生駒山 (↑摂河泉展望コース ↓くさかコース) [大阪府東大阪市] ルートMAP |
< プロローグ > 忌々しいスギ花粉も漸く終息を迎えつつあるようなので久しぶりに遠出をして生駒山(p0)に上がってみることにした。生駒山頂には2年前に東側の近鉄生駒駅から直登した経験があるが、今回は山頂西側の近鉄額田駅を起点にして、桜の名所でもある枚岡公園を抜け、「摂河泉展望コース」を辿って山頂を踏み、下山は生駒縦走歩道を北に歩いてから西方向に延びる「くさかコース」を経て、近鉄石切駅に降りることにする。 p0 生駒市南山手台付近からの生駒山 日時:2017年 4月 3日(月) 天候:晴れ ルート : 近鉄 額田駅 → 額田展望台 → 暗峠分岐 → 生駒山頂 11:00 11:30/11:35 12:15 12:40/13:20 → 興法寺への分岐 → くさかコース入口 → くさかコース出口 → 近鉄 石切駅 13:45 14:05/14:10 14:50 15:05 歩行時間: 額田駅 ➝ 生駒山頂 1時間40分(休憩時間含む) 生駒山頂 ➝ 石切駅 1時間45分( 同上 ) <ゴーイングアップ> 【 額田駅 → 額田展望台 】 近鉄額田駅のホームのベンチで身支度をして、AM11:00丁度に出発する。額田駅(p1)の西側改札口から出て、駅の北側にある踏切(p2)を渡って駅の東側に出て、開花が間近の大きな桜の木の横を抜けて(p3)、駅から東方向(山側)に延びる上り勾配の舗装道路(p4)を進む。風はやや冷たいものの、気温は15℃を優に超えているようで、右手上方から差し込む陽光も厳しく感じられる。 p1 近鉄奈良線 額田駅 p2 駅北側の踏切を渡る p3 駅東側のサクラ p4 舗装路を山側に向かう この舗装道路は周辺(山手町)住民の生活道路のはずだが上り勾配はかなり厳しく、薄手のアンダーにカッターシャツの軽装でも背中がじっとりと濡れてくる。駅から5分弱で右手前方に重願寺の石垣が見える三叉路(p5)に至る。ここで右折し、左手に重願寺の山門(p6)を眺めながら狭い舗装路(p7)を南方向に進む。三叉路から2分弱で枚岡公園の管理事務所(p8)の横に出る。事務所の南側にはトイレも設置されている。事務所前の桜は「1~2分咲き」といったところか。 p5 重願寺横の三叉路 p6 重願寺の山門 p7 山門前の舗装路を南へ p8 枚岡公園の管理事務所 ここで東方向(山側)に折れて枚岡公園内の遊歩道(p9)を進む。ここからは「中展望・額田展望台・・・経由生駒山頂」と表示された立派な道標(p10)に従って、まず額田展望台を目指す。道標には「山頂まで3.5km/75分」と書かれている。木立の間から眼下の市街地を眺めながら、よく整備された遊歩道を10分ほど登ると、中展望(p11)に到着する。西側が大きく開けて大阪平野とその後方に六甲山がうっすらと眺められる(p12)。見通しは良くないが、アベノハルカス(p13)も何とか確認できる。人気のコースなのだろうか・・月曜日のはずだが、既に5組以上のハイカーと遭遇している。 p9 公園内の遊歩道 p10 道標 p11 中展望 p12 中展望から西方向を望む p13 南西方向を望む 遊歩道には、そこかしこに道標が設置されていて道を誤ることはない。中展望から10分ほどで三角屋根のユニークな風貌(p14)の額田展望台に到着する。自撮棒を持った若いカップルが、スマホ写真を撮り終えるのを暫し待ってから、デッキに出て大きく開けた西側の展望(p15)を楽しむ。ここで小休止。時折、吹きつける風が心地よい。 p14 三角屋根の額田展望台 p15 額田展望台から西方向を望む 【 額田展望台 → 生駒山頂 】 展望台からは、幅広の遊歩道(p16)を歩いて双子塚から摂河泉展望コースの山道(p17)に入る。山道(p18)は急勾配でゴロゴロ石が目立つ区間もあるが、特段歩きにくいことはない。息が切れて、ここで早くも花粉マスクを外す羽目になる。処々にベンチ(p19)も置かれていて、シニアのハイカーにとってはありがたいかも・・。 p16 幅広の遊歩道 p17 摂河泉コースの登山道 p18 急勾配の登山道 p19 休憩ポイント 双子塚から15分ほどで前方に生駒山系の主稜線(p20)がはっきり見えてくる。上り勾配がいったんやや緩やかになり、送電線の鉄塔(p21)の横を抜ける。さらに10分ほど歩くと暗峠への分岐(p22)に至る。右に進むと暗峠、左は長尾滝方面に延びる山道のようだ。ここは中央の摂河泉展望コースを行く。 p20 主稜線が見えてくる p21 鉄塔横を抜ける p22 暗峠への分岐 分岐からは登山道(p23)の勾配が一段と厳しくなる。いったん登り切って道が平坦になり右手に木製の砂防ダム(p24)を確認してからは、このコース一番の厳しい上り勾配になる。道端のベンチで昼食を摂るハイカーが目に入ったせいか・・猛烈な空腹感に襲われるが、「山頂までもう一息・・」と、我が胃袋を宥める。 信貴・生駒スカイライン下のトンネル(p25)を潜り、さらに階段道もある上り勾配を登り切ると、アンテナが林立する主稜線上のハイキング道(p26)に合流する。 p23 山道の勾配が厳しくなる p24 木製の砂防ダム p25 トンネルを潜る p26 稜線上のハイキンク道゙ < 生駒山頂 > 幅広の舗装道路を横断し、毎日放送の生駒送信所の西側にあるゲート(p27)を通過すると、子供たちの歓声が聞こえる生駒山上遊園地内に突入する。今日はウィークデイのはずだが、春休み中の故か、園内は子供たちとその保護者のパパ・ママ・ジジ・ババで溢れている。 生駒山頂の三角点は、子供たちが跨がって乗車する「ミニ蒸気機関車」の軌道(レール)の内側エリアの一画(p28)にある。三角点(p29)を写真に収めてから、その北側に設けられた休憩所(p30)で昼食とする。今年も漸くアウトドアでビールが楽しめる季節になったようです。 p28 山上遊園地のゲート p29 ミニ蒸気機関車 p30 一等三角点 p31 休憩所 < ゴーイングダウン > 【 山頂 → くさかコース入口 】 山頂からは遊園地内を北方向に歩いて、右手のメリーゴーランド と 左側の ホワイトハウス に挟まれた通路(p31)を下る。生駒山ビューレストラン を左手に見ながら進んで、サイクルモノレール の北側を左手に進むと、駐車場に向かう北出口(p32)がある。北出口の西側からも素晴らしい眺望(p33)が楽しめる。見通しがいまひとつなのが、何とも残念である。 p31 遊園地内を北へ p32 北出口 p33 北出口の西側からの眺望 長い階段(p34)を下って駐車場に降りてから左方向に進んで、信貴・生駒スカイラインを横断して(p35)「辻子谷ハイキングコース」の表示がある山道(p36)を行く。道なりに「ぬかた園地(p37)」に入ると道幅が広くなり(p38)緩い下り道が続く。 p34 駐車場への階段を下る p35 舗装道路を横断する p36 辻子谷コースに入る p37 ぬかた園地に入る p38 幅広の登山道 舗装道路を二度(p39)(p40)横断し、三度目の横断ポイント(p41)が、「興法寺を経由して辻子谷へ下るルート」と、「生駒縦走路」との分岐点である。ここからは、舗装された生駒縦走路(p42)を北に向かう。 p39 舗装道路を横断(I) p40 舗装道路を横断(Ⅱ) p41 辻子谷入口で右へ p42 生駒縦走路を北へ 舗装路をノンビリ歩いて13分ほどで、前方に送電線の鉄塔が見え、左方向に折れる分岐(p43)がある。ところが傍らに立つ道標(p44)は、表示板が根元で破断した無残な姿を晒している。標識の支持柱に「同一犯人によると思われる、標識の破壊行為が続いています。・・」という目撃情報の提供を求める掲示(p45)が貼られている。道標を故意に破壊する奴がいるとは・・いやはや、とんでもない世の中になったものだ。 p43 鉄塔近くに分岐あり p44 破壊された道標 p45 目撃情報求む! 持参した地形図で確認すると、この分岐は「宮川谷へ下るルート」の入口のようだ。この分岐はパスして生駒縦走路をさらに北へ進む。 宮川谷道への分岐から7分ほど歩くと、再び左方向に折れる分岐(p46)があり、右手の稜線上には複数のアンテナ(p47)が眺められる。道標には「くさかハイキングコース」、「近鉄 石切駅」の表示がある(p48)。ここが「くさかコース」の入口だ。地形図を眺めると、ここからは一方的に下りになるので、小休止して靴紐を締め直してから幅広の山道(p49)に入る。 p46 くさかコースの入口 p47 稜線上のアンテナ p48 道標 p49 幅広の山道を行く 【 くさかハイキングコース 】 左手の東屋(p50)の横を抜けて、緩やかな勾配の下り道を5分弱歩くと分岐(p51)があり、ここで左に折れる。(直進すると、「ノイラムキ古墳」に向かって尾根筋を辿ることになる)いったん下ってから平坦道になり、昔の石切場の跡地を右手に見て暫く進むと、木組みの階段道(p52)などから成る勾配の厳しい下り道になった後、再び緩やかな下り勾配(p53)になる。 p50 東屋の横を抜ける p51 分岐で左折する p52 木組の階段道を行く p53 緩やかな下り勾配 木立の間から眼下に市街地が見えるようになり、右手に展望所のようにも見える休憩所(p54)がある。ここから、登山道は急勾配の下りになる。一見すると木造のような石材で組み上げた急傾斜の下りの階段道(p55)を手始めに、急峻な傾斜の階段道(p56)が次々に現れ、標高350m→250mの標高差約100mを一気に下る。 p54 右手に休憩所 p55 階段道を下る p56 急勾配の下り階段道 いったん平坦道(p57)になった後、標識が立っていない(右手の山肌側に現在位置の表示板はある)分岐(p58)で左に折れると、今度は標高250m→180mの急勾配の下り道(p59)になる。ここも、下りの登山道は階段状の場合が多く、靴底はフラットな状態で地表に接するので足の爪先を痛めないで済む。 p57 いったん平坦道に p58 標識のない分岐 p59 急勾配の下り 前方眼下に廃屋が見えて、さらに下ると住宅街に続く舗装道路(p60)に飛び出す。ここが「くさかコース」の出口のようだ。くさかコースの入口の分岐から丁度40分を要した。ウィークデイの午後のためか、くさかコース下山中に遭遇したハイカーは、上りの二人連れパーティ1組だけだった。 p60 舗装道路に出る 【 石切駅へ 】 西方向に延びる舗装道路(p61)を道なりに下る。左手のフェンスの南側に旧生駒トンネルの入口と旧「孔舎衛坂駅」のホームがフェンス越しに見える。「くさかコース」の出口から6分ほどで、右手の駐車場の南側に立つ電柱(p62)に「くさかハイキングコース⇒」の表示板(p63)が取り付けられている三叉路がある。ここで左折する。(石切駅の方向を示す道標は、このポイントには有りません。) p61 道なりに西方向へ p62 道標のある三叉路で左 p63 電柱の道標 住宅街(p64)を南方向に歩くと、近鉄の架線が見えてくる。自転車置き場の横を抜ける道(p65)に入ると、直ぐ石切駅(p66)である。昼食/休憩時間を含めて丁度4時間の山行でした。 p64 住宅街を南へ p65 自転車置き場の方へ p66 近鉄石切駅 < エピローグ > 上りで歩いた「摂河泉展望コース」は、枚岡公園内にある二つの展望所を除けば、コース上に特段、眺望に優れたポイントが存在するわけでもなく、コース名に "展望" の二文字が存在する意味が未だに理解できません。しかし、コース自体は「低山登山」の醍醐味を十分に味わうことができる好いコースです。尾根筋を辿るためか日陰は少なく、夏期は熱中症への対策が不可欠と思います。 「くさかコース」は "下り" で使うハイカーは少ないようですが、急傾斜の区間は階段様に良く整備されているので、爪先を痛める懸念も少なく "下り" が苦手な人でも選択できるコースであると思います。 (2017.6.24 記) Top Page |