狂気の隣国とグルメ宰相                       2011.8.14



 「37年ぶりの屈辱・・」(朝鮮日報)、「悪夢の夜・・」(中央日報)など11日の韓国メディアは、前夜の札幌ドームでのサッカー国際親善試合、日韓戦での韓国A代表チームの惨敗を恨む記事で溢れた。産経新聞の黒田勝弘氏の言葉を借りれば、韓国の「自尊心の崩壊」とも言える敗北だったようである。ところが、韓国メディアはこの前日の10日にも韓国の自尊心を根底から揺るがすもう一つの大事件を報じていた。韓国政府が国民と一体となって進めている日本海(Japan Sea)の呼称を「東海(East Sea)」に変更させるための運動に関連して、米国務省のトナー報道官が8日、「“日本海”が国際的に認知された表記だ」と言明し、韓国の主張を支持しない考えを示した(産経新聞)のである。


 韓国は
1992年の第六回国連地名標準化会議で突然、日本海の名称に異議を唱え、日本海の表記を「東海」と単独表記するか、あるいは日本海と「東海」を併記すべきであると主張し、このとき以降、同会議や国際水路機関(IHO)の「大洋と海の境界(S-23)」の改定に関する会議などを含め、あらゆる機会を捉えて、この主張を実現するための執拗な運動や工作活動を続けてきている。特に、韓国政府・政治家などによる外交圧力や「VANK」と呼ばれる民間の活動団体による組織的サイバーテロ攻撃などによって、他国が発行している地図、政府広報、報道、教科書などに記載されている日本海(Japan Sea)の表記を東海(East Sea)に書き換えるよう強要する活動は、執拗かつ辛辣であり、韓国との政治的摩擦を嫌うグーグルを始めとする多くの関係機関が日本海と東海の併記、又は東海の単独表記を採用し始めており、2009年の時点で全世界地図の28%が日本海と東海を併記するに至っている。

韓国政府は東海への呼称変更を要求する理由を公式には明らかにしていないが、私は「東海が乾き果て白頭山が磨り減るときまで神の護り給う我が国万歳・・」で始まる韓国国歌の冒頭にある二文字「東海」の存在を正当化するために日本海は東海でなければならないという理屈が、その根拠であると確信している。名誉と尊厳を人一倍重んじる韓国民にとって、国の象徴として国歌の冒頭で取り上げて唱った海が国際的には別の名称で呼ばれている現実は、耐えがたい屈辱なのである。国際的に公言するのも恥ずかしい極めて単純な論理であるが故に、韓国政府はこれを公言しない。


 ところが韓国は12日に記者会見した金星煥外交通商相が「日本海の呼称は・・日本による植民地支配の残渣」であると主張したように、この独り善がりの身勝手な主張を、竹島と同様に日韓の歴史問題にすり替えて世界に訴える作戦に出ている。しかし「日本海」は日本が名付けた名称ではなく、国際社会が呼んだ名称が
19世紀以降に知れ渡ったもので日本の植民地支配とは全く関係がないことは世界的にも公知の事実である。米国政府の今回の判断もこの国際社会の常識に沿ったものと言える。しかし、この常識の通じないのがこの隣国である。


 永らく政治抗争を繰り返し、旧政権にとって替わった新政権が前政権の全てを否定して破壊し尽くすという歴史を刻んできた朝鮮半島では、高麗王朝時代の
1145年に王命によって金富軾らが書いた「三国史記」が最古の歴史書になっている。しかし、韓国人の歴史想像力は逞しい。この三国史記に描かれた建国神話から全81話のTVドラマ「朱蒙」を創り出し、さらには朝鮮王朝実録の「中宗実録」にある『予證女醫知之』(予の証しは女医之を知る)という僅か一行の書き記しを基にして全54話のTVドラマ「宮廷女官チャングム・・」をも作ってしまうのである。しかも模倣や捏造を根本的な悪とはみなさない国民性のゆえか、韓国民の自尊心を絶妙にくすぐるこれらのドラマの内容を韓国民は史実、又は史実に近いものとして捉えているという。日本では朝鮮王朝滅亡の元凶とされている閔妃は、大河ドラマ「明成皇后」によって、今や日帝の植民地支配に対抗した救国の英雄に祭り上げられている。嘘も100回繰り返せば真実になるのが韓国社会なのかも知れない。本来、史実に沿わない歴史解釈の暴走を止めるべき使命を持つ学会までが冷静さを失って、好太王碑文の解釈にみられるように日本に対する誹謗、中傷を繰り返している。


 竹島問題でも古地図や
漁師「安龍福」の御伽噺(おとぎばなし)などを振りかざし、その論拠の幼稚さ、滑稽さを全く理解せず韓国の領土であることを盲信して暴走する。今年に入ってからは、民主党政権の外交無策に乗じて、竹島近海での海洋科学基地建設構想の発表、竹島の樹木復元活動への着手、韓国国会議員による我が国の北方領土への訪問、竹島のヘリポートの大規模改修への着手、さらには韓国国会の「独島領土守護対策特別委員会」の全体会議を竹島で開催する計画を進めるなどやりたい放題であり、まさに朝鮮半島全体が狂気に包まれた状況である。


 韓国人は母国の恒久の(永久の)安寧を願う国歌の中で、永久(とわ)の時の長さを「東海が乾き果て白頭山が磨り減るときまで・・」と表現する。海が乾いて涸れ果て、山が磨り減って無くなるまでと唱うのである。この韓国人の感性は、日本人の精神文化とは決定的に乖離している。日本人の場合、永久の時は、国歌「君が代」にあるように、さざれ石が巌(いわお)となって苔がむすまで・・と表現するのが常識である。確かにさざれ石(細石)が固まって岩になるなど物理学的にはあり得ないかも知れない。しかし、形のあるものが壊れて失われることをもって、美しい時の流れを表現しようという感性を日本人は持ち合わせてはいない。日本の精神文化が大陸や朝鮮半島のそれと決定的に異なるところである。「金ぴか色は、何時でも何処でも美しい」とする彼らの精神構造との違いと共通するものがある。精神構造がこれだけ異なる朝鮮半島人と日本人が心底から理解し合える時代は来ないかも知れない。


 日本海呼称問題は、今回の米国政府の良識ある対応により、国際水路機関に日本海の国際表記を「東海」と併記するよう求める意見書を提出した韓国の目論見はいったん頓挫したようです。しかし、この狂気の隣国がその野心を捨てることはないでしょう。


 この狂気の隣国への対処方策は、無視や沈黙ではありません。彼らの不合理な行動の一つひとつに速やかに、的確に反応することが、かれらの狂気の暴走を辞めさせる最良の手段になります。彼らの行動は時に狡猾でもあります。その行動を常に監視し、行動の不合理の本質を明らかにして国際社会に発信することが大事です。同時に前原誠司など朝鮮半島と特別なコネクションのある政治屋たちの行動も注意深く監視しましょう。間違っても、こんな人間を総理の座に座らせてはなりません。


 こんな狂気の隣国の脅威をものともせず我が国の宰相は、10日は東京・赤坂の寿司店「赤坂 鮨(すし)金ちゃん」、11日は東京・紀尾井町のすき焼き店「岡半」とグルメ三昧。翌12日は伸子夫人同伴で東京・赤坂の居酒屋「簸川(ひかわ)」でグルメデート・・、さらには伸子ちゃんに説教でもされて飲み直したくなったのか・・? 赤坂の飲食店「一蔵 赤坂店」に二次会に繰り出す始末です。辞任が近づいたと言われているこの宰相は、在任中に内閣官房機密費をグルメで散財してしまうことを狙っているのでしょうか? アハ。

        

       グルメの外国人

                     トップページに戻る






  
  







































inserted by FC2 system