毎日新聞「金子秀敏」専門編集委員を糾弾する   2012.3.14            



 河村たかし名古屋市長の「南京事件」に関する発言に対して毎日新聞は、今日に至るまで社説ではこれを批判していないが、3/1付のコラム「木語」に金子秀敏専門編集委員(以下、金子という)の署名入りで、トンデモ記事(記事全文を別掲する)を掲載していた。



■ 相手を間違えてはいない

 金子はまず『「
30万人」は共産党中央と中国政府が認定した数字であるから河村氏が「30万人」が正しくないと思うなら、党中央と中国政府に言うのが筋だろう。南京市の役人に「党中央の歴史認識は間違っている」とねじ込んでみてもらちは明かない。相手を間違えている』と河村氏を批判している。

 河村氏は名古屋市を訪問した中国共産党南京市委員会の劉志偉常務委員らとの会談で「南京大虐殺」に関して「通常の戦闘行為はあったが、南京事件はなかったと思っている」と発言し、その根拠として終戦時に河村氏の父親が南京市にいたことを挙げて「事件から8年しかたっていないのに、南京の人は父に優しくしていただいた」と述べているが、河村氏が「中国共産党中央の歴史認識は間違っている」と南京市の役人をねじ込んだ事実はない。金子の主張は全くの捏造である。さらに河村氏は日本政府を代表する立場にある人間ではなく、南京市と姉妹友好都市提携を結んでいる名古屋市の市長である。発言の相手が中国政府ではなく、南京市の役人であったのは当然のことだ。日本の一市長に対して「中国政府に物申せ」と言う金子の方が、頭がどうかしている。河村氏は相手を間違えてはいない。



■ 何が「タイミング」だ!

 金子は「タイミングも間違えている」と主張する。その根拠として2/23付のCNN(電子版)の記事が河村氏の発言を激しく批判しており、その記事の中で、南京事件での日本軍の残虐性を描いたチャン・イーモウ監督の中国映画「 The Flowers of War 」が、わざわざ「南京大虐殺記念日」を選んで封切られ、大ヒットしている最中で、反日運動も高まっていると伝えていることを挙げて、河村氏の発言はタイミング的にも問題があると非難する。金子はさらに、米国のCNNが「30万人」説を振りまく理由を「米国も中国も東京裁判では同じ対日戦勝国である。日本の戦争犯罪がなかったとする歴史認識は持ち合わせていない」と続ける。

 このCNNの記事は、ポール・アームストロング(Paul Armstrong)氏の署名入りであるが、記事の末尾には「 Kyung Lah in Tokyo and Shao Tian in Beijing contributed to this report. 」の記載がある。記事の原稿を提供したのは、東京駐在のKyung Lah と北京駐在の Shao Tian という二人の中国人(又は中国系米国人)記者である。反日色が濃厚な記事になるのは当然である。

さらに映画「 The Flowers of War 」のような反日映画は、中国では過去にも散々作られてきた。テレビでも凶暴・残虐な日本兵の映像が日常的にこれでもかというほどに流れている。「南京事件は・・」の河村氏の言葉は何時、発せられても中国では最悪のタイミングだろう。金子は何時であれば、タイミング的に問題が無いと言うのか?


  金子は、映画「
The Flowers of War 」が名監督と評判のチャン・イーモウ氏がメガホンをとり、制作費70億円を投入した大作であることから、世界に対するこの映画の宣伝効果を問題にしているのかも知れないが、制作費のほとんどを中国政府が拠出したこの映画に対して、英ガーディアン、米ニューヨーク・タイムズ、ウォールストリート・ジャーナルなどの一流紙が挙って、愛党・愛国精神の高揚を目的とする典型的な国策映画であると皮肉たっぷりに批判している。

当初この映画は人気俳優のトム・クルーズ主演で制作が計画されたが、彼が出演を拒否したため、昨年度の米国アカデミー助演男優賞を受賞したハリウッドスターのクリスチャン・ベールを代役として使ったが、イーモウ監督と同様にベール自身も「中国政府の宣伝活動に協力したのでは?」という批判にさらされている。

この映画は中国政府のお墨付きを得て、米国アカデミー賞の外国語映画賞部門に公式出品されたものの、作品として「ありきたり」だと評価され、ノミネートもされず、ネット上では落胆した被害妄想狂の中国系ブロガーたちが、中国は「世界中から意地悪をされている」と愚痴をこぼしている。( 例えば、http://cfensi.dramaddicts.com/forum/blog.php/2011/12/13/the-flowers-of-war-brings-out-the-worst-of-western-media/
この映画は中国人を反日に駆り立てることはあっても、世界の人々を反日に誘導することはないだろう。この状況を知っていながら意図的に読者を自虐史観に陥らせようとしている金子の罪は極めて重い。

 金子は、さらに「米国も日本の戦争犯罪がなかったという歴史認識は持ち合わせていない」とあたかもこの考え方が新説であるかのように述べているが、米国が「原爆投下」や「無差別絨毯爆撃」で女性や子どもを含む大量の日本人非戦闘員を虐殺したという拭いようのない歴史的事実を相殺するために、日本側に相当の非があったことを認めさせるという政治的意図の下に戦勝者の立場で一方的に東京裁判を進めたという事実を、常識的な日本人であれば誰でも理解している。だからこそ、日本は正しい歴史認識を常に発信し続けなければならない。金子はそれでも日本に沈黙せよと言うのか。



■ 河村氏の発言の効果は絶大だった

 金子は、最後に「河村発言で何がどうなったのか。・・・30万人説がいよいよ世界に広まった。この結果について河村氏は責任を感じているだろうか」と述べているが、ちゃんちゃら可笑しい。

30万人とされるような組織的な大虐殺はなかった」という河村氏の発言は、骨の髄から反日媚中の朝日新聞を二週間以上に渡って沈黙(焦って朝日が3/8付社説に掲載した批判記事は事実の一部を隠蔽した偏向記事である)させた。毎日新聞も今日までこの「木語」の金子の駄文は別にして河村氏の発言を批判することを避けている。読売新聞に至っては、「30万人とされるような組織的な大虐殺はなかった」という発言に対して「そういう主旨なら理解できる」とまで社説に書いている。騒いでいるのは中国だけで、日本の主要紙は「河村氏の発言は適切である」ことを事実上認めているのだ。河村発言は「30万人説を世界に広めた」のではなく、30万人説が虚構であることを日本人に再認識させたのである。日教組の支配下にある学校教育で、正しい歴史認識の醸成が難しい中高生にとっても今回の河村発言は、真実の歴史を学ぶ絶好の機会になっただろう。河村発言の効果はまさに絶大だったのである。

 それにしても編集委員の地位にありながらこのような駄文を書く金子秀敏とは、とんでもない恥知らずですね。まあ、毎日新聞は、その前身の「東京日日新聞」時代に南京攻略戦での「百人切り競争」のあの忌まわしい捏造記事で、無実の日本人将校二人を刑死させた上、日本と日本人を貶める大罪を犯しているのですが・・、この金子某にはその反省は全く見られないようですね。ここまで記者根性が腐りきっているとは・・。やっぱり、毎日新聞ですね。アハ。

   

   自虐史観を押し売り
   する売国編集委員

 関連記事:偏向「読売新聞」また暴走 社説で河村市長を批判(2012.3.9)


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【毎日新聞コラム「木語」から転載】

木語:「30万人説」広めただけ=金子秀敏

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名古屋市の河村たかし市長が物議をかもした。1937年の南京事件の被害者について「30万人とされるような大虐殺はなかったのではないか」と発言した。

「30万ではない」説は日本国内では多数派だろう。ただし、では何人かとなると、20万説からゼロまで割れている。

中国は30万が定説だ。根拠は東京裁判や南京軍事法廷だと主張している。共産党中央と中国政府が認定した数字だ。河村氏はそれが正しくないと思うなら、党中央と中国政府に言うのが筋だろう。南京市の役人に「党中央の歴史認識は間違っている」とねじ込んでみてもらちは明かない。相手を間違えている。帰国した代表団は、なぜ席を蹴って抗議しなかった!とネットでたたかれているという。

タイミングも間違えている。ネットで2月23日付米国メディアCNNの書きぶりを検索してみたらいい。

出だしが「日本の市長が、多くの記録によって立証された、70年以上前に中国で起きた虐殺事件を軽く見て怒りを呼んでいる」。次の段が「南京に侵入した日本軍のレイプ、殺人、略奪で殺された市民は30万人と見積もられる」。

次が「事件は最近クリスチャン・ベール主演の映画『ザ・フラワーズ・オブ・ウォー(戦争の花)』で描かれた」。ここが問題だ。この映画の中国語タイトルは「金陵十三釵(チンリンシーサンチャイ)」。金陵とは南京、釵はかんざし。女性たちが米国人牧師のいる教会に逃げ込んだ。日本軍が女性を差し出すよう迫る。女学生を救うために売春婦たちが進んで犠牲になるという戦争美談だ。

中国映画としては史上最高の約70億円をかけ、張芸謀(チャンイーモウ)監督がメガホンをとった。昨年12月13日、わざわざ「南京大虐殺記念日」を選んで、北京で封切りのセレモニーが行われた。同じ日に、南京の記念館では反日運動団体が5000人集会を開いた。危ういことに映画の売り込みと反日運動が連動している。

大ヒットしている。映画館を出てくる中国人は興奮して「尖閣諸島を奪回せよ」と叫んでいるという。30万人が正しいかどうか、中国人が冷静に語りあえる時ではない。

米国のCNNが30万人説を振りまくのはなぜか。米国も中国も東京裁判では同じ対日戦勝国である。日本の戦争犯罪がなかったとする歴史認識は持ち合わせていない。

結局、河村発言でなにがどうなったのか。CNNが張芸謀映画を宣伝し、30万人説がいよいよ世界に広まった。この結果について河村氏は責任を感じているだろうか。(専門編集委員)

  



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