繰り返されるド阿呆パフォーマンス(菅無能政権と東日本大震災)        

                                                                    2011.5.27



またもや漫画、南相馬の一時帰宅


 26日、東京電力は中断したはずの海水注入が継続されていたと発表して大騒ぎになっているが、その前日の25日に福島第一原発から20キロ圏内で沿岸部にある南相馬市と富岡町で一時帰宅が行われた。これまで実施された一時帰宅で、防護服が動きづらいとの声が上がったことから上着とズボンが分かれたセパレートタイプの防護服を着用したようだが、南相馬市の4人が暑さのせいか体調不良を訴えた(日テレNEWS)という。


 南相馬市は、その南部が第一原発から20キロ範囲内にあるが、原発の北側に位置するため放射線量は低い。文部科学省が日毎に発表している地域毎の放射線量データ(p1)でも毎時0.5マイクロシーベルト未満であり、約1.5マイクロシーベルトの福島市の三分の一である。先月25日に発表されたSPEEDIによる3/12〜4/24の積算放射線量データでも南相馬市の沿岸部は、1ミリシーベルト未満であった。政府自らが発表したデータで低汚染地域であると宣言しているにも係わらず、南相馬市に一時帰宅した被災者は、防護服を着込んで(p2)帰宅時間は僅か2時間に制限された。一方で、南相馬市の3倍の放射線量下で生活している福島市の学童は、マスクをしただけの超軽装で通学している(p2)のだ。最先端の科学技術の恩恵を享受しているはずの先進国日本でこんな茶番が、政府の指導下で行われているのである。

  
 p1 各地域の放射線量(μS/Hr)    p2 南相馬市の一時帰宅者          p3  福島市の学童の登校
   文科省(5/27読売新聞)           (YOMIURI ONLINE 5/25)  (「わたなべです」さんのブログ 4/7)         

 



思いつきを世界に発信する無能総理


 G8に出席している菅首相は、26日にOECDの記念行事で演説し、太陽光発電などの再生可能エネルギー(自然エネルギー)が国内の発電量に占める割合を「2020年代のできるだけ早い時期」に、現在の数%から20%に高める方針を表明し、「1000万戸の家の屋根すべてに太陽光パネルを設置することを目指す」と述べた(5/26 読売新聞夕刊)という。菅首相は10日の記者会見で、現行のエネルギー基本計画の見直しに言及して「計画を白紙に戻して議論する」(5/11 サイエンスポータル)と述べているが、その肝心の議論もしないまま、数値目標をいきなり世界に発信してしまった。

  何を根拠に、どういうプロセスを経て数値目標が決められたのかは闇の中で、数値目標を達成するための具体的手順も明らかにしていない。鳩ポッポと呼ばれた前任者の「炭酸ガスの25%削減」と全く同じ手法だ。情報開示不足の上、原発事故対応の説明が二転三転して完全に信用を失った日本の総理大臣による「思いつきエネルギー政策」の発表のパフォーマンスにはさすがに各国首脳も冷たい視線を送った(5/26 産経新聞)ようだ。世界に恥を晒し続ける無能宰相にはさっさと消えてもらいたい。



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