虚空蔵山(592m) 所在地:兵庫県三田市/篠山市  地図:1/25000 藍本   ルートMAP



<イントロ>


 今日も大気中の水分が多いためか、10/13から三日続きで二階の窓越しに眺める六甲山が霞んでいる。遠出は避けて、
30分ほどのドライブで行ける虚空蔵山(p1)に登ることにする。虚空蔵山は、篠山市丹南町/今田町と三田市の境界に位置し、山頂付近からの眺望に優れた山で、三田市域では羽束山と並んで元旦の御来光登山の山として人気がある。虚空蔵山の山名は、藍本からの登山ルート上の山腹にある十三仏の虚空像菩薩を祀った虚空蔵堂に由来しているときく。

 過去、運動不足対策で十数回登っているが今回はカメラを持参して記録を残すことにする。いつもと同じように、山の西側の立杭焼で有名な今田町上立杭にある「陶の郷」から遊歩道を辿る楽々コースを登ることにする。 


時 : 2010年10月15日(金)
    天候 : 晴れ

コース :篠山市今田町上立杭

       陶の郷  登山口   →   稜線  →  分岐    →     山頂     →   登山口

                      11:00        11:30     11:50        12::00/12:50        13:40  



<アクセス>

 県道720号(テクノパーク三田線)を北上して、テクノパークで右折。溝口交差点で左折して県道141号(黒石三田線)に入り、舞鶴・若狭自動車道の高架を潜って、今田町の釜屋口で右折。県道292号を北上して今田町上立杭を目指す。この週末から陶器祭りが開催されるようで道の両側には、赤い旗が立てられている。右手道路脇の「陶の郷」の表示で右折し、丹波伝統工芸公園内にある「陶の郷」の南側にある虚空蔵山の登山口の道標(p2)近くの駐車スペースに駐車する。(「陶の郷」内には立派な駐車場があるが、駐車料金/入園料が必要)

  
 p1 今田町立杭からの虚空蔵山  p2 登山口の道標、左手後方に駐車スペース


<ゴーイングアップ>

 本陶器祭りの準備で忙しい「陶の郷」の陶芸教室の南側の舗装道路を廻って、東側に設けられたバンガローや炊事場などの施設の横を抜けて登山道に向かう。虚空蔵山の東側のJR藍本駅から山頂を経て「陶の郷」に下るルートは近畿自然歩道の「丹波焼の郷を訪れるみち」に指定されており、ルート上には近畿自然歩道の真新しい道標(p2)と古い木板の道標(p3)が混在して設置されている。

 二分ほど色づいた楓の下を抜ける。右側が植樹されたヒノキ林で左側が自然林の登山道を暫く進み、さらに木漏れ陽のヒノキ林の中を登る。登山道は金属製のブロックが打ち込まれて階段状に整備されている(p4)。昔、家族で何度か休憩をとった登山道脇のテーブルとベンチには苔が生えて時の流れを感じさせる。程よい傾斜のヒノキ林の中の道を20分ほど登ると周囲が自然林に変わり「山頂へ600m」と表示された木板の道標の横を通過して間もなく稜線に出る。木立の間から藍本側の山肌が見える。

 「山頂へ0.6km」と表示した近畿自然歩道の道標がある(p5)。稜線上の雰囲気の良い自然林の中を北に進む。登山道は急登になるが金属ブロックが打ち込まれていて歩き易い。時折、南側や西側の眺望がひらけて眼下に今田町の集落や田園風景(p6)が広がる。上空にはいつの間にか雲が増えていて日差しが和らぐ。

 稜線を北上して20分ほどで、藍本側からの登山道と合流する(p7)。金属ブロックを打ち込んだ道はここで終わり、さらに10分ほど登ると、南側と東西の展望が開けた丹波岩(p8)と呼ばれる絶景ポイントに出る。岩に腰掛けて一息つく。丹波岩の直ぐ上が山頂である。

    
  p3 古い木板の道標      p4 金属ブロックを打ち込んだ登山道    p5 稜線上の道標

    
p6 稜線からの今田町立杭の集落     p7 藍本方面への分岐       p8 絶景ポイントの丹波岩



<トップ>


 山頂には中年の女性グループが既に弁当を広げている様子で、賑やかなお喋りが聞こえる。丹波岩に戻って、岩に腰掛けてむすびを頬張る。普段に比べて見通しは良くないが、それでも丹波岩からの眺望は格別。

 東側は千丈寺山と大船山(p9)、その北側には奥山から無線塔のある峰ケ畑、その奥にうっすらと大野山が遠望できる。さらにその北側は、三田カントリー27のクラブハウスの後方に愛宕山、その後ろに重なるように三国ケ岳(p10)のとんがり帽子、さらに後方に弥十郎ケ岳が微かに見える。南東には宰相ケ岳と重なってお椀を臥せたような羽束山(p11)、南には太陽光が反射してキラキラと光る三田市街地と団地群が見渡せる。六甲の山並みは遠く霞み、明石海峡も淡路も今日は見えない。西側は、眼前の和田寺山の後ろから先週登った西光寺山が顔を出している。

 女性パーティが出発するのを待って山頂(p12)に上がる。北側の眺望は立ち木に隠れてやはり無理。とんがり山(p13)だけは、はっきり見えるが、白髪岳と松尾山は木立の隙間から山肌の緑色だけが確認できる。


      
p9 千丈寺山と                      p10 愛宕山(中央)と三国ケ岳(中央やや右) p11 羽束山(後方中央左)と
  大船山(中央後方の山頂)                           有馬富士(後方右側)

   
   p13 山頂の表示板         p14 とんがり山


<ゴーイングダウン>


 帰路、ラジオをかけながら登ってくる中年男性とすれ違う。ウィークデイにこれだけの人が登ってくる虚空蔵山の人気の高さを改めて感じる。


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