長水山[584m]  所在地:兵庫県宍粟市山崎町      地図:1/25000 山崎           ルートMAP         


<イントロ>
 
 スギ花粉が大量に飛散する季節になったが、未だに酷い花粉症の症状は出ていない。中旬に日帰りハイキングの行事が予定されているので、足慣らしに山に入ってみることにする。北海道、東北を襲った観測史上最強の大寒波が収まり、関西地方は週末の土曜日まで、雨の心配はないが、金曜日にはチャイナ大陸からPM2.5と結合した黄砂が大量に飛来するとの予報が出ている。今日がチャンスと、昨年秋に登り残した兵庫50山のうち「長水山」と「白旗山」に登ることにしてAM9:00に家を出る。2週間ほど前から車のボディやフロントガラスに黄色っぽい粉土がかかるようになっているので、偏西風に乗って大陸からスモッグと一緒に、黄砂が飛んできているのは間違いない。今日も自宅近くから眺める羽束山の輪郭はボンヤリ、六甲の山並みもほとんど見えない。今日は回避すべきだったか・・半分後悔しながら中国道を西に走り、まず「長水山」に向かう。山頂の東側まで延びている林道終点から最短距離をピストンして、昼までに下山する算段で山崎町五十波(いかば)を目指す。

日時 : 2013年3月6日(水)     天候 : 晴れ

コース : 山崎町五十波 林道終点 → 長水山 山頂 → 林道終点   

             10:20     11:00/11:20      11:36



<アクセス>


 中国道を山崎ICで降りて国道29号に入る。カーナビを五十波(いかば)から長水山に延びる林道上に設定して、揖保川沿いを北上する。左手に揖保川漁協の駐車場が見えて直ぐに、西側から揖保川に流れ込む小さな「梯川」を越える。直ぐ左折して川沿いを暫く進むと、道路脇左手に「長水山登山口」の標識がある。左折して狭い舗装された林道に入る。林道(p1)は、幅長が「車1台+α」程度と狭い区間もあるが、路面の状態は良好である。終点エリア(p2)には、車数台が駐車できる道路スペースがあり、山側に車を停める。先着車は無し。   

      
      p1  林道           p2 林道の終点の駐車スペース


<ゴーイングアップ>

 林道の終点に「長水城跡 1km」の標識(p3)があり、ここ(p4)から山に入る。スギの植林帯(p5)を抜けると、「長水山 信徳寺」の標識(p6)があり、さらに進むと辺りは自然林(p7)に変わる。道路脇の小さな祠(p8)の地蔵菩薩に道中の安全を祈願する。丁度良い勾配で登山道はZ字を描くように延びている。やがて東側が開けて雪彦山(p9)が姿を現す。登山道(p10)には初夏を思わせるような陽射しが降り注ぐ。久しぶりの山行のためか息が切れる。

   
   p3  林道終点の道標         p4  登山口       p5 スギの植林帯を抜ける登山道

   
  p6  信徳寺への道標       p7 自然林に囲まれた登山道     p8  登山道脇の祠 

  
   p9  雪彦山(後方)      p10 厳しい陽射しの登山道 


  再びスギの植林帯に入ると、宇野からの参道と合流する(p11)。右手に長水城の名残りと思われる石垣(p12)が現れる。石垣の上に立つと北東から南東方向が大きく開ける。ここで小休止してから登山道に戻る。石垣(p12)の横を抜けて進むと、突然右手から犬に吠えられてしまう。信徳寺の住職さんの住居と思われる住宅が右手に構えている。住宅の横を抜け、右手に聳える大きな石垣(p13)を見上げながら進むと、石段の奥に「長水城本丸跡地」への金属製の階段(p14)がある。石段前の広場からは、東側が大きく開けて夢前町から一宮町に至る山々(p15)が遠望できる。

   
   p11  合流点の道標       p12  長水城跡の石垣       p13  山頂直下の石垣

  
  p14 山頂(信徳寺)への石段    p15 石段下から東を望む


<トップ>

 階段を上ると右手に信徳寺の本堂(p16)があり、東側のスペースに山頂表示柱(p17)が置かれている。本堂の裏側(西側)に回ると、北から西方向が開けている。北方に位置するはずの黒尾山は、手前の870m峰の山頂付近に隠れて見えないが、北西方向に後山と船木山(p18)が雪を被って白く輝いている。その右手には、日名倉山の三角形の山容がうっすらと見える。


  
   p16 信徳寺の本堂        p17 長水山の山頂表示柱     p18  山頂から北西方向を望む


<ゴーイングダウン>


 下山は同じルートを15分強で降りてしまう。往復ともにハイカーとの遭遇は無し。



<エピローグ>


 長水山は「ヤマビル」の山として有名なことから、スギの植林帯で覆われているとの先入観がありましたが、このルートは自然林が多く、梅雨時でもヤマビルを回避できると思います。距離も短く、1時間を要せずに往復が可能です。ピーックアタックが目的のハイカーにお薦めのルートです。長水城の歴史などを下調べして登れば味わい深い山行になると思います。




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