ダイヤモンドトレールを歩く #3  
( 水越峠 → 金剛山(1,125m) → 伏見峠 → 久留野峠 )
     ルートMAP



   日時:2019年 5月19日(日) 10:30 〜 14:45  天候:晴れ

  ルート: 水越峠バス停 → 水越峠ダイトレ入口 → カヤンボ → 旧パノラマ台
        10:30       10:40      11:10     11:30

      → 高天・橋本院分岐 → 一の鳥居 → 山頂広場(昼食) → 葛木神社
           11:50      12:13   12:25/12:45    13:10

       → 湧出岳 →  展望台  → ちはや園地 → 伏見峠 → 久留野峠 → ロープウェイ駅
        13:25  13:35/13:40   13:45    13:50   14:20    14:45

  所要時間: 4時間 15分(昼食・休憩時間を含む)


< プロローグ >
 ダイトレ歩きの3回目は、5/11(1回目)の山行での終着点である水越峠からダイトレを歩いて金剛山の "一の鳥居" まで登る。一旦ダイトレから外れて山頂広場で昼食を摂り、葛木神社北側のブナの新緑を眺めてから再びダイトレに戻る。さらにダイトレを辿って、金剛の山稜を、ちはや園地から伏見峠を経て久留野峠まで歩くことにする。


【 水越峠 → カヤンボ 】
 近鉄富田林駅から水越峠行の路線バス(AM9:50発)に乗車する。読売新聞などの全国紙に「大和葛城山のツツジが満開」の記事が掲載された直後のためか・・、満員の乗客は全員がハイカーで、葛城山登山口のバス停でほとんどの乗客が下車してしまう。終点の水越峠のバス停(p1)で降りたのは4人だけだ。

 10:30バス停を出発。舗装された国道309号の峠道
(p2)を往く。緩やかな登り勾配の道を7分ほど歩くと右手(南方向)道路脇に金属製のゲート(p3)がある。ゲートの道路を挟んだ反対側(北側)の東寄りの道路脇に「水越峠」のダイトレプレート(p4)が埋められている。同じバスで来た3人もダイトレを北に辿って葛城山を目指すようで、結局、金剛山に向かうハイカーは私一人だけのようだ。


  
p1 水越峠のバス停    p2 国道309号の峠道    p3 右手にゲート    p4 ダイトレプレート"水越峠"


 ゲートの脇
(p5)を抜け、さらにその先にある車止めゲート(p6)の左脇を抜けると、左手に東屋(p7)がある。ここで "ドラ焼き" と "Balance Power" でエネルギー補給した後、素晴らしい新緑の中を南方向に延びるコンクリート舗装路(p8)を往く。

 
p5 ゲート脇を抜ける    p6 車止めゲート      p7  東屋       p8 新緑の中を往く


 舗装路には盛夏を思わせるような厳しい陽射しが降り注ぐ。堪らずに折り畳み雨傘を日傘替わりに広げる。ゲートから15分ほど歩くと右手が沢
(p9)になる。ゲートから約20分、長い退屈な舗装路に少々嫌気がしてきたころ右手に水場(p10)が現れ、隣接してベンチも置かれている。これが「金剛の水」と呼ばれる水場である。口を濯いで気分を変える。

 金剛の水から5分ほどで「金剛山・葛木神社 3.0km」の道標が立つ「カヤンボ」
(p11)に到着する。ここで橋を渡って、いよいよ山道(p12)に入る。


 
p9 右手が沢になる    p10 水場"金剛の水"     p11 カヤンボ      p12 山道に入る


【 カヤンボ → 山頂広場 】
 右手の休憩所(p13)の横を抜けて階段道の急登(p14)を往く。早くも背中は汗でグショグショになる。約20分で標高差約150mの急勾配を登り切り、南北方向に延びる稜線上に出る。「葛木神社 2.4km」の道標が立ち、東方向が開けて奈良盆地(p15)が望める一画にはベンチ(p16)も置かれている。ここが旧パノラマ台である。

  
   
p13 休憩所      p14 階段道の急登   p15 奈良盆地を望む   p16 旧パノラマ台のベンチ


 ここからはスギ木立を抜ける比較的穏やかな上り勾配の稜線道
(p17)を往く。約8分で「朝原寺道分岐」の道標(p18)をパス。さらに緩い上り勾配の登山道(p19)を10分ほど歩くと「高天・橋本院分岐」の道標の横を抜ける。この間、大勢(数十人)の下りのハイカーとすれ違う。さすが "休日" のダイトレは大賑わいだ。左手に985mピークからの斜面が延びてくる辺りで、右手が大きく開けて、真北方向にピンク色に染まった葛城山の "つつじ園" (p20)が遠望できる。カヤンボから丁度45分、ここで一息入れる。

   
  
p17 穏やかな勾配   p18 朝原寺道分岐     p19 緩い上り勾配の道  p20 葛城山のツツジ園を望む


 右手に葛城山が見えなくなると登山道の上り勾配
(p21)が厳しくなる。左手に郵便道分岐をパスして進むと前方に "一の鳥居"(p22)が見えて、金剛山の山頂広場に隣接する転法輪寺から伏見峠に延びる林道に合流する。カヤンボから約1時間を要した。

 合流ポイントに立つスギの大木の根元付近
(p23)にダイトレプレート "金剛山"(p24)が埋められている。ダイトレは、ここで左に折れて南下することになるが、山頂広場と葛木神社に寄りたいので鳥居を潜って林道を右手に進む。

   
 
p21 厳しい上り勾配    p22 一の鳥居      p23 プレート埋設ポイント   p24 ダイトレプレート"金剛山"


 意外に厳しい登り勾配のコンクリート道
(p25)を進んで、12:25に山頂広場(p26)に到着。水越峠のバス停から休憩時間などを含めて1時間55分を要した。12:30の山頂ライブカメラ映像(p27)に収まってから広場の南側の木陰で昼食とする。

      
  
p25 上り勾配のコンクリート道    p26 山頂広場の標識      p27 山頂ライブカメラ映像


【 山頂広場 → 湧出岳 】
 昼食後、東側の転法輪寺(p28)に参拝してから葛木神社(p29)に向かう。丁度、満開になった神社横のシャクナゲ(p30)が美しい。神社の北側には、ブナ林を抜ける小道が続き鮮やかな新緑(p31)が楽しめる。
 
 
p28 転法輪寺 本堂    p29 葛木神社 本殿    p30 神社横のシャクナゲ    p31 ブナの新緑


 ブナの木立の間からは、北側に位置する葛城山のツツジ園
(p32)が遠望できる。一の鳥居(p33)まで戻って再びダイトレに合流し、最初の分岐で左に折れて急坂を登る。3分ほどでマイクロ波のアンテナ塔(p34)の前に出る。ここが湧出岳の山頂で、アンテナ塔の南側に一等三角点[点名:金剛山](p35)が埋められている。さすがに立ち寄る人は少ないようで、辺りにハイカーの姿はない。


p32 葛城山のツツジ園(赤色)   p33 一の鳥居      p34 アンテナ塔      p35 一等三角点    


【 湧出岳 → 伏見峠 】
 湧出岳山頂からは、フェンス脇の小道(p36)を南方向に進んで、ヒノキ林を下る。再びダイトレに合流して、"ちはや園地"(p37)を抜ける。この時季の "ちはや園地" の新緑の素晴らしさは格別だ。ダイトレ沿いには展望台(p38)が設置されていて、南西方向に岩湧山や和泉山脈が見える(p39)。また南方向には大峰山系の山々も遠望できるが、ハイカーが展望台上に溢れてきたため早々に退散する。


 
p36 フェンス脇の小道を往く  p37 ちはや園地の新緑    p38 展望台      p39 南西方向を望む


 ちはや園地のピクニック広場
(p40)を右手に眺めながら南下し、キャンプ場入口を右手にパスして新緑のダイトレ(p41)を下ると、伏見峠(p42)である。

      
   
p40 ピクニック広場     p41 新緑のダイトレを往く    p42 "伏見峠"の標識


【 伏見峠 → 久留野峠 】
 過去4回の金剛山の山行では、この伏見峠から沢沿いを西側に下って千早ロープウェイ前のバス停に降りたが、今回は稜線を南方向に久留野峠まで歩く。ツツジが賑やかに咲いた一画(p43)を下ってから、御所市側への分岐[左手](p44)をパスし、緩い上り勾配の階段道(p45)を登り切るとベンチが置かれた1,022mピーク(p46)に到着する。伏見峠から8分ほどである。
   
 
p43 ツツジが咲く一画    p44 左への分岐をパス   p45 穏やかな上り   p46 1,022mピークのベンチ


 ここからは、比較的なだらかなスギ・ヒノキの植林帯
(p47)を往く。東側が開けて五條市の竜王山らしい山影(p48)が見える。小さなアップ・ダウンが続く稜線道を暫く歩いてからスギ木立の急坂道(p49)を一気に下ると、久留野峠(p50)である。伏見峠から丁度30分である。
  
 
p47 スギ・ヒノキの植林帯    p48 東側が開ける    p49 急勾配の下り   p50 "久留野峠"の標識


【 久留野峠 → 千早ロープウェイ前バス停 】
 ダイトレプレート "久留野峠"(p51)は、標識(p50)の西側に立つスギの大木の足下近くに埋められている。久留野峠からは右手(西方向)に折れて(p52)、狭い山道(p53)を下ると厳しい下り勾配のコンクリート舗装の林道(p54)に合流する。


p51 ダイトレプレート"久留野峠"  p52 右手に折れる    p53 狭い山道を下る    p54 コンクリート舗装の林道


 急勾配の林道を下ること約20分で金属製の車止め
(p55)がある。さらに下って駐車場(p56)の横を抜けて、車道脇の歩道(p57)を行くと、千早ロープウェイ前バス停の南側のトイレ(p58)の前に出る。久留野峠から25分を要した。


 
p55 金属製の車止め    p56 駐車場の横を行く  p57 ここから歩道を行く  p58 バス停横のトイレ



< エピローグ >
 休憩時間を含めても僅か4時間強の山行でしたが、新緑の素晴らしさを十分に堪能できました。"カヤンボ" から "一の鳥居" の区間は標高差400m弱の上りですが、登山道は良く整備されており辛さは感じませんでした。むしろ炎天下になる水越峠からカヤンボまでの舗装された長い林道歩きの方が苦痛が大きいかもしれません。

 金剛山は大和葛城山と並ぶ人気の山ですから、伏見峠から久留野峠までの区間を除いてダイトレはハイカーで溢れています。人嫌いのハイカーさんにはお薦めできません。自然林に恵まれた区間が適度に存在するので、山行には新緑と紅葉の季節が最適と思います。


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