花粉症とヨーグルト療法                                    2011.2.15   



数年前「あるある大辞典」という健康改善/維持対策を題材にしたテレビの娯楽番組で、ヨーグルトが花粉症対策に有効であると紹介され「ヨーグルト療法」がにわかに脚光を浴びました。

 「あるある・・」が紹介したメカニズムは次のような ものだったと記憶しています。腸内に悪玉菌が増えると腸粘膜が損傷されて、そこに卵や肉類に多く含まれる異種タンパクが侵入すると、体はこれを異物の侵入と判断して、 IgE抗体を造り出してこれを阻止しようとする。このとき、IgE抗体が造り出す粘膜免疫細胞Th2が活性化し、Th2細胞が全身の粘膜に防衛網を築く。活性化された免疫細胞Th2が防御する粘膜に花粉が侵入すると免疫細胞Th2が大量のIgE抗体を造り出して防御反応を呈し、これが花粉症を引き起こす。乳酸菌を多く含むヨーグルトを食べ続けると、腸内細菌のバランスが整えられ、善玉菌が、損傷された粘膜を修復して異種タンパクの侵入を防ぐ。それ故にヨーグルトは、花粉症対策として有効である・・。

 このストーリが生理学的に正しいのかどうか、素人の私には判断ができませんが、数年前、年末から
1日あたり200グラム程度のヨーグルトの摂取を継続したところ、喉の違和感が出始める時期を1月末まで延ばすことができました。今シーズンも、11月半ばから450グラム入りのヨーグルトを3日に1個のペースで食べ続けたところ、発症時期を半月ほど後ろ倒しできました。私の体には、確かにヨーグルトは効くようです。

 2/14 朝の「とくダネ!」というテレビ番組でもヨーグルト療法が取り上げられていました。その解説は、次のようなものでした。人間の免疫の60%は腸内細菌に支配されている。乳酸菌やビフィズス菌を積極的に摂取して腸内環境を整えることは、花粉症対策として有効である。人間の腸内細菌は1,150種類も存在しており、そのうち正体が明らかになっているものは、僅か200種類ほどしかない。どの種類の細菌がどのくらい存在するという腸内の細菌パターンは、個々人によって異なる。ヨーグルト製品に含まれる細菌のタイプも製品によって様々なので、自分の細菌パターンに適合したヨーグルト製品を選択して摂取する必要がある。そのためには、幾つかの製品を試してみる必要がある。具体的には一日あたり200グラム程度を毎日食べてみて、ウンチの状態を観察し「バナナ型の黄金色の300グラム」が得られるようであれば、ベストフィットのようです。


                     トップページに戻る






  
  







































inserted by FC2 system