谷岡郁子 − また見つけた民主党のオモロイ女議員      2011.9.17



 三宅雪子、岡崎トミ子、森ゆうこ・・等々、民主党は趣のある女性議員の宝庫です。16日、請負のアルバイトの仕事を片付けながらテレビの参議院本会議の各党代表質問を聴いていると、宝塚の男役スターのような語り口で質問原稿を読み上げる女性議員がいました。テレビ映像に目をやると、ビジュアル的には乖離が甚だしいものの、声は低音に伸びがあり、抑揚のあるメリハリが効いた喋りクチは、それと思わせる迫力です。谷岡郁子という民主党の参議院議員(愛知県選挙区)でした。ところが、我が家のN子は、この谷岡女史の喋り方が高圧的で気分を害されたと言ってテレビの前から姿を消してしまいました。高圧的と言うより「エラそーぶった糞生意気な喋り方」という表現の方が当たっているかも知れませんね。この谷岡女史の質問のいくつかを拾ってみましょう。

谷岡議員、いきなり @「日本の労働者は・・労働分配率が低すぎる。資本家や経営者の取り分が増加しながら、労働分配率下がり続けている」とのたまわく。「勤労者たちの取り分を増やすために、もっと大胆に、もっと迅速に行動する必要がある」と言う。労働分配率などと難しい言葉を並べているが、要は「給料が少ないから何とかしろ」というのが質問の趣旨かなと感じたが・・。この議員さん、益々おっしゃることが難解になる。

A「GNP(という指標)は1993年にGDPに置き換えられたが、国民経済という観点からは問題である。・・日本の労働者が汗の結晶として生み出した資本が海外に移転され、現地の工場や子会社となりました。・・ここから日本の企業に渡された受け取り利息や配当は、GNPには含まれてもGDPには含まれません。つまり企業は繁栄しても国民は栄えないのです。・・」海外進出した日本企業の儲けを確実に日本に戻せということでしょうか? 本当に難解ですよね。


 さらには、極めつけといえるでしょうか・・。日本の科学技術の現状を憂いて B「日本の科学技術を国際水準の science and technology として再構築すべきです」と説教されますが・・。私には、さっぱり分かりません。皆さん、理解できますか・・?


 この女性議員の質問に対して、優秀な官僚の皆さんが作成した回答を野田総理や担当大臣が読み上げました。@の質問は、官僚の皆さんも、やはり給料が少ないとの指摘と捉えたようで、野田総理は「・・勤労者の生活を豊かなものにするためには、日本経済を成長軌道にのせるとともに、賃金すなわち所得の向上をさせることが消費を刺激する観点からも重要と考えております。このため新たな需要の創造や最低賃金の引き上げ等、新成長政策に盛り込まれた政策を着実に推進していく・・」と回答しました。難しい言葉で質問したけど・・首相の答えは「新成長政策でやります」だけでした。


 Aの質問に対しては、「平成21年度において外国子会社から受け取る配当を原則的に非課税として外国子会社の利益の国内への還流を促す税制改正を実施しました・・」と野田総理は回答を読み上げました。つまり、GDPやらGNPやら持ち出して華々しく修飾しましたが「もうやってます」でおしまいでした。


 極めつけのBの「science and technology の再構築」については、中川文部科学大臣が「ボトムアップで研究者の自由な発想を重んじるという思いの中で、科学研究補助金であるとか、あるいは国立研究機関の創設などの取り組みなどをやってきました。・・・ 基礎研究、これをしっかりと充実させていくこと。ここが、我が国の出発点であるという風に思っておりまして・・さらに頑張っていきたい・・」と答えました。こんな回答だったら素人の私でも言えますよ。


 谷岡郁子女子は、国会で野党議員の発言に対して下品で辛辣なヤジを飛ばすことで知られているようですが、総理や担当大臣のこんな貧弱な回答に満足そうに頷いていましたよ。完全にできレースですね。経済学者や社会学者が使うような難解な言葉で形だけ取り繕っても、質問の中身の空疎さは隠しようもありません。案の定、翌17日の読売新聞朝刊は、この谷岡議員の質問内容を一行たりとも報じていません。(谷岡女史に先立って登壇し、普天間問題で厳しく政府を追及した自民党の島尻女史の質問は詳報されていましたが・・)国会運営には一日あたり数億円の経費が掛かります。こんな代表質問は全く金の無駄遣いです。民主党らしいと言ってしまえばそれまでですが・・。


 この谷岡議員、国会では聴いたこともないような新鮮で難解な言葉を使って「私は教養豊かで、頭も切れるんです」と・・思わせているのでしょうか、本当に厭らしい人格の御仁ですね。ところが驚くべきことに、この谷岡先生は某大学の学長の座にある「教育者」なのです。そういえば、ヤクザ映画に出てくる古株の組頭の雰囲気が漂う民主党のあの幹事長さんも、昔は教育者でしたね。もう勘弁してくれです。当選一回でしかも政治屋としては、ほとんど無能と思える彼女が、代表質問に立てるということは、ハトポッポと同じように民主党の人間を惹きつける何らかの「魅力」を持っているようですね。彼女の出身、経歴などを知ると、なるほどと頷けますよ。アハ。


 彼女が登壇して質問してくれたお陰で、私と同様にテレビを眺めていた国民の多くが、谷岡郁子という「頭が空っぽ」(「阿呆」とも言います)で演技だけは宝塚並の新しいキャラクタを見つけて、民主党の人材の豊富さを改めて認識したことでしょう。また楽しみな観察対象がひとつ増えましたね。今後は、彼女の得意の「ヤジ」にも注目したいところです。谷岡先生を政界に送り出した愛知県の有権者の皆さん、しっかりテレビの国会中継を観てくださいよ!


               
       私って綺麗?



                     トップページに戻る






  
  







































inserted by FC2 system