岩湧山[897m] 所在地:大阪府河内長野市    ルートMAP1    ルートMAP2


< プロローグ >
 ネット情報にあたっていると、「新日本百名山」という言葉に出くわした。登山家の岩崎元郎氏が、中高年のハイカーが安全に登れる名山として選定したものだと言う。各都道府県から最低ひとつの山が選ばれており、兵庫県からは氷ノ山と六甲山、京都府は愛宕山、大阪府では「岩湧山(いわわきさん)」がリスティングされている。

 「岩湧山
(p1)」は未だ登ったことがなく、ガイドブック(注1)(注2)でチェックすると、「ダイヤモンドトレールの主峰の一つ」で、「ススキがたなびく山頂からは360°の大パノラマも楽しめる」とある。

     
     
p1 河内長野市日野からの岩湧山

 好い山らしいので「雨」の心配がない9/17に山頂の東側にある南海高野線の紀見峠駅から越ヶ滝林道を辿って山に入り、ダイヤモンド・トレールに合流して山頂を踏み下山は西側の滝畑ダムに降りるというルートで歩いてみることにする。
 (注1) 関西 日帰り山歩きベスト100[実業之日本社 2011/3/1]

 (注2) 関西周辺 週末の山登りベスト120[山と渓谷社 2012/3/1]



  
日時:2014年9月17日(水)   天候:晴れ

  ルート:紀見峠駅 → 越ヶ滝 →  三合目  → 五ツ辻 → 岩湧山 山頂
       12:00    12:35  13:15/13:30  14:15   14:50/15:15

      → カキザコ → 滝畑ダム バス停
         16:10      16:40

   歩行時間(昼食・休憩・ルート確認等の時間を含む):約4時間40分




< ゴーイングアップ >

【 紀見峠駅 → 越ヶ滝 】

 今回の山行ルートの起点になる南海高野線の紀見峠駅
(p2)は無人駅かも・・と要らぬ想像を巡らしてしまったが・・、外観は素朴ながら駅員さんが常駐し「トイレ」の他、「飲料の自販機」も置かれている立派な駅でした。

 身支度をしてから、改札口の東側の舗装道路
(p3)を道なりに北から東方向に進む。橋本川に架かる橋(p4)を渡る。渡りきった三叉路の左手に古い木製の標識(p5)が設置されている。標識に従って左に折れて川沿いの舗装道路を北上する。


p2 南海「紀見峠駅」駅舎  p2 駅前の道路を北・東へ    p3 橋を渡る      p4 岩湧山への道標


 道は上り坂になり、紀伊見荘の手前の「← ↑越ヶ滝キャンプ場」の標識
(p6)で左折(p7)し、舗装道路(p8)を北上する。

         
    
p6 「越ヶ滝」への道標     p7 紀伊見荘の手前で左折    p8 舗装道路を北上する


 南海高野線の東側を紀見峠トンネルの入り口を眺めながら
(p9)北上して道なりに進むと三叉路があり、右手の道路脇に「岩湧山」の表示がある道標(p10)が設置されている。道標に従って直進し、根古川沿いの林道(越ヶ滝林道)(p11)を西進する。この辺り一帯は金剛生駒紀泉国定公園の一部であり、心地よい瀬音を聴きながらの「のんびり」した林道歩き(p12)が楽しめる。

 
p9 トンネルを見ながら北上  p10 岩湧山への道標    p11 越ヶ滝林道を行く  p12 根古川沿いを行く


 林道入り口から20分ほどで、右手に送電線の鉄塔
(p13)が現われ、さらに5分ほど歩くと、左手道路脇に「越ヶ滝キャンプ場 80m先」と表示された看板(p14)がある。看板の先に林道から分れて右手に進む坂道(p15)があり、道路沿いに「岩湧山」の表示がある道標(p16)が立っている。ここが、ダイヤモンドトレール上にある岩湧山の「三合目」に向かう登山道の入り口となる越ヶ滝の分岐のようだ。


p13 右手に送電線の鉄塔   p14 キャンプ場の道標   p15 道標の先で右へ分岐   p16 岩湧山への道標


【 三合目へ 】
 ここから三合目まで標高差280mの上りである。狭いコンクリート舗装の坂道を進むと、直ぐにヒノキの植林帯を抜ける急登(p17)になる。背の高いヒノキで太陽の直射は避けられるものの、背中からいっぺんに汗が噴き出す。登山道は砂利道から本格的な山道に変わり、分岐から15分強で木組みの階段道(p18)になる。下山途中のシニアのハイカーとすれ違う。登山道は一部荒れた箇所(p19)があるものの比較的歩き易い。

         
    
p17 ヒノキ林の急登       p18 階段道の急登       p19 荒れた登山道


 越ヶ滝の分岐から小休止時間を含めて丁度40分で、スギの木立の中にひっそりと標識
(p20)が立つ三合目に到着し、ここで紀見峠側から岩湧山を経て槇尾山へ延びるダイヤモンドトレールに合流する。誰もいない静かなベンチ(p21)に腰掛けて遅い昼食とする。岩湧山の山頂で食べようと、「握り飯」1個を残す。出発の準備をしていると、若い女性ハイカーが現れる。「越ヶ滝」に下りないところをみると、ダイヤモンド・トレール屋さんのようだ。

        
      
p20 三合目の標識        p21 三合目のベンチ


【 五ツ辻へ 】
 ここからは、稜線道(p22)を西進する。穏やかな上り勾配の登山道(p23)は良く整備されて歩き易く、そこかしこに未だ新しい木製のベンチが置かれている。登山道脇には、この道がダイヤモンドトレールであることを示す石柱(p24)も立てられている。

         
    
p22 稜線道を西へ辿る     p23 ベンチが置かれた山道    p24 ダイヤモンドトレールの標識


 三合目から10分ほど歩くと、「根古峰」の標識
(p25)が立つ分岐に出る。幅広で平坦な登山道(p26)をさらに西進する。この辺りは、登山道(p27)の勾配は緩やかで道幅も広く、ルンルン気分で歩きたいところだが、分岐が多いので注意が必要だ。ダイヤモンドトレールらしく要所にはしっかりした道標(p28)が設けられているので安心である。


 
p25 「根古峰」の標識   p26 幅広で平坦な登山道  p27 歩き易い登山道    p28 岩湧山への道標


 「錦命水」の表示板が置かれた水場
(p29)で喉を潤したあと、起伏のあるやや狭くなった登山道(p30)(p31)を進むと、「五ツ辻」(p32)に至る。


 
p29 「錦命水」の水場   p30 起伏の多い登山道(T) p31 起伏の多い登山道(U)  p32 五ツ辻の道標


【 東峰を経て岩湧山の山頂へ 】
 「五ツ辻」の標識から木組みの階段道(p33)を上り切ると、右手が開けて木立の間から河内長野から北に延びる大阪平野(p34)が眺められる。北側の岩湧の森から延びる「いわわきの道」との合流点の道標(p35)をパスして、ヒノキの植林帯を抜ける狭い登山道でアップダウンをくり返す(p36)


 
p33 木組みの階段道    p34 大阪平野が見える  p35 いわわきの道と合流  p36 アップダウンを繰り返す


 「いわわきの道」との合流点から10分ほどで、ハイカーの話し声が聞こえて、岩湧寺から上ってきた「きゅうざか道」との合流点
(p37)に至る。辺りにはベンチも置かれており、ここ(p38)が地形図にある標高840mほどの「東峰」の山頂のようだ。ここで小休止。
          
      
p37 合流点の道標         p38 東峰の山頂付近


 東峰から急勾配の木組みの階段道
(p39)を下ると、左手に洒落た風情のトイレ(p40)が建っている。地形図にあたると、ここが東峰と岩湧山の山頂との間の鞍部になるようで、西方向にこんもりとした山頂(p41)が見える。ここから一面のススキ原を抜ける山道(p42)を進むと岩湧山の山頂である。丁度、山頂から下りてくる単独行の女性ハイカーとすれ違う。


 
p39 階段道を下る    p40 東峰の西側のトイレ   p41 山頂が見える     p42 山頂に向かう



< トップ >
 ススキ原に囲まれ、爽やかな風が吹く広い山頂広場(p43)の中央付近には、四方の案内図を兼ねた方位板(p44)が設置され、広場の端には立派な山頂表示の石柱(p45)が立っている。山頂からは南側が木立に隠れるが、東から北、西方向が大きく開ける。
         
     
p43 山頂広場          p44 方位板         p45 山頂表示柱


 東方向には金剛山、大和葛城山、二上山などが横たわり、北側には大阪平野が見渡せる
(p46)。ガイドブックでは六甲山系まで見えると解説されているが、今日は見通しが悪く無理なようだ。西方向には三国山(p47)がどっしりと座り、淡路島は今日は見えない(p48)。ベンチに腰掛けて、一つ残してあった握り飯を頬張る。


               
p46  山頂から「東→北」方向を望む

   
      
p47  三国山方面


              
p48  山頂から西方向を望む



< ゴーイングダウン >

【 カキザコへ 】
 山頂からは西方向に延びる木組みの階段道(p49)で、広いススキ原を下る。5分ほどで長い階段道(p50)は、鬱蒼としたスギの植林帯に突入する。木漏れ日が不思議な雰囲気を醸し出すスギ林を抜ける登山道(p51)は、ほぼ平坦で790mピークを越えた辺りでは左手が浅い谷になる(p52)


 
p49 ススキ原を下る   p50 前方の植林帯へ突入  p51 スギ林の平坦道    p52 左手に浅い谷


 スギ林に入ってから丁度10分ほどで、空が開けて送電線の鉄塔
(p53)の下を抜ける。鉄塔から2分ほど下ったところに分岐があり、道標(p54)の「滝畑」への指示に従って、稜線道から分かれて南西方向に延びる木組みの階段道(p55)を下る。階段道(p56)は再び鬱蒼としたスギ林に突入する。


 
p53 鉄塔下を抜ける    p54 「滝畑」への道標    p55 階段道を下る    p56 スギ林に突入する


 スギ林を抜ける道は基本的に、木組みの階段道
(p57)と比較的なだらかな道(p58)の繰り返しだが、豪雨の影響などでU字型に深く掘れた区間(p59)や斜面に架橋状に設けられた一画(p60)もある。


 
p57 木組みの階段道    p58 平坦な道      p59 U字型に掘れた道   p60 架橋状の道


 南側が開けて南葛城山の雄大な稜線
(p61)が見えると、辺りは雰囲気の良い自然林(p62)に変わる。下り勾配が厳しくなる(p63)が、辺りの自然林の美しさは格別だ。時季を選べば素晴らしい新緑や紅葉が味わえそうだ。南側が開けたポイントから13分ほどで道標(p64)が立つポイントに至る。道標の支持柱には白ペンキで「カキザコ」と書かれている。山頂から55分である。

 
p61 南葛城山の稜線   p62 自然林を行く登山道  p63 下り勾配が厳しい  p64 カキサゴに立つ道標


【 滝畑バス停へ 】
 ここで道標の「滝畑」への指示に従って、稜線道から北方向に分岐する(p65)。左手が深い斜面になった区間を行くが登山道(p66)(p67)は良く整備されている。右手の山肌から湧き出す水(p68)で口を漱いで気分転換する。


 
p65 北方向へ分岐する  p66 左手が谷の一画を行く p67 左手が谷の登山道    p68 右手に水場 


 架橋状の一画
(p69)を抜けてから10分ほどで林道(p70)と交差する。林道を横切って、道標(p71)の「滝畑」の指示に従って、急勾配の山道をさらに7分ほど下ると、県道61号沿いの駐車場(p72)に飛び出す。岩湧山の山頂から休憩時間などを含めて80分を要した。結局、道中で遭遇したハイカーは、5パーティ(7人)でした。


 
p69 架橋状の一画     p70 林道と交差する   p71 「滝畑」への道標   p72 県道61号沿いの駐車場


  ここからは県道61号沿いの歩道を北方向に歩く。高架になった61号線
(p73)の左手眼下には滝畑湖畔バーベキュー場(p74)が見渡せる。駐車場から7〜8分で道路脇左手のバス停(p75)に到着する。バス停にはシニアのハイカーが一人先着している。
         
    
p73 県道61号を北上     p74 バーベキュー場が見える     p75 バス停に到着する


【 河内長野駅へ 】
 河内長野駅行きの南海バス(p76)が、滝畑ダム湖畔を抜けて県道61号から県道218号に入った直後の河内長野市日野辺りで、右後方の車窓から岩湧山の山頂付近が眺められ、写真(p77)に収める。

          
     
p76 河内長野行きのバス       p77 車窓からの岩湧山


< エピローグ >
 好いコースです。根古川沿いを延びる雰囲気の良い越ヶ滝林道のノンビリ歩き、ダイヤモンドトレールと合流する三合目への急登、東西方向に延びるアップ・ダウンが有る長い稜線歩き、山頂付近の広大なススキ原での散策、鬱蒼としたスギ林の中の階段道下り、美しい自然林に囲まれたカキザコ付近の激下り・・と変化に富んだ山歩きが楽しめます。そして山頂からの大展望。見通しが良い日であれば、六甲山や淡路島まで遠望できるようです。

 新緑と紅葉の時季がお薦めでしょうか・・。人気のコースのようですがウィークデイであれば、静かな山頂が楽しめると思います。

 道標も良く整備され、道中で特に危険なポイントはありませんが、スタート点に紀見峠/滝畑のいずれを選んでも激下り区間がありますので膝の弱い人は注意が必要です。 ( 記 2017.9.9 )



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