情報収集>
ネット情報にあたってみると、この「ママ思い」の洗濯機での「C1」エラーコードは頗(すこぶ)る有名らしく、大勢のブロガーが修理体験談をネット上に掲載している。情報を総合すると、エラーコード「C1」は洗濯機の蓋が閉まっていないことを検知して洗濯機本体が動作停止するときのコードであり、蓋の開閉を検知するセンサーとして機能する「リレー」の接点が経年劣化(腐食発生等)して、蓋が閉まっているにもかかわらず「開いて」いると誤認識するため、この現象が生じるようだ。
<交換用部品の手配>
ネット情報から、リレーはオムロン製の
VX-01-1A2
で、リレーを新品に交換するか、リレーを開封して接点に付着した異物(酸化物等)を除去すれば、修理できることが分かった。サービスセンターに依頼すると1〜2万円の修理代が必要なようだ。既に12年以上経過した洗濯機なので新品に買い換えても損ではないと思われるが、我が家の勘定奉行のN子は、新規購入は絶対にイヤだと言い張る。というわけで・・私が修理せざるを得ない羽目となった。
さて修理の手順だが、素人がリレーを開封して「電気的接点」にまでアクセスするのは邪道ではないかと考え、リレーの新品を調達して交換修理することにした。このリレーは「楽天」や「アマゾン」などで数百円でネット販売されているので、毎度、使い慣れているアマゾンで購入することにした(p2)。現品が¥495、配送料が¥650の合計¥1145である。発注した翌々日に入着(p3)し、早速、交換修理を行うことにした。
p2 リレー VX-01-1A2 の納品書の一部 p3 リレー VX-01-1A2
の現品
<修理手順>
まず洗濯機の背面側の上面に設けられている二つの注水口、即ち「水道水の給水ホース/給水栓」(p4)と「ふろ水ホース」(p4)をそれぞれ取り外す(p5)。
p4 注水口とカバー p5 ホース/注水栓を外す
注水口を覆うカバー(p4)を留めている2本のネジ(p6)を外し、カバーを取り外す。水道水の給水口の左側に交換対象のリレー(p7)が取り付けられているのが確認できる。洗濯機の背面側から眺めると、リレーは2本のネジ(p8)でベース板に固定され、配線はワイヤ留めで保持されている。
p6 カバーの留めネジ p7 交換対象のリレー p8 リレーの留めネジ(背面側
から撮影)
ネジ2本とワイヤ留めを取り外して、リレーをソケットに挿入された状態のまま引き出す(p9)。リレーをソケットから引き抜いて(p10)、新品の交換用リレーをソケットに装着する(p11)。
p9 引き出したソケットとリレー p10 ソケットからリレーを引き抜く p11 新品のリレーを装着する
ネジ(p12)を締結してリレーをベース板に固定し、ワイヤ留め(p12)で配線を保持する(p13)。洗濯機の蓋を開閉して、リレーのオン・オフ切替部(p14)が蓋の開閉動作に対応して確実に凹凸を繰り返すことを確認してから注水口のカバーをネジで固定する。さらに注水ホースなどを元通りに取り付ける。電源オンさせて正常動作することを確認して交換修理完了です。所要修理時間は写真撮影時間などを含めて約40分でした。
p12 ネジとワイヤ留め p13 リレーを固定する p14 リレーの ON/OFF
切替部
作業終了後、取り外したリレーをテスターで動作確認(p15)すると、オン・オフ切替部(p14)の凹凸動作を繰り返しても端子間は、オープン状態のままで、確かに壊れていました。
p15 動作確認