無能政府による人災(なぜ必要な物資を届けられないのか?)    2011.3.25   



 震災発生から二週間を経過したというのに、報道によると未だに食料や飲料さえ十分に届けられていない避難所が多いという。避難所の多くは、電気・ガス・水道のライフラインが破壊されたままで調理ができない。従って、「パン」、「握り飯」、「缶詰め」など調理せずに直ぐに口に入れられる食料を求めているが、被災者の数に見合うだけの十分な数量を供給できていない。一方でカップ麺、レトルト食品など多少の火力が必要な食料は、使用されないまま避難所などに山積みされているという。下着、マスク、暖房具なども当然に不足しているほか、避難所に不可欠な簡易トイレさえ届けられていないケースもあるという。なぜ、避難所がこんな状況に追い込まれてしまうのか? マスコミ報道によると、被災地では市役所や町役場などの自治体組織そのものが、壊滅状態になっているため、「被災者のニーズを的確に把握して、救援物資の供給側に伝える」ミッションを担うべき避難所の管理者とそのサポーターが決定的に不足しているためだという。

 で、あるならば、なぜ、政府が動かないのか? 霞ヶ関からでも、あるいはその出先機関からでも人はいくらでも派遣できるではないか? 被災を免れた地方自治体や、NPO法人などの民間団体組織から人を出してもらうように、何故、交渉できないのか!! 一つの避難所に一人を派遣しても僅か2,000人だ。国家公務員40万人の僅か0.5%である。200人に一人の職員さえ出せないのか? この惨状をもたらしたのは、政府の怠慢以外の何ものでもない。

  しかるべき場所に救援物資の配送センターを設置し、被災者のニーズをセンターに集約させ、必要な場所に必要な物資を届けるということが、何故できないのか? プロパンガスとこれを用いた調理器、そして水を供給すれば、暖かい食事を摂れる避難所はいくらでもあるはずだ。

 被災した自治体は、現地の受け入れ態勢が整っていないから、ボランティアは受け入れられないと言う。そうであるなら、何故、政府が動いて、受け入れ態勢を整備しないのか? ボランティア担当の首相補佐官の辻元清美や、内閣府参与になった年末炊き出し村の湯浅誠は、いったい何をやっているのか!! この被災地の惨状は、この無能政府がもたらした人災だ。



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