氷ノ山[1509.6m]
所在地:兵庫県養父市 地形図:1/25000 氷ノ山 ルートMAP
< イントロ > 紅葉が楽しめる10月中に氷ノ山(p1)に登りたいと考えていたが、兵庫県西部の山々を歩いている間に月末になってしまった。週末は気圧の谷の影響を受けるが、土曜日(10/29)の午前中までは兵庫県北部も「晴れ」の予報が出ている。養父市福定から氷ノ山越を経て山頂へ、下山は神大ヒュッテから東尾根に降りるルートで歩くことにする。福定の親水公園の駐車場は、紅葉の季節の土・日にはAM7:30迄に満杯になるというネット情報もあるので、AM7:00到着を目標に出発する。
日時:2011年10月29日(土) 天候:晴れ、時々曇り コース:福定親水公園 →
地蔵堂 → 氷ノ山越 → 山頂 → 神大 → 東尾根 → 東尾根 → 親水公園 駐車場
ヒュッテ 休憩小屋 登山口 駐車場 6:50 7:40 8:50 9:50/10:20 10:50 12:05 12:30 13:00
(親水公園の駐車場には20台分の駐車スペースがあります。駐車場の西側には清潔な水洗トイレも設置されています。) < ゴーイングアップ >
駐車場横(北側)の道標(p3)を確認してから、秋色を背にした舗装道(p4)を西に進む。山頂までは5.2km。山道に入ると直ぐに臨時に設けられたような道標(p5)があり、一頻り八木川の河原(p6)を歩く。岩に赤ペンキで書かれた矢印や棒に巻き付けられた赤テープに誘導されて進むと、やがて左手の山に入る(p7)。「布滝」の表示板が前方に現れ、右手に滝が見える。右手に進んで橋の上に立ち、朝日を受けて黄色に輝く布滝(p8)を写真に収める。 p6 河原を行く登山道 p7 河原から山に入る登山道 p8 朝日を受けた布滝 ここからは一面黄色のブナ林を抜ける気持ちの良い道(p9)を登る。直ぐに左手下に「不動滝」を眺められるポイントに至るが、スギの木枝などに隠れてうまい写真が撮れない。傍らのお地蔵さま(p10)に山行の無事を祈る。「曲がり坂」と呼ばれる急登が続き、全身から汗が噴き出すが、登山道がゆったりとZ字を描くように設けられているためか、不思議に息苦しさは感じない。若い単独行の特急ハイカーに追い抜かれる。かなり前方にはシニアの山ガールのチームがいるようで賑やかな声が聞こえてくる。熊の目撃情報が多い氷ノ山を歩くのだから、いつも首から掛けている100円ショップのおもちゃの鈴ではまずいのでは・・と、昨日大慌てで購入した熊鈴(私が所有する唯一のMont・bellブランドの登山グッツです)は、今日は使わなくて済みそうだ。 p9 ブナ林を抜ける登山道 p10 登山道脇のお地蔵さま 「曲がり坂終わり」の標識(p11)から登山道はなだらかになるが、一面の秋色(p12)はさらに続く。登山道の左側がスギの植林帯(p13)に変わり、地蔵堂(p14)の前を抜けると、右手に登山道の崩落による迂回路の案内表示(p15)がある。崩落したポイントを右手に登って高巻いてから沢に降りて、今度は沢を渡った左手の斜面に仮設された階段状の道を登る。仮設道を造ってくれた地元の皆さんに感謝です。沢に降りたとき、緑色がかった粘土質の地肌(p16)が滑り易いので要注意。 p11「曲がり坂終わり」の標識 p12 秋色の登山道 p13 スギの植林帯を抜ける登山道 p14 地蔵堂 p15 迂回路の表示板 p16 沢道の滑りやすい粘土質の地肌 迂回路を抜けると再び秋色の心地良い登山道が復活する。山頂までは3km(p17)。左手の氷ノ山の山頂には避難小屋が小さく見える。ブナ林の保水力の賜だろうか、「弘法の水」(p18)や「一口水」(p19)と名付けられた水場が続く。片手に取って口に含んで一息つく。この辺りは水が豊富なため登山道も濡れて滑りやすい。さらに一頻り歩くと賑やかな大人数の笑い声が聞こえてきて、氷ノ山越(p20)に到着する。 p17 山頂まで 3km の表示 p18 弘法の水 p19 一口水 p20 「氷ノ山越」の道標 ■ 山頂へ 避難小屋(p21)の横には、十数人のハイカーが休憩している。人数からみて鳥取県側の若桜から上がってきた人たちもいるようだ。ここからは稜線を南方向に辿って山頂を目指す。陽光を受けた明るい幅広の登山道(p22)を進む。休憩していたハイカーが一斉に行動し始めたようで、30m〜50mほどの間隔でハイカーグループが続く。ブナの原生林(p23)の一画を抜けると北側と西側が開けて、北側に鉢伏山(p23)とその後方に瀞川山が見えてくる。20代の頃にスキー板をつけて降りたことがある鉢伏山頂から西へ延びる稜線もはっきり見える。東側には但馬妙見山の大きな山塊が見える。 p21 氷ノ山越の避難小屋 p22 山頂への登山道 p23 ブナの原生林 p24 鉢伏山 登山道はあちこちで水が溜まって滑りやすい。鳥取県側の仙谷への分岐(p25)を過ぎると前方にコシキ岩(p26)が見えてくる。岩の上にはハイカーが一人あがって歓声を上げている。登山道は木組みの階段道(p27)に変わる。避難小屋が見えて最後の階段道(p28)を上がると山頂である。 p25 仙谷コースへの分岐標識 p26 コシキ岩 p27 木組みの階段道 p28 山頂へ延びる階段道 < トップ >
p29 一等三角点 p30 山頂表示 p31 山頂広場
■ 神大ヒュッテへ p34 古生沼 p35 板張り登山道 p36 古千本スギ p37 神大ヒュッテ ■ 東尾根の秋色 東尾根は福定からの上りに比べて勾配が直線的でやや厳しい感じがする。水も多く登山道は湿って滑りやすい。しかし東尾根はブナの黄色(p38)のほかにカエデ(p39)やドウダンツツジ(p40)の赤が混じっている。疲労を忘れさせる素晴らしい秋色(p41)が続く。東尾根から見下ろす一ノ谷もこの秋色(p42)です。時刻は正午近いがシニアグループや家族連れのハイカーが次々に登ってくる。ハイカーに道を空けながら暫し秋色を楽しむ。 p38 ブナ林の秋色 p39 カエデの紅葉 p40 ドウダンツツジの紅葉 p41 登山道の秋色 p42 一ノ谷の秋色
神大ヒュッテから秋色休憩を楽しみながら1時間強で東尾根避難小屋(p43a)(入口には「氷ノ山東尾根休憩小屋」と書かれている)に到着する。小屋の裏手には上半身裸になって汗を拭いている若い男性ハイカーがいる。ここから東尾根登山口までは木組みの長い階段道(p43b)がこれでもかと言うほどに続く。基本的にスギの植林帯を抜ける道だがスギが途切れたところでは秋色も楽しめる(p44)。「階段道はもう飽きた」と思う頃、ようやく前方が開けて鉢伏山が正面に見え、東尾根の登山口(p45)に到着する。この登山口から山頂までは3.9kmと表示されている。 東尾根登山口の駐車スペース(p46)には登山口東側の路肩に駐車した車輌を含めて駐車車両は計17台。ここからは、途中から舗装道路となる立派な林道(p47)を、親水公園を目指して歩く。東尾根登山口から5分ほど歩いた氷ノ山国際スキー場の駐車場(p48)にも十数台の車が停められている。この一帯に停められたトータル約30台の車輌のハイカーさんと下山途中ですれ違ったようだ。
p46
東尾根登山口の駐車スペース p47 親水公園への林道 p48 氷ノ山国際スキー場の駐車場 p49 路上駐車した乗用車
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