空き菅は、潰してゴミ箱へ!(東日本大震災と無能政権)
2011.4.12
舌の根の乾かぬうちに・・ 国際原子力機関(IAEA)は3月30日ウィーンでの記者会見で、福島第一原発から約40km離れた福島県飯舘村の土壌からIAEAの避難基準を超える高濃度の放射性物質を検出し「避難の必要がある」との見解を明らかにした。ところが、経産省の原子力安全・保安院は、これに反発するように『その翌日の31日夕方の記者会見で「避難の必要性はない」との見解を表明した』(3/31付日経新聞) 内閣府の原子力安全委員会の指針では、年間の積算線量が50ミリシーベルトを超える場合を避難基準としており、安全委の試算では飯舘村は、25ミリシーベルト程度なので避難する必要はないと判断したという。 ところが、ドライヤーでも使って舌の根を乾かしてしまったのか、4月12日になって政府は、飯舘村など5市町村について、この地域に住み続けると1年間の積算放射線量が20ミリシーベルトに達する可能性があるので「計画的避難区域」に設定して避難対象とすると発表した。判断基準にしていた安全委の指針は、何処かに吹っ飛んでしまったようで、突然、国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告とやらを持ち出して、この勧告の基準が20ミリシーベルトになっているからだと、その判断の根拠を説明する。
またぞろ阿呆宰相の戯言 今日12日、震災発生1ケ月の菅首相の記者会見の一部をNHKテレビが生中継した。日テレの青山記者の「統一地方選挙の結果は、政府の震災対応への不満や批判の現われと思うが、どのように考えているのか? 辞任は選択肢にあるのか?」の質問に対して、菅首相は「統一地方選の後半が終わったところで党として検討する・・」ととぼけてみせたが、産経新聞の阿比留記者が、さらに「与野党協議にしても最大の障害は総理の存在であり、後手後手に回った震災対応でも総理の存在が国民にとっての不安材料になっている。一体何のためにその地位にしがみついているのか?」と質問を浴びせると、首相はイラ菅の精神状態になったようで「震災が発生して即座に自衛隊の出動をお願いし、多くの方を救出いただきました。原子力事故に対してもしっかりとした体制を組んで全力をあげて取り組んできている。私とあなたの見方はかなり違っている」と息巻いた。しかし、首相のこの言葉は、この震災で菅首相が率先して指示したことは、二つだけだったことをいみじくも告白している。ひとつは自衛隊の出動で、もうひとつは東電本店に乗り込んで宣言した「事故対策統合本部」の設置である。この二つ以外、この無能宰相は何もせず、ただ傍観していたのだ。
未曾有の国難にあたって日本国民の一部は、やむを得ずこの阿呆宰相に日本の舵取りを任せる決断を下した。20%を割り込んでいた菅内閣の支持率が40%近くまで回復したことがそれを示している。しかし、震災から1ケ月を経て、被災地は未だに瓦礫の山に覆われ、津波を生き延びながらも避難所で亡くなった人は300人に迫る。1300億円に達した義援金は未だに被災者に届かず、自宅と仕事場を失った被災者の多くは将来の見通しが全くないまま浮浪状態にある。原発事故の深刻度は「レベル7」に達し、収束が長引けば放射性物質の放出量がチェルノブイリを越える可能性もある。阪神大震災では震災発生後42日目で成立した復興関連の第一次補正予算は未だ与党案さえ固まっていない。阿呆宰相の頭の中は自らの地位を如何に守るかの思案だけ。
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