天候 :
晴れ
コース :ロープウェー
有馬駅 駐車場 → 登山口 → 落葉山頂 → 灰形山頂 → 湯槽谷山頂 → 極楽茶屋 →(紅葉谷)→
駐車場
9:20 9:35 10:00/10:05 10:30/10:40 11:20/11:25 昼食 12:50/12:55
14:00
< アクセス >
国道176号線を南下して西宮市に入り、左手に北六甲台団地を見ながら新明治橋の交差点で県道82号に入り、さらに県道98号を南下して有馬温泉へ。「かんぽの宿」の前を抜けてロープウェー有馬駅の北側の駐車場(p2)に車を停める[注]。[注]駐車場代は、600円/日。登りか下りにロープウェーを使うと無料。
p1 六甲最高峰南側からの湯槽谷山 p2 ロープウェー有馬駅駐車場
(10.11.25
撮影)
< ゴーイングアップ >
■ 落葉山へ
駐車場の東側の車道を「金の湯」を目指して下る。旅館「月光園」の横からこれから登る落葉山の山頂(p3)の妙見宮が望める。「金の湯」で左に折れて、さらに下ると太閤通りの南端に出る。太閤通りを跨いで目の前に「有馬温泉旅行宿泊予約センター」(p4)があり、自動販売機の横を奥に入ったところが、落葉山の山頂にある妙見宮への参道の入り口(p5)であり、「妙見宮参詣道」と表記した石柱が立っている。ここが登山口である。
p3 落葉山
p4 登山口(旅行宿泊予約センター)
p5 登山口(妙見宮参道入り口)
石段の傍らに置かれたお地蔵さんに案内されて、ゆっくり進むと、石造りの階段がコンクリートの舗装道に変わる。道路わきの空き地で7〜8人のシニアのハイカーが登山前のミーティングをしている。再び、石段に変わる。額に汗が滲んできて、カッターシャツ一枚になる。石段を登りきると妙見宮(p6)のある山頂に到着する。登山口から25分。右手の木枝の間からは、有馬の温泉街が見渡せる。その昔、白髪の老人がこの山頂から木の葉を投げて、僧侶の仁西に泉源の位置を教えた故事から、この山が落葉山と呼ばれるようになったという。
p6 落葉山頂の妙見宮
■ 灰形山へ
妙見宮の裏手に回り、灰形山への縦走路を進む。少しばかりガレた登山道を下る。前方に灰形山(p7)と湯槽谷山が現れる。降り切ると登山道は、痩せた尾根道に変わる。そこかしこに落石注意の表示があり、ガレ場にはロープも張られている。左手後方には、有馬の温泉街、左手前方には六甲最高峰(p8)が望める。
p7 灰形山と湯槽谷山 p8 灰形山への縦走路からの六甲最高峰
登山道は急登となる。足場が悪いポイントは丸太が打ち込まれ階段状に整備されている。背中にグッショリと汗をかきながら登る。振り返ると木立の間から落葉山頂の妙見宮が見える。左手が植樹林で右手が自然林の中の階段状の道を登りきると灰形山頂(p9)である。落葉山頂から丁度25分。木枝の間から落葉山の妙見宮(p10)が確認できる。
灰形山の由来の解説文をザックから取り出す。「千利休がこの有馬で茶会を催したとき、風炉の灰をこの山の形に似せて盛った」ことからこの名がついたとある。落葉山側から眺めるとお饅頭のような山で、特徴的な山容の山とは思えないのだが・・。
p9 灰形山頂 p10 灰形山頂からの妙見宮
■ 湯槽谷山へ
再び下る。降り切ると紅葉谷への分岐(p11)がある。アカマツの大木に常緑樹の低木が混在した尾根筋を進む。足元には松葉が堆積している。広葉樹の落葉はほとんど無い。それが故に、紅葉の季節でもこの湯槽谷山は黒色だった。再び丸太を打ち込んだ階段状の道となる。今度は標高差250mの登りである。「立ちんぼ」をして、一息つきながら最後の急登(p12)を上がり切ると、縦長の山頂(p13)に到達する。
湯槽谷山の名称は、その山容が浴槽に似ているが故に命名されたと理解していたが、有馬温泉の欽山さんのHPによると、あの僧・行基が湯槽を造る木をこの山から切り出したことに由来するという。風が強いので昼食はおあずけにして番匠屋畑尾根を目指すことにする。
p11 紅葉谷への分岐の道標 p12 湯槽谷山頂への急登 p13 湯槽谷山頂
■ 番匠屋畑尾根から極楽茶屋跡へ
また下る。下る途中で、今日初めて山中でハイカーと遭遇する。かなり高齢のハイカーと思えるが、この急登を凄まじいスピードで上がってくる。至近距離で挨拶の言葉をかけるも応答無し。思わず顔を覗き込むと、まさに修行僧の面立ち。納得してしまう。湯槽谷峠の紅葉谷への分岐(p14)を通過し、番匠屋畑尾根に向かう。一頻り登ると突然、四等三角点(p15)に出くわす。
p14 湯槽谷への分岐の道標 p15 四等三角点
ここからは、降り/登りの繰り返し。風が比較的穏やかな稜線のポイントを見つけて昼食とする。体を冷やさないようにセータと薄いナイロン地のジャケットを着込んでいると、こんにちは! と女性の大きな声がして6人ほどの男女混成のシニアグループが現れる。登山口近くでミーティングをしていたグループとは違うようだ。挨拶を返して、ザックから弁当を取り出していると、何と「ここで小休止!」の声。阪神地区の皆さんらしい。下山後の反省会を飲み放題のお店で予定しているのか・・? 大いに盛り上がっている。皆さんの出発を待って、昼飯とする。
やはりこの季節、汗で濡れた木綿の下着は堪える。風は穏やかでも足元には、霜柱が残っている場所である。完璧に体が冷えたためセータにジャケットを羽織ったまま出発する。極楽茶屋への登りで、本日三組目のハイカーとなるシニアの女性二人に遭遇する。先方は降り、こちらは登り。先方が先に止まってしまったので、仕方なしに登り続ける。体勢を崩してよろめくと「はい、しっかり!」と激励されてしまう。大分、年下に見られたようだ。旧極楽茶屋に近づくと、北側の草むらには、20人を超えるハイカーの皆さんが昼食中である。そう今日は土曜日でした。
■ 有馬へ
旧極楽茶屋の前の展望ポイントから大阪湾を眺めてから、紅葉谷を有馬に下る。
< エピローグ
>
登山者が少なく、道は荒れているかも? という予想に反して、登山道は立派に整備されていました。有馬三山は、シニアでも比較的安全に山歩きが楽しめるコースです。温泉好きのシニアは、下山コースに選んで、金の湯、銀の湯で汗を流しては如何でしょう。
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