花粉飛散開始時期                                          2011.2.3   



 私の花粉症の発症時期は、当初は建国記念の日(2/11)の前後でしたが、いつの間にか1月半ばになり、さらに12月末になり、現在では12月初旬には、咽頭部の違和感に始まる花粉症の初期症状が出ます。ところが、テレビの報道番組や天気情報など紹介されるスギ花粉の飛散開始時期は、毎年決まって2月初旬です。花粉も飛んでいない時期に何故、花粉症の症状が出るの? と私の回りの善き隣人の皆さんからは、あたかも体質的欠陥をなじられているかのように皮肉まじりに言われます。

 環境省の花粉飛散開始日の定義は、「ダーラム法で1平方cmあたりの花粉数が連続して二日、1個以上になった最初の日」とされているようです。つまり「二枚の金属製の円盤の間にワセリンを塗ったスライドガラスを置いて、24時間の間にガラス上に落下した花粉数が1平方cmあたり1個以上」となるケースが二日続いて初めて花粉が飛散したと判定されます。花粉飛散開始日は、花粉が飛び始める日ではなく、右肩上がりで増えていく花粉の飛散量が、ある一定値に達した日として定義されているのです。

 人体の表面積は、およそ1.7平方m程度といわれており、片面だけでも8500平方cmですから、花粉飛散開始日であっても、人間が屋外で1日中寝そべっていたら8000〜9000個の花粉が体表面に降り注ぐことになります。花粉飛散開始日以前であっても、数十〜数千個の花粉が人体に降り注ぐ状況下で私たちは生活していることになります。これに加えて、スギの生育環境も個々のスギによって大きなバラツキがあるわけですから、当然にその開花時期も大きな時間幅を持っているはずです。私は12月でも特定の個人がアレルギー反応を引き起こすに十分なスギ花粉がすでに飛んでいると確信しています。
 




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