内なる反日(大江健三郎、村上春樹)を糾弾する       2012.10.1   



  産経新聞を除いて日本の主要メディアは報じていないが、29日、韓国の朝鮮日報、中央日報、東亜日報などの主要紙はその社説で、ノーベル賞作家の大江健三郎や元長崎市長の木島等、雑誌「世界」元編集長の岡本厚など、韓国メディアが日頃から「良心的日本人」と持て囃している文化人や知識人が賛同者として名前を連ねた「声明文」を紹介してこれを絶賛している。この「声明文」は反日的な主張を繰り返し発信していることで知られる「許すな! 憲法改悪・市民連合」が起草したもので「『領土問題』の悪循環を止めよう− 日本の市民のアピール −」というタイトルがつけられている。


 その内容は「李大統領の竹島訪問は慰安婦問題で野田首相が韓国側の要請に正面から応えなかったことが要因であり、また尖閣での紛争は、石原都知事の尖閣購入宣言とそれを契機とした日本政府の国有化方針が原因である」とし、さらに「竹島・尖閣は、韓国や中国(当時清)が、もっとも弱く、外交的主張が不可能であった中での領有だ」と断じている。韓国やチャイナの主張と全く変わらず、日本の知識人や文化人が、対立する相手国の言い草を代弁する内容になっている。韓国やチャイナにとって、これほど好都合の声明文はない。しかも、これはノーベル賞作家の大江健三郎らのお墨付きなのである。相変わらず韓国に有利な日本批判を発信してくれる大江ら「日本の良心」を「自国の侵略主義を叱る日本の知性」(東亜日報)と大賞賛するのは当然である。

 

 スウェーデンのグスタフ国王から授与されるノーベル賞は受賞しても、天皇陛下から手渡される文化勲章の受賞は拒否し、授賞式の講演で卑劣にも川端康成が語った「美しい日本の私」をわざわざ捩(もじ)って「あいまいな日本の私」と題して日本を貶めるスピーチを行った徹底した嫌日・反日の輩である大江健三郎にとっては、自分が賛同した声明文が日本に対する中傷に使われるのは願ってもないことかも知れません。その昔「万延元年のフットボール」の文庫本を書店で立ち読みして、耳慣れない語彙と難解な単語の羅列に目が眩み、冒頭の僅か数ページで挫折してしまった文学音痴の私は、祖国の伝統や文化、習慣、自然、あるいは人々が綿々と繰り返してきた日々の営み自体が作家にとっての創造の源泉であって、それが故に文学を生業とする人々はこよなく祖国を愛するものだと確信していましたが、大江健三郎を始めとする一部の文化人にはこのセオリーは当てはまらないようです。


 声明文を起草した
「許すな! 憲法改悪・市民連合」は、この声明に対する賛同者を募っていますので、逆にこの声明文を糾弾するメールを送りつけて彼らの目を覚まさせてやりましょう。 メールの送り先はkenpou@annie.ne.jp です。

 韓国紙は声明文に賛同したのは、文化人など1300人だと報じています。ひょっとすると糾弾メールを発信した私も「賛同者」の方にカウントされてしまっているかも知れませんね。数を意図的に増やすのは彼らの常套手段ですから。


 一方、28日、反日メディアの総帥である朝日新聞は「村上春樹の寄稿文」を紹介する記事を一面に飾った。翌29日、韓国の中央日報はこの寄稿文を取りあげて「村上春樹氏『日本の政治家、ヒトラーの結末をみよ』と題する記事を掲げた。村上春樹はこの寄稿文の中で、「1930年代にアドルフ・ヒトラーが政権の基礎を固めたのも、第一次大戦によって失われた領土の回復を一貫してその政策の根幹においたからだった。それが、どのような結果をもたらしたか、我々は知っている」と書いている。竹島を不法占拠している韓国人がこの寄稿文を読めば、「韓国が実効支配している竹島を日本が奪い返そうと試みることは、ヒトラーがやったことと同じだと村上は言っている。村上は日本と日本政府を諫めている」と解釈するだろう。文学音痴の私にはこの寄稿文の行間から村上の本意を読み取ることはできないが、とにかく作者が本意を明確にしないまま公表したこのエッセイは、韓国メディアによって日本攻撃の材料にされてしまったのである。

 これだけではない。この寄稿文で村上は、ノモンハン事件を扱った自らの小説「ねじまき鳥クロニクル」についても言及し、ノモンハンの戦場跡に立って「『・・何もない不毛な一片の土地を巡って、人々が意味も無く殺し合わなくてはならなかったのか?』と激しい無力感に襲われた」と書いている。小説家が戦場跡でどのように感じようとも本人の勝手かもしれないが、「人々が意味も無く殺し合った」と書かれては、祖国のために死に物狂いで戦い、そして無念にも戦死した兵士の霊は浮かばれないだろう。村上には当時を生きた日本人とその想いを共有するという姿勢が完璧に欠落しているように思える。

 

 この村上春樹の「ねじまき鳥クロニクル」は日本軍の残虐行為をあからさまに描いていることでも知られている。日本のネガティブな面ばかりを取り上げて世界に発信し続けているウォールストリートジャーナル紙の中国系リポーターYoree Koh 嬢が、早速、この村上の寄稿文に目をつけて「村上春樹 日本の領土問題の議論に加わる」の見出しを掲げている。わざわざ「ねじまき鳥クロニクル」にも触れ「村上の小説は、戦時下での日本()による触れられたくない行為(sensitive wartime activity)から逃げてはいない」と書いて、旧日本軍による残虐行為があったこと、そしてノーベル文学賞の有力候補である村上春樹は、その旧日本軍の行為を恥じていると思わせる巧妙な喧伝をするのである。村上は寄稿文の中で「中国の書店で日本人著者の書物が引き上げられたことについて、僕は意見を述べる立場にはない」と言い、「それはあくまで中国国内の問題である」と逃げている。原発問題や歴史問題などで、国内では「日本」に対して強烈な自己主張をしておきながら隣国の不条理な行為には口をつぐむ。それが故に、巧妙な隣国の反日プロパガンダに利用されてしまうのである。


 このコラムで先週、私は「政治信条が異なるが故に朝日新聞から毛嫌いされる政治家は、立派な政治家だ。これは日本の公理だ」と書きましたが、もう一つあります。その思想・信条を持つが故に朝日新聞から絶賛される知識人や文化人は、日本人として「軽蔑すべき人物」です。これも、日本における公理です。村上春樹が朝日新聞を意図的に寄稿先に選んだとすれば、その時点で既にこの公理に当てはまるでしょう。

 

 反日文化人による挑発のニュースに気が滅入っていたところ、ネット上で素晴らしい映像を見つけました。日本外国人特派員協会主催「尖閣上陸地方議員記者会見」での東京都荒川区議会の小坂英二議員の演説です。Youtubeに投稿されていましたので紹介します。スカッとしますよ。http://www.youtube.com/watch?v=YenejEXylcY


                                 
        小坂英二議員                                                    日本人の魂の抜け殻です
       日本人の魂の声を
       聞かせてくれます。



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