< プロローグ >
ドイツ、チェコ、オーストリア、ハンガリーの4カ国を周遊する団体パック旅行(注)の5日目、午前中はウィーン歴史地区のシェーンブルン宮殿(p1)などを観光し、 日本人好みのレストランと評判のミュラーバイスル(p2)で昼食を摂った後、今回の旅行で初めての半日フリータイムとなる。夕刻からはレジデンツ・オーケストラ
の鑑賞ツアーを予約しているので、自由に使える時間は5時間弱である。旅行出発前に日本で計画したとおり、まずシュテファン寺院(p3)の内部を観光してから、アム・ホーム教会 の東側にあるウィーン市立時計博物館(p4)
を見学し、残った時間でスーパーを探して買い物をすることにする。生憎の日曜日でウィーン市内のほとんどの店舗は休業しているが、日本出発前にネットで調べた地下鉄1号線(U1)のプラター駅(Praterstern駅)にある「BILLA」というスーパーが日曜日も営業しているはずなので、地下鉄で移動してこの店舗に向かうことにする。ウィーンの地下鉄の乗り方については、ネット上にかなり詳しい情報が載っており、出発前にイメージトレーニングを行っておいたが、その成果を現地で確認することになった。
さて、今回の首尾は・・?
(注)
旅行の顛末については これ
を参照ください。
p1 シェーンブルン宮殿
p2 レストラン(ミュラーバイスル) p3 シュテファン寺院 p4 時計博物館
<乗車券の発売機>
時計博物館から東方向に歩いてRotenturm通りに出て、さらに北上してSchwedenplatz駅(p5)に到着する。
Schwedenplatz駅は地下鉄1号線(U1)と4号線(U4)が交差する駅で、目的地のプラター駅(Praterstern駅)には
1号線(U1)を使って2駅の近距離にある。乗車券の発売機(自動券売機)(p6)は、地上の駅入口(p5)の右手と、エスカレータで下りた右側にそれぞれ二台づつ置かれていて、今回は後者の券売機で乗車券を購入することにする。
p5 Schwedenplatz駅
p6 券売機
券売機(p7)
はタッチパネル式で、左側にタッチ画面@、右側に硬貨(コイン)の投入口A、クレジットカードの読取部B、紙幣の挿入部Cなどが配置されている。
p7 券売機の構成
<乗車券を購入する>
■ 初期画面
タッチ画面の初期画面(p8)には、画面の中央部に
独語、英語、仏語、伊語でそれぞれ「画面に触れて下さい(英語の場合は、Please touch the
screen)」という指示が表示されており、その下側に券売機で使用できるクレジットカード、紙幣、コインの種類がそれぞれ「絵」で表示されている。この券売機では、VISAカード・マスターカードなど7種類のクレジットカード、100・50・20・10・5
ユーロの各紙幣、及び2ユーロ・1ユーロ・50セント・20セント・10セントの各コインが使用できる。
p8 券売機の初期画面
■ 乗車券の購入手順
@
初期画面(p8)にタッチすると、独語による乗車券の購入画面(p9)が表示される。
p9 独語表示の購入画面
A 次に、画面の最下段に表示されている「イギリス国旗とEnglish」のブロック[赤↓](p10) にタッチすると、画面が英
語表示(p11)
に切り替わる。(他に仏語、伊語、露語、スペイン語など10ヶ国語が選択できるが、残念ながら日本語は
無い)
p10 「イギリス国旗とEnglish」(赤↓)にタッチ p11 英語表示画面に切り替わる
B 英語表示画面(p11)
で、購入する乗車券の種類を選択する。
ア.特定の一方向に一回だけ乗車できる切符(大人用)を購入する場合は左側上段の「Full fare ticket, one
journey」
をタッチする。[この場合は、一人 2.2ユーロ]
イ.上記 ア.で、子ども(6〜15歳)用の乗車券を購入する場合は右側上段の「Single fare
concessions」をタッチす
る。[この場合は、大人の半額になる一人 1.1ユーロ]
ウ.乗り放題の24時間券(一日券)、48時間券(二日券)、72時間券(三日券)を購入する場合は「24/48/72 Hour Ticket
Vienna」にタッチする。[24時間券(一日券)は、一人
7.6ユーロ]
今回は、まずスーパーがあるPraterstern駅まで移動して買い物をした後、コンサートツアー参加者の集合場所で
あるKarlsplatz駅に向かうことにしているので乗車回数は都合2回となり、乗り放題の一日券(7.6ユーロ)を購入す
るよりも一回乗車券を2枚(4.4ユーロ)購入する方が安価なので「Full
fare ticket, one journey」にタッチする
C
購入する乗車券の枚数などを選択する画面(p12)
が表示されるので「Numbers of Tickets」の下側に表示されている数
字を選択する。Price欄に合計金額が表示される。(一枚だけ購入する場合は 「1」をタッチする。Full fare欄に 「1」が表示され、Price欄には「2.2」ユーロが表示される)
今回は、私とN子の二人で計4回乗車するので「4」にタッチする。Price欄には8.8ユーロと表示される。
p12 「イギリス国旗とEnglish」(赤↓)にタッチ
D Full fare欄 とPrice欄 の表示に間違いが無ければ、画面右下隅にある「OK I
buy the ticket」 と表示した緑色の
購入確定ボタン(p13)にタッチして、券売機(p14)
の硬貨投入口A、又は紙幣挿入部Cに切符購入代金を入金する。
今回は購入代金が8.8ユーロなので、10ユーロ紙幣を紙幣挿入口Cに挿入する。
p13 「OK I buy the
ticket」の緑色ボタンにタッチ p14 硬貨(コイン)又は紙幣を入金する
E 券売機(p14)
のタッチ画面の下側の取出口Dに購入した乗車券と釣り銭が出てくる。
今回の場合は、乗車券(p15)
4枚と釣り銭の1.2ユーロが出てきた。券売機で乗車券を購入しているのは旅行者風の
皆さんばかりで、地元の皆さんはいないようだ。地元の皆さんは定期券などを持っているのだろうか・・?
p15 乗車券
<乗車券に打刻する>
券売機の先の簡易ゲート(p16)の金属パイプに打刻機(p17)が設置されているので、乗車券(p15)に表示されている▲マークの方向に切符の先端を挿入して刻印(p18)する。ここでも打刻機で乗車券に刻印したのは私とN子だけでした。地元の皆さんは、何も無しといった感じで黙ってゲートを通過していきます。
p16 地下鉄駅の簡易ゲート p17 打刻機 p18 先端に刻印された切符
(備考) 券売機で乗車券の枚数を入力した後にタッチ画面(p19)上の「Validate
now」(赤↓)をタッチすると打刻された切
符が取出口に出てくるようですが、今回はこれを試してはいません。券売機はデフォルトで「Validate
later」
に設定されています。
p19 切符購入時に「validate now」をタッチする
<地下鉄に乗車する>
打刻機のあるゲートを通過して、一号線(U1)への案内表示(p20)に従って進んでホーム(p21)に出て地下鉄の車両に乗車する。この手順は日本の地下鉄と変わらない。優先席を若者が占拠して大股を広げていたり、酒が入っているらしい若者たちが大声をあげながら乗り込んでくるところなども日本と良く似ている。「ウィーンの地下鉄のドアは自動では開かない」とネット情報にあったが、乗車駅のSchwedenplatz駅でも、目的地のプラター駅(Praterstern駅)でもいつの間にかドアは開いていた。乗客の誰かが私たちが気がつかないうちにボタンを押す操作をしたのだろうか・・?
p20 1号線(U1)のホームへ p21 車両に乗り込む
<スーパーを探す>
プラター駅(Praterstern駅)で下車して早速スーパーBILLAを探す。ネット情報では「駅ナカ」にあるとのことで、地下二階の商店街をウロついたが、見つからない。やむなく警邏(ら)中の美人の婦人警官二人組を呼び止めて尋ねると、「Up!」だと教えてくれる。エスカレータで地下一階に上がると確かにBILLA(p22)があった。
p22 スーパーBILLAの入口
<スーパーBILLAで・・・>
店舗面積は日本のコンビニのせいぜい10倍程度でしょうか・・。日曜日に営業しているスーパーが少ないためか、店内は大混雑でレジにも長蛇の列ができていましたが、意外にも日本人旅行者と思われる人たちは、ほとんど見かけませんでした。さすがに価格は安く、空港の免税店で山積みされているMilkaのチョコレート(p23)が、ここでは半額で売られているほか、今回のパックツアーの旅行代理店が「中欧みやげデリバリーサービス」のうたい文句で、一個750円で販売しているdarboのブラックベリージャム(p24)が、この店では僅か1.99ユーロ(約280円)で、N子も大満足の様子です。担いでいたザッグが満杯になるまで安物の食料品を詰め込んで帰りました。帰国してBILLAでの購入品を並べてみると、この通り(p25)で、暫くはシリアルとスイート責めになりそうです。
p23 Milkaのチョコ p24 darboのジャム
p25 購入品一覧
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