秋葉原駅前騒動 − 仕組まれた「安倍叩き」報道
                                                               2017.7.6   


 7/2の都議選で自民党が歴史的大敗を喫した。翌7/3 AP通信の反日記者 山口真理は、 「都議選惨敗は安倍政権の終わりの始まりか」とツイートし、NYT紙元東京支局長のMartin Facklerも「・・era of Abe's dominance coming to an end.(・・安倍支配が終末を迎える年)」と呟いた。

 都議選の投票日前日(7/1)の夕刻に安倍首相はJR秋葉原駅前で、今回の都議選で初めて街頭での応援演説を行った。秋葉原駅前は自民党が圧勝した過去の国政選挙で、安倍首相が盛大な「安倍コール」の中で締めくくりの演説をしてきた「験(げん)の良い」場所だったが、今回は違った。

 自民党の街宣カーの駐車予定位置に対向する歩道橋の下に数十人の集団が陣取り、事前に準備していた「安倍やめろ」と書かれた巨大な横断幕
(p1)を頭上に掲げ、安倍首相の演説が始まると、安倍首相を非難する統一プラカードを手に持って、一斉に「安倍辞めろ!」、「帰れ!」の大合唱で演説の妨害を始めたのだ。

       
       
p1 「安倍やめろ」の横断幕

 安倍首相は、咄嗟にこれを安倍政権に敵対する政治団体による意図的かつ組織的な妨害行為と認識したようで、「演説を邪魔するような行為を自民党は絶対にしない」と、集団を諭すように対抗したが、後の祭りだった。

 この集団の直ぐ横に陣取り、面白いハプニングを期待していた報道機関のカメラマンや記者たちは、怒声を発する集団と、この集団を指さして「こんな人たちに負けるわけにはいかない」とマイクを握りしめて絶叫する安倍首相の姿をとらえた。

 この映像は、安倍政権に反対する左巻きメディアによって、『傲慢な政権運営に反対する有権者の怒りの声に対して、激高した安倍首相が一般都民である有権者を「こんな人たち」と指さして、「負けるわけにはいかない」と絶叫した』と意図的に編集されて、投票日前日の土曜日のゴールデンタイムから深夜に至る時間帯だけでなく、投票日当日である日曜日の午前中のワイドショーでも繰り返し流された。

 小池人気に押されて、選挙戦が始まる前から劣勢だった自民党の都議選立候補者たちに「とどめ」を差したのは、豊田真由子議員の「ハゲ〜」ではなく、選挙戦終盤に大々的に報じられた下村博文都連会長のヤミ献金疑惑でも、また稲田朋美防衛大臣の失言問題でもない。都議選に決定的な影響を与えたのは、秋葉原駅前での安倍首相の演説の一部だけを切り取って「傲慢な安倍首相が激高して都民の前で醜態を晒した」とする投票日前日の左巻きメディアによる悪意を持った偏向報道であったと私は確信している。

 ネット情報サイトの "netgeek" によると、巨大な横断幕を掲げたこの集団は組織的に行動していることから当初、共産党系のデモプロと推測され、元都知事の猪瀬直樹氏は「共産党の組織行動」とツイート
(p2)し、1000回以上もリツイートされたが、参議院議員の有田芳生氏がツイッターでこれを否定し、共産党本部もこれを認めなかったという。

 秋葉原駅前の演説の動画がテレビやネットで頻繁に流れる事態になって、絶叫する集団の中に中指を立てている男や、元しばき隊の中心メンバーなどが存在することが確認されたことから、この集団は、反日活動団体のクラック[「しばき隊」を起源とする対レイシスト行動集団(CRAC)]ではないかという推測が生じ、その後さらに、前述の "netgeek" が横断幕は過去に「しばき隊」が使っていたものと同一であることを確認して、ネット上にアップ
(http://netgeek.biz/archives/9904)した。クラックを主宰する野間易通氏もツイッターでこれを認めたことで、この意図的な演説妨害が「クラック(CRAC)」とそのシンパの仕業であったことが巷間に知られることになった。集団の中には日の丸を踏みつけている男
(p3)や、「安倍・菅を監獄へ」と書いたプラカードを持つ者(p4)など、およそ日本人とは思えない連中もいた。この集団が「東京都民である一般の有権者ではない」ことは一目瞭然だった。

     
     
p2 猪瀬直樹氏のツイート      p3 日の丸を踏みつける男   p4 ・・監獄へのプラカード


 結局、「安倍やめろ」は、政権打倒を目指す過激派集団による安倍首相への意図的な挑発だった。安倍首相が「この人たちに負けるわけにはいかない」と語ったのは至極当然のことだったのだ。ところが、この集団の間近にいて事件の一部始終を目撃していたはずの左巻きメディアは、彼らの挑発を「一般都民による安倍批判」であると偽って、とんでもない偏向報道をしたのだ。

 そして、一番の問題は、その偏向報道に日頃から自らを「良識派」だと自惚れている都民がまんまと誘導されてしまったことだ。左巻き糞メディアの記者たちは、テレビ画面に大写しにされた「自民が歴史的敗北」というテロップを酒の肴にしながら祝杯をあげたことだろう。

 10年前、度重なる不祥事の渦中にあった赤城徳彦農水大臣は、会見場に現れたときに顔に絆創膏を貼りつけていた。記者からの「どうしたんですか?」の質問に「大したことありません」とはぐらかしたことで、メディアに散々に叩かれた。結局、絆創膏を貼っていたことが仇になって、辞任にまで追い込まれた。左巻きメディアが第一次安倍政権を徹底的に叩いて「一度、民主党にやらせてみては?」と倒閣にまで国民を誘導した10年前と同じ風をもう一度吹かせようと企んでいることは間違いない。

 自分の意のままに大衆を扇動する糞メディアとそれに翻弄される人々の姿を眺めていると、70余年前に大戦の惨禍をもたらした犯人は、A級戦犯とされた人々では決してなく、開戦を扇動した糞メとそれに操られた日本国民であるという確信が湧いてくる。

 本当のワルは、トランプ米大統領が言うフェイク・ニュースを垂れ流す糞メディアなのです。



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