青倉山(810.5m)
所在地:兵庫県朝来市 地形図:1/50000 但馬竹田 ルートMAP
< イントロ > 先月末に粟鹿山に登って、初めて但馬地区の山々を眺めた。5月中にその幾つかを歩きたいと思っていたが、黄砂の襲来や体調不良で果たせなかった。5月下旬の天気予報は、5/25(水)だけが「晴れ」そうなので、朝来市域にある「兵庫50山」の青倉山と行者岳に上ることにする。青倉山(p1)は、青倉神社側からピストンし、13:00までに降りて、その後、行者岳を岩屋観音側からピストンする予定とし、AM9:00過ぎに自宅を出る。
日時:2011年5月25日(水) 天候:晴れ コース:朝来市 青倉神社 → 登山口 → 出合(峠) →
青倉山頂 → 出合(峠)→ 黒川側 → 青倉神社
駐車場
登山口 駐車場 10:40
11:00
11:30
11:55/12:15
12:40
12:55
■青倉神社へ 駐車場には乗用車1台と大型のバイク1台が先着している。乗用車の年配の男性に挨拶して、出発の準備をしていると、黒川側から乗用車が1台到着し、シニアの男女3人が降りる。先着の乗用車の男性を含めて4人全員が、青倉神社に参拝にいらしたようだ。後着の乗用車の皆さんは、参拝後、竹田城跡に向かう予定だと言う。参拝の邪魔にならないように時間差を作って、誰もいなくなった神社の階段(p3)を登る。初夏を思わせる陽射しがきつい。階段の途中の右手に青倉山への登山口の標識があるが、やり過ごして社殿まで階段を上がって参拝する。 p1 行者岳からの青倉山 p2 青倉神社下の駐車場 p3 階段の上の社殿 ■青倉山頂へ ガイドブックによると、青倉神社は1000年を超える悠久の歴史を持つと言う。社殿の裏側に回ると、御神体の奇岩(p4)が社殿にもたれ掛かるように立っている。階段を途中まで下りて、登山口の標識(p5)から山道に入る。山肌にへばり付くように設けられた細い登山道を一頻り進むと、沢に出る。沢を跨いで直ぐ、道標と木幹に巻かれたテープ(p6)に従って右手の斜面を這い上がると、良く踏まれた登山道になる。 p4 御神体の奇岩 p5 登山口の道標 p6 道標と木幹に巻かれたテープ 右手下が沢筋となる自然林の中の雰囲気の良い道(p7)を進む。汗が噴出してくる。雨が降ったせいか小型の蛇に二度、遭遇する。コナラが群生する一帯を抜けると、尾根に出て黒川側からの登山道と合流する(p8)。ここから暫く右手がヒノキ林で左手が自然林の尾根筋の急登となり、木組みの階段道(p9)を登る。 p7 登山道 p8 出合(峠)の道標 p9 木組の階段道 < トップ > クマバチだろうか、黄色と黒のツートンカラーで短太胴体の大きな蜂が数匹、頭上を旋回して歓迎?してくれる中、山頂広場に到着する。丸太に腰掛けて昼食を摂っていたシニアのハイカーさんから「こんな山で人に会うとは・・」と声を掛けられる。挨拶する。駐車場に置かれていた大型バイクの所有者でAさんという地元の方だ。子どもの頃からこの辺りの山には何度も登っていると言う。「ここで昼飯食べなさい」と丸太の腰掛を空けてくれる。握り飯を頬張りながら左足のズボンに微かな血痕があるのに気がつく。裾を捲りあげると、ふくらはぎに1.5cmくらい細長く伸びた真っ黒な血の塊ができている。以前ネットでみたことがあるヤマビルにやられたらしい。
電波反射板(p10)がある山頂広場は北西から南東方向に延びていて、三角点(p11)とハイキング団体が設置した山頂表示(p12)がある。山頂からは西方向が大きく開けて、蜂がブンブンと旋回する下でAさんから周囲の山々について解説してもらう。初めて耳にする山名が多くて一遍には頭に入らない。しかし、このあと登る予定の行者岳(p13)が指呼の中にあり、その後方に兵庫50山の段ケ峰(p14)や須留ケ峰(p15)、さらにその後に氷ノ山(p16)や鉢伏山が連なっている。東側の反射板の横からは先月登った粟鹿山(p17)の賑やかな山頂も遠望できる。一頻りAさんと山談義。「この辺りの山はヤマビルが多いから気をつけないと・・」とAさん。さすがにAさんは簡易スパッツ?をつけている。 p10 山頂の電波反射板 p11 三角点 p12 山頂表示板
「行者岳に上がるんなら一緒に行きましょ」のAさんの一言で、青倉山を降りて、行者岳に向かうことになる。帰路は同じ道を通らずに、黒川側に降りて林道を神社下まで歩くことにする。先ほどの出合(峠)の分岐からあっと言う間に林道(青倉黒川線)に降りてしまう。青倉山のピークアタックだけを楽しむのであれば、この林道の路肩(p18)に車を停める手もあるようだ。林道は南から西方向に雄大な展望が開ける。Aさんの植物解説を聞きながら30分ほどで神社下の駐車場に戻る。
自宅への帰路、国道312号線を北上する途中で右手方向に見える青倉山は雄大で、山頂からの西側の展望の素晴らしさと合わせて兵庫50山に選ばれた理由が理解できたような気がした。
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