メトロポリタン・オペラ日本公演(菅無能政権と東日本大震災)        

                                                                    2011.6.1



英インデュペンダント紙や米ウォールストリートジャーナル紙など6月1日付の海外各紙は、4日から開幕するメトロポリタン・オペラの日本公演で「ラ・ボエーム」の主役を演じる予定だったロシア出身のソプラノ歌手アンナ・ネトレプコ(写真)さんとマルタ出身のテノール歌手ジョセフ・カーレヤさんの二人が、福島第一原発事故の放射能汚染への不安から急遽降板することになり来日を中止したことを伝えている。(国内大手メディアでは、この公演の主催者に名を連ねている朝日新聞が詳報しているだけだが・・)

ネトレプコさんはロシア南部のクラスノ・ダールで生まれ、チェルノブイリの原発事故を経験しており、友人や知人に癌を発病した人がいて今回の原発事故が心理的な負担になっているという。メトロポリタン・オペラのゲルブ総裁は「彼女は最高のパフォーマンスを見せられないと感じており、日本のファンを失望させたくなかったようだ」と語っている。(6/1付 AFP)

二人には代役を立てざるを得なくなったものの、4日の名古屋を皮切りに19日の東京まで14回の公演を行うという。メトロポリタン・オペラと同様にニューヨークに本拠を置く華人の芸術集団「神韻」が4月末の公演を中止し、ジャネット・リン、ケシャなど外国人アーティストの来日公演も次々と中止されているなかで、震災後初めての外国人による大規模公演には世界中から注目が集まっている。(6/1アサヒ・コム)


 ゲルブ総裁は「世界中が注目するなか、何としても最高の舞台を届けたいと、世界中から考えられうる限り最高の歌手が集まってくれた。オペラファンの多い日本が文化的な日常生活に戻る第一歩としていただきたい」と語り、代役で出演するマリーナ・ポプラフスカさんは、パリでの公演契約を断って来日する(アサヒ・コム)という。アーティストたちの心意気に感嘆するばかりである。



                                     

 


 その一方で、公演を受け入れる日本の宰相に居座っている男は、野党による内閣不信任決議案の提出が不可避と分かった1日の参議院本会議で、8月以降に・・と拘っていた第二次補正予算の編成について「前向きにしっかりと検討していきたい」と述べ、今国会の会期延長と第二次補正予算の今国会提出へと方針をあっさり転換した。つい半月前までこの宰相は、復興構想会議の提言は6月になるから・・、被災地の自治体が復興計画を出すのは7、8月になるから・・とうそぶいて二次補正予算の先送りを図っていたのである。会期延長と二次補正予算の編成については、与党内にも根強い意見があり、内閣不信任決議案での与党内の造反を押さえ込む魂胆であるのは見え見えである。被災者救済では、あれほど鈍い動きしかとれなかった無能宰相が、自らの政治生命を守るためにはこの腰の軽さである。人の風上にもおけない腐りきった奴とは、この男のことを言うのでしょう。
  



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