裏六甲 船坂谷道(兵庫県西宮市)       ルートMAP


 【 山行日時/ルート 】 

   日時:2023年12月10日(日)   天候:晴れ、時々曇り

  ルート:舟坂橋バス停 → 水場 → 船坂第十堰堤 → 船坂第三砂防ダム
         10:00   10:19    10:26      10:40

       → 川上ノ滝 →   二俣  →  尾根上ポイント → 六甲山上ドライブウェイ
        11:01   11:15/11:26    12:43        13:03

  総時間(道迷い・ルート探索・休憩等の時間を含む) : 3 時間 3分



【 プロローグ 】
 今年(2023年)の2月から個人的に「裏六甲から六甲山系の主稜線に登る」と名付けた山行シリーズを始めたが、開始早々の3月下旬に右膝を痛めてしまった。未だ完治にはほど遠い状態だが、リハビリの甲斐もあって平地や軽い登り勾配の山道であれば2~3時間は普通に歩けるようになった。

 この秋は歩ける範囲での "紅葉登山" を続けてきたが、紅葉シーズンも終了を迎えた12月半ば以降は体力的・技術的に対応可能なルートに絞って上記の「裏六甲から・・」の山行シリーズを再開することにした。再開第一回目は、2/17(金)に歩いた白水尾根の東側に延びる船坂谷に50年振りに入ってみることにする。

 船坂谷道は、西宮市山口町船坂にある舟坂橋から船坂川の左岸に延びる舗道を南方向に下ってから船坂谷を遡り、六甲最高峰北側の石ノ宝殿付近の船坂川源流部まで詰めていく谷道である。

 勤務先の単身者寮に居た20代前半の頃、暑くなると涼を求めて綺麗な沢水が流れる船坂谷に入った。無数の岩が転がる河原では大勢の同年代の若者達がテントを張り、飯盒炊飯を楽しんでいた。谷道は歩き易く、Tシャツにジーパン、足元はスニーカーといった軽装で谷を登った。登山道沿いに六甲隧道の換気塔が突き出ていて、トンネルから漏れてくる車やオートバイの爆音を聞きながら昼飯を喰らうのも愉しみの一つだった。

 50年近くを経た今、異常気象による豪雨禍で六甲山系の他の谷筋と同様に船坂谷道も様変わりしてしまったようだ。昭文社の「山と高原地図 六甲・摩耶(2021年版)」によると、船坂谷道は川上ノ滝よりも上流の区間は "難路" であることを意味する破線で示され、「・・ルートファインディングが必要な上級者コース」である旨の注釈まで付記されている。

 12/11、12/12は降雨の予報が出ているので、沢の水量が少ないと予想される12/10(日)に入山することにして、船坂谷道の起点になる舟坂橋には有馬温泉から「さくらやまなみバス」でアクセスする。



【 舟坂橋バス停 → 船坂第十堰堤 】
 有馬温泉の太閤橋東詰にあるバス停で 9:30発の南部方面行きの「さくらやまなみバス」に乗り込み、舟坂橋バス停(p1)で降りる。バス停東側にあるコンビニで昼食用のおむすびを買い込む。ついでにサンドイッチとビタミン飲料を購入し、バス停のベンチで取り敢えずの腹ごしらえをして 10:00丁度に出発する。

 バス停から県道51号を西に向かって進み、舟坂橋の西詰めで左(南方向)に折れる
(p2)。右手道路脇の「船坂谷道」と表示した公設?の道標(p3)を確認してから船坂川沿いを延びる狭い舗装道路(p4)を南下する。太陽がやけに低く、陽光が丁度目の高さで差し込んできて煩わしい。


 
p1 舟坂橋バス停      p2 橋を渡って左折     p3 道標        p4 川沿いを南下


 後方から近づいてきた車を避けるため右手の草むらに入ったのが失敗。ズボンの両脚の膝下に三角形の「ひっつき虫(ヌスビトハギ)」が大量に付着してしまい、取り去るのに数分を失う。初っ端からついてない。

 道路の上り勾配
(p5)は意外に厳しく、背中に汗が滲む。沢の水が路面上を流れるポイント(p6)を通過すると、彼方此方に岩が突き出た道(p7)になり、バス停から17分ほどで兵庫登山会が設置した「水場」表示(p8)があるポイントに出る。右手に折れると、確かに水場がある。この付近でキャンプや飯ごう炊さんを楽しむ皆さんが利用するのだろうか。


p5 意外に厳しい上り勾配  p6 道路の冠水ポイント    p7 岩混じりの路面    p8 水場の表示板


 損壊した道路が沢(船坂川の上流)と交差する一画
(p9)を越えると、右手の沢に並行して南方向に延びるガレ道(p10)になる。やがて正面に大きな鋼管堰堤(p11)が見えてくる。堰堤の東側に設けられた階段(p12)を登り切ると堰堤上に表示板がある。平成30年3月に完成した「船坂第十堰堤」だという。舟坂橋のバス停からノンビリ歩いて28分である。[標高500m辺り]

 
p9 損壊した道路    p10 沢に並行するガレ道   p11 鋼管堰堤      p12 堰堤の東側の階段



【 船坂第十堰堤 → 船坂第三砂防ダム 】
 右手眼下に第十堰堤の姿をもう一度眺めてから南方向に向かう踏跡(p13) を辿る。10分ほどで前方に 茶褐色の大きな岩(p14)が現れる。南北方向の長さが優に10mを超える巨岩で岩の表面にはびっしりと苔が生えている。これが「触れると祟りがある」とネットで喧伝されている「老ヶ岩(おいがいし)」のようだ。["老ヶ岩" の民話・伝承については、イワクラ(磐座)学会の資料 の 81頁 ⑫老ヶ岩 を参照下さい]  老ヶ岩の直ぐ南側の登山道上にはもう一つ巨岩(p15)が存在し、こちらはやや明るい色合いで、苔の生え具合などは老ヶ岩に比べると若い感じがする。祟られると怖いので、この岩にも触れずに通過する。
         
   
p13 右岸を南方向に辿る      p14 老ヶ岩         p15 もう一つの巨岩


 巨岩から直ぐの右手眼下に古い小さな堰堤
(p16)があり、その後方(南側)に今度は巨大な堰堤(p17)が現れる。堰堤に向かう踏跡は二つあり、一つは左に折れて東方向に延び、もう一つは南方向に堰堤の北側の壁面まで延びている(p18)。まずは東方向に延びる踏跡を辿る。この踏跡のルートは右手方向に急傾斜の岩壁をロープを頼りによじ登る必要があり危険すぎる。これは一般ハイカー向けのルートではないと判断する。

 次に堰堤の壁面まで延びている踏跡を辿ると、最終的に堰堤の壁面に沿って上り勾配の経路(パス)
(p19)が延びており、こちらが正解のようだ。まずは、お助けロープにすがってコンクリートブロック上に這い上がる。これが本日最初の試練だ。さらに四つん這いになってロープの助けを借りながらこのパスをよじ登り堰堤の上に出る。

 堰堤上の表示板によると、これが「船坂第三砂防ダム」である。舟坂橋のバス停から45分である。


 
p16 小さな古い堰堤    p17 巨大な堰堤     p18 堰堤まで延びる踏跡  p19 壁面に沿ってよじ登る



【 船坂第三砂防ダム → 川上ノ滝 】
 第三砂防ダムからは、右手が崩落した狭い踏跡(p20)を往く。左側に渡してくれているロープを頼りに慎重に通過する。4分ほど歩くと左手の登山道脇の足元に石に白ペンキで書いた私製の道標(p21)が置かれている。道標の指示に従って「川上ノタキ →」方向に進む。

          
      
p20 踏跡の右手が崩落        p21 白ペンキの道標


 下り勾配の踏跡を往くと2分ほどで左手から降りてくる沢(船坂川の支流)に出る[標高550m辺り]。手持ちの「六甲山系登山詳細図(東編)」[吉備人出版] のルート図(以下、登山詳細図という)によると、船坂谷道はこの沢を西方向に横切って船坂川の本流方向に進んでいる。前方
(p22)を眺めると、左手の岩塊の壁面に白ペンキで西方向を指示する矢印[→](p23)が書かれており、前方の木幹には赤テープ(p24)が巻かれている。ここは指示どおり西方向に進んで支流を横切り、本流の沢に向かう。
         
    
p22 沢を西方向に横断      p23 白ペンキの矢印      p24 木幹の赤テープ


 本流の沢の右岸(川上に向かって左側)に出る
(p25)。本流の沢には、量は少ないものの "水" がしっかりと流れている。右岸を遡上すると直ぐに右手の木幹に赤テープが巻かれたポイント(p26)に出る。ここで沢を渡渉して対岸[左岸](p27)に渡り再び遡上する。2分ほどで前方に、落水がピラミッド状に拡がる風情のある滝(p28)が現れる。これが川上ノ滝のようだ。滝の後方には大きな堰堤が見える。舟坂橋のバス停から丁度1時間である。ここで滝を眺めながらチョコレートで一息入れる。

p25 本流の沢の右岸を往く p26 赤テープの渡渉ポイント  p27 渡渉して左岸を往く    p28 川上ノ滝



【 川上ノ滝 → 二俣 】
 滝を正面に見据える左岸には地元の公益法人が設置したらしい「船坂谷道」と表示した道標(p29)が立てられている。登山詳細図を確認すると、船坂谷道はここから一旦西方向に迂回し、さらに南に進んで堰堤を右側から高巻き、本流の左岸(川上に向かって右側)を遡上していく。

     
      
p29「船坂谷道」の道標


 滝を正面にして、右手(西方向)に見える石垣
(p30)の方に進んでから残置テープに誘導されながらガレ道(p31)を往く。さらに左手が崖状になった狭いが明瞭な踏跡(p32)を進む。滑り落ちないように踏跡を慎重に進むと左手眼下に本流の沢が見えてくる(p33)

p30 右の石垣の方へ進む   p31 ガレ道を南へ    p32 左が崖の踏跡を往く  p33 左眼下に本流の沢


 踏跡は沢に合流して、ゴロゴロ岩が転がる沢
(p34)を遡上することになる。2分ほどで右手から小さな沢が流れ込む二俣ポイント(p35)に到着する[標高620m辺り]。舟坂橋のバス停から1時間15分である。

          
      
p34 本流の沢を遡上する      p35 二俣ポイントに出る


 この二俣ポイントは、昭文社の山と高原地図(2021年版)に「ここより上部はルートファインディングが必要な上級者コース」と記載されているポイントの少し上流にあたる。ここで岩に腰を下ろして小休止。ドラ焼き、チョコレートブラウニー、水羊羹を喰らい爽健美茶で胃袋に流し込んで気合いを入れる。



【 二俣 → 尾根上ポイント 】
 国土地理院の地形図によると船坂谷道はここから左手に進んで急勾配を登り、水無山の東側で東六甲縦走路に合流しているが、このルートは既に廃道になっているようだ。

 登山詳細図によると、現在の船坂谷道はいったん右手から合流する支流を遡って右手に迂回し、さらに南下してから支流を離れ、今度は本流の左岸(西側)を進んでいる。

 登山詳細図に従って右手に
(p35)に進んで、支流(p36)を遡る。岩上を覆った苔を不用意に踏むと滑り易いので慎重に進む。直ぐに小さな "滑滝" が現れるが、岩壁に足場に使える凸部がある滝の左側を進むと登り易い(p37)。支流(p38)を二俣ポイントから4分ほど遡上して谷を詰めると、左手に上がる踏跡らしいものを見つける。付近に残置テープやリボンの類いは存在しないが、取り敢えず進んでみると明瞭な踏跡(p39)になる。


p36 右へ進み支流を遡上  p37 滑滝の左側を進む   p38 支流を遡上する   p39 左に進み踏跡を往く


 踏跡(p40)は左手眼下に本流の沢を眺めながら南方向に延びて、直ぐに本流の左岸(上流に向かって右側)に降りる。左岸を遡上し始めて直ぐに対岸(本流の沢の右岸)の木枝に赤リボンらしいものを見つける(p41)。渡渉ポイントだろうと推測して枯れた沢を対岸に渡る。リボンではなく赤テープ(p42)だった。有り難い。向こう岸からこのテープが見えなかったら道を失うところだった。ここからは木幹などに巻かれた残置テープ(p43)に誘導されて右岸(上流に向かって左側)を南方向に進む。

p40 踏跡を行き本流左岸へ p41 赤テープで右岸に渡渉  p42 渡渉の目印の赤テープ  p43 テープに誘導されて


 渡渉ポイントから5分ほどで右手に古い堰堤
(p44)が現れる。左手を見ると木枝に赤テープが巻かれたガレ道の登り口(p45)がある。ネット情報では、このポイントに "←石の宝殿" と書かれた木板が掛けられていたはずだが、無くなっているようだ。
            
       
p44 右手に古い堰堤          p45 ガレ道の登り口


 ガレ道は足場が悪い上に急勾配で"ロープ"
(p46)を頼りに東方向に登る。登り切る途中で右手(南側)に踏跡を見つけて、これを辿るが辺り一帯は落葉が堆積したヤブで踏跡が見づらい上に、古い白テープに誤誘導されてヤブの中で立ち往生となる。ここは、焦ると拙いので "ひとくちサイズのブラックチョコ" 二粒と爽健美茶で一息入れる。

 登山詳細図を眺めると、船坂谷道は堰堤のあるポイントから東方向に急勾配を登ってから、南方向に向きを変えているので、ロープが設置された急勾配のガレ道を登り切った南側のエリアを重点にヤブ
(p47)の中で "踏跡" 探しをする。

           
       
p46 東方向に登る         p47 ヤブの中で踏跡探し


 彼方此方5分ほど徘徊したところで、突然目の前に赤テープが巻かれた木幹
(p48)が現れる。南方向に進んでみると、地面に "DETOUR →" と表示した錆びまみれの金属板(p49)が置かれたポイントがあり、矢印(→)の方向に進むと、南方向に延びる明瞭な踏跡が現れた。これで一安心。ここから幅は狭いが明瞭な踏跡(p50)を南方向に辿る。

         
    
p48 赤テープを発見       p49 DETOUR の金属板     p50 明瞭な踏跡を南へ


 7分ほどで、急峻な下り勾配の斜面にロープが垂れたポイント(p51)に出る[標高700m辺り]。ネットで高所恐怖症ジジイが震え上がると言われているポイントだ。いよいよ来たな。ここで、チョコレート、アーモンドクラッカー、爽健美茶で小休止。

 ロープとこれを結んだ立木が頑丈であることを確かめてから、両手でロープを掴み身体の正面を斜面側にして足裏を預けるポイントを探しながら慎重に降りる。半分ほど下ったところからは足裏が枯葉だらけになって、脚のふんばりが効かず何度かロープに完全に頼ってしまう状態になる。降り切ってから斜面を下から見上げるとこんな具合
(p52)です。

          
    
p51 ロープを掴み急斜面を下る     p52 斜面を下から眺める


 右手が谷になった一画
(p53)を進むと、左手から沢が降りてくるポイント(p54)に出る。登山詳細図を参照すると、ここから船坂谷道は西方向に沢を横切り、もう一つ西側の沢を遡上するようだ。

          
     
p53 右手が谷の一画を往く      p54 左手からの沢を横断



 沢を渡り切ると左手の斜面
(p55)に踏跡をみつけるが、傾斜が厳しいにも拘わらずロープが設置されていないので、これは一般ルートではないようだ。正面のササ藪にも左手方向に延びる踏跡(p56)があるが、10mほど進んでみると踏跡が消えてしまうのでこれも違う。

 斜め右方向のササ藪にも踏跡らしい筋が見える。ササで膝あたりまで隠れるが足元にはしっかりした踏跡
(p57)がある。これが正解のようだ。

         
   
p55 左手斜面の踏跡(×)   p56 正面のササ藪の踏跡(×)    p57 斜め右の踏跡(○)


 踏跡は左手(南方向)に迂回しながらもう一本西側の沢に出る。残置テープに誘導されながら沢
(p58)を遡上すると、正面に古い堰堤(p59)が現れる。堰堤の手前の右手斜面にロープ(p60)が垂れている。付近に残置テープもあるのでこの斜面に取り付く。
         
   
p58 西側の沢を遡上する    p59 堰堤手前で右手斜面へ    p60 右手斜面を登る


 斜面を登り切ってからササ藪の中を延びる急勾配の踏跡
(p61)を辿る。膝ほどの高さのササ藪の急勾配を登り切ると痩せた尾根上に出る[標高750m辺り]。西方向に後鉢巻山(p62)を眺めながら一息入れる。

      
   
p61 急勾配のササ道を登る   p62 尾根上からの後鉢巻山



【 尾根上ポイント → 六甲ドライブウェイ 】
 右手が崖状になった狭い踏跡(p63)を往くと、堰堤が現れる。登山詳細図によると、これが船坂谷道での最後の堰堤のようだ。堰堤の左手からロープの助けを借りて堰堤上に上がる(p64)

      
    
p63 右手が崖」の踏跡    p64 左手から堰堤に上がる


 ここからは標高差約80mの急斜面を登る。"お助けロープ"
(p65)が次々に現れてくれるのは有難いが、右膝に爆弾を抱えたジジイにとっては、"心臓破り" と言うより "膝破壊" の急勾配だ。ヘナヘナになりそうな脚を何とか前に進めて、13分間もの苦闘の果てに漸く眼前に六甲ドライブウェイ(p66) が現れる。舟坂橋バス停からルート探索、休憩、道迷いの時間を含めて3時間3分を要した(登山詳細図のコースタイムは 2時間15分である)。休日の山行だったが、道中で遭遇したハイカーは無し。

 出口には 「船坂谷道」と表示した道標
(p67)が設置されている。船坂谷道を下山路に使うハイカーには、この道標と併せて近くのガードレール脇に立つ「 カーブ No.112 」の標識(p68)が目印になる。

  
p65 ロープが設置された斜面  p66 ドライブウェイに合流    p67 出口の道標   p68 カーブ標識



【 エピローグ 】
 コース上には「船坂谷道」と表示したもの以外に公設の道標は存在せず、ルート探索は残置テープやリボン、ペンキ表示などに頼ることになりますが、それが故にルートファインディングの愉しさが味わえるコースだと思います。六甲山系登山詳細図(東編)[吉備人出版 2023年1月]を携行して迷い易いポイントで随時参照しましたが、記載事項は正確で大変役に立ちました。

 道中で沢の渡渉を数回繰り返しますが、渡渉ポイントには必ずテープなどの目印があるので安心です。また急斜面や崖状エリアなど、通過に危険を伴うポイントには現時点では十分な強度を持つロープが設置されていて心強いと思います。

 船坂谷道の登山ルートの維持に尽力して下さっている皆さんに心から感謝します。


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