2019年 紅葉めぐり[その3](嵐山/嵯峨野、高安山/信貴山、西六甲)


京都 嵐山/嵯峨野
(11/23)
 ネット情報によると洛西の紅葉スポットは、ほぼ全て見頃を迎えたようだ。週末は暖かくなるというのでN子と定番の嵐山・嵯峨野の紅葉見物に出掛けることにした。

 車で北摂里山街道を西に向かい、知明湖の東岸を北上する。道路沿いは素晴らしい秋色で思わず喚声を上げてしまう。能勢町から県道104号・477号を走って亀岡駅前へ。明智光秀ゆかりの地である亀岡は、大河ドラマ「麒麟がくる」にあやかった街おこしのポスターや幟で溢れている。亀岡駅から山陰本線の各駅停車に乗車して保津川沿いの紅葉を眺めながら10分ほどで嵯峨嵐山駅に到着する。

 コリアンの訪日客が激減しているというが、嵯峨嵐山駅は例年どおりの大混雑だ。大勢の外国人が列をなす中村屋で
「コロッケの立ち食い」をしてから、天龍寺の参道を抜ける。道沿いのカエデ
(p1)は丁度見頃だ。紅葉のピークと思われる宝厳院(p2)前を通過してから京都吉兆の門横のカエデ(p3)を眺める。渡月橋(p4)の上は観光客で溢れている。


 
p1 天竜寺参道沿い      p2 宝厳院前      p3 京都吉兆門前     p4 桂川と渡月橋


 カエデ
(p5)(p6)の大木が林立する亀山公園(嵐山公園亀山地区)の芝生の上で弁当を広げる。今年も周りは外国人だらけ。昼食後、大河内山荘横を抜けてトロッコ嵐山駅へ。駅前のカエデ(p7)は未だ青葉が目立つが、嵯峨野路沿い(p8)は見頃だ。

  
p5 亀山公園(1)      p6 亀山公園(2)     p7 トロッコ嵐山駅前     p8 嵯峨野路沿い


 常寂光寺の入口
(p9)は、今年も超満員。裏手(p10)に回ると、モミジ(p11)は逆光で一層艶やかだ。二尊院への道すがら今年も比叡山を背にした紅葉(p12)を眺める。


  
p9 常寂光寺(1)     p10 常寂光寺(2)      p11 常寂光寺(3)     p12 比叡山と紅葉


 柿落舎では「柿」と「モミジ」のツーショット
(p13)に初めて遭遇。二尊院の参道の紅葉(p14)を愉しんでから、さらに北へ向かう。紅葉のピークが数日遅れていることが幸いしたのか祇王寺の紅葉(p15)(p16)は昨秋を凌駕する美しさだ。


   
p13 柿落舎       p14 二尊院       p15 祇王寺(1)       p16 祇王寺(2)


 紅葉に日の丸が映える
(p17)嵯峨野路をあとに、我が家の定番コースになった清涼寺に向かう。清涼寺の多宝塔周辺の紅葉(p18)は今年も艶やか。法隆寺の夢殿を模したと言われる聖徳太子殿(p19)の周りも素晴らしい秋色(p20)だ。この秋も洛西の紅葉は愉しめました。
  
  
p17 日の丸と紅葉    p18 多宝塔       p19 聖徳太子殿(1)    p20 聖徳太子殿(2)



高安山→信貴山→朝護孫子寺 
(11/26)
 2年振りに近鉄信貴山口駅から法蔵寺経由で高安山に向かう登山道を往く。西側の谷沿いには、稜線に向かって帯状にカエデが群生している。駅前から歩くこと30分ほどで、このカエデの群生帯に突入する。

 カエデは大木を成して、陽光を直接浴びる外側の葉群は赤色に、朱色・黄色の葉群がその内側に続き、地表近くの葉には未だ緑が残る。このグラデーション
(p21)(p22)が何とも素晴らしい。秋色の中(p23)、急勾配をさらに30分ほど登ると高安山気象レーダ近くの林道(p24)に合流する。


p21 紅葉のグラデーション(1)  p22 紅葉のグラデーション(2)   p23 秋色の登山道    p24 高安山近くの林道


 高安山の山頂脇を北に抜け、さらに東に折れて信貴山の山頂に向かう。約30分で山頂下まで延びるコンクリート舗装の林道
(p25)に出る。山頂のカエデ(p26)は見事に紅葉しており、南方向には二上山、大和葛木山、その後方に金剛山(p27)が連なって望める。ここからは長い階段道(p28)を朝護孫子寺へ降りる。
    
  
p25 山頂下の林道    p26 信貴山の山頂    p27 南方向を望む    p28 朝護孫子寺へ


 10分ほどで寺の境内を見下ろせるポイントに出る。境内はカラフルな秋色
(p29)に覆われている。石段を下りると何処も彼処も素晴らしい紅葉(p30)(p31)(p32)(p33)(p34)になる。休憩所で遅い昼食を摂ったあと、朝護孫子寺東側の展望園地(p35)の紅葉を眺めてからケーブル跡ハイキング道(p36)を信貴山下駅に降りる。

    
  
p29 長護孫子寺(1)   p30 長護孫子寺(2)  p31 長護孫子寺(3)    p32 長護孫子寺(4)

  
  
p33 長護孫子寺(5)   p34 長護孫子寺(6)    p35 展望園地      p36 ケーブル跡ハイキング道


 昼食休憩を含めても4時間に満たない山行でしたが秋色を十分に堪能できました。



西六甲 
再度公園→再度東谷→二本松→(二本松林道)→(大師道)→諏訪神社(11/29)
 11/26の信貴山山行で、近畿の低山域の紅葉もいよいよ見頃だと確信できたので、私の紅葉狩りの定番ルートを歩いてみることにした。

 この秋一番の冷え込みとなった11/29二週間振りに有馬街道の鈴蘭台東口交差点から再度公園を目指す。神戸聖地霊園へのアクセス道は素晴らしい秋色
(p37)が覆っている。再度公園のカエデ(p38)(p39)は既に落葉期に入っているが、深紅に染まった葉群が陽光を受けて美しい。修法ヶ池の南側に座る再度山の山肌(p40)もカラフルだ。


 
p37 神戸聖地霊園付近   p38 再度公園(1)      p39 再度公園(2)    p40 修法ヶ池と再度山


 秋色の蛇ヶ谷
(p41)を下って再度東谷に沿って延びる六甲全山縦走路に降りる。この秋も再度東谷は素晴らしい紅葉(p42)(p43)(p44)に覆われている。黄色が支配的なのでピークにはあと数日必要かも知れない。

   
   
p41 蛇ヶ谷(1)     p42 再度東谷(1)     p43 再度東谷(2)     p44 再度東谷(3)


 縦走路
(p45)を西方向に進んでカエデ並木(p46)が続く再度ドライブウェイを渡る。大龍寺の駐車場まで登ると石段横のカエデ(p47)が見頃になっている。善助茶屋の周辺のカエデ(p48)も美しい。


  
p45 再度東谷(4)     p46 再度ドライブウェイ    p47 大龍寺の石段     p48 善助茶屋跡


 二本松でドライブウェイを越えて民論社の碑石に向かう。途中の一本カエデ
(p49)は今年も健在だ。目的地である碑石の周囲は圧巻の紅葉(p50)。ここからは、いったん二本松に戻って見頃になった二本松林道の紅葉(p51)(p52)を愉しむ。

   
  
p49 一本カエデ    p50 民論社の碑付近    p51 二本松林道(1)    p52 二本松林道(2)


 猩々池畔の東屋
(p53)で昼食を摂ってから大師道を諏訪神社経由で兵庫県庁前まで下る。大師道が延びる再度川沿いは西六甲随一のカエデ群生エリアである。紅葉は場所によっては見頃(p54)(p55)なっているものの全体的には未だ「緑」が多く、ピークまではさらに一週間ほど必要なようだ。このルートの紅葉の核心エリアともいえる灯籠茶屋付近(p56)も未だ青葉が支配的だ。
   
 
p53 猩々池畔の東屋     p54 大師道(1)     p55 大師道(2)     p56 灯籠茶屋付近(1)


 一週間後にもう一度このルートを歩くことに決め、今日の見納め
(p57)(p58)をしてから諏訪神社に降りる。石段横のカエデ(p59)も青葉のままだ。
       
     
p57 大師道(3)        p58 大師道(4)     p59 諏訪神社の石段


 紅葉の進行度が標高に応じて移り変わる「山での紅葉狩り」の素晴らしさを満喫できた山行でした。このルートは一週間くらいの間隔をあけて、あと二回は愉しめそうです。



西六甲 
(12/4)
 11/29に歩いたルートを一週間ぶりに再び辿る。再度公園の紅葉(p60)は終了間際。駐車場の北側のカエデ(p61)が最期の輝きを放っている。
               
            
p60 再度公園(3)          p61 再度公園(4)


 再度東谷はまさに「山が燃える」と言えるような凄まじい紅葉
(p62)(p63)だ。二本松林道もいよいよ紅葉のピーク(p64)(p65)を迎えたようだ。


  
p62 再度東谷(5)     p63 再度東谷(6)     p64 二本松林道(5)    p65 二本松林道(6)


 大師道も一層艶やか
(p66)になった。灯籠茶屋付近も華やか(p67)(p68)だが、未だ僅かに緑が残っている。一週間後にもう一度歩くことにして諏訪神社に降りる。

         
     
p66 大師道(5)        p67 灯籠茶屋付近(2)      p68 灯籠茶屋付近(3)



西六甲 
森林植物園→再度公園/東谷→(二本松林道/大師道)→諏訪神社 (12/10)
 
12/4以降、冬型の気圧配置が続いて紅葉も一気に進んだようなので予定を少し早めて、もう一度西六甲に入山することにした。

 まず、神戸電鉄の北鈴蘭台駅から神戸市の無料バスで森林植物園へ。およそ約1ヶ月ぶりにメタセコイヤ並木
(p69)を眺めてから西門を出て南下する。ドライブウェイ沿いには未だ紅葉(p70)が残っている。仙人谷(p71)や再度公園(p72)でも未だにしっかりした秋色を見ることができる。


  
p69 メタセコイヤ並木     p70 ドライブウェイ沿い     p71 仙人谷       p72 再度公園(3)


 日照が極端に少ない蛇ヶ谷でも漸く朱色
(p73)が目立つようになった。再度東谷の六甲全山縦走路に出ると、黄色に朱色や赤が混じって辺り一面素晴らしい美しさだ(p74)(p75)

         
     
p73 蛇ヶ谷(2)        p74 再度東谷(7)        p75 再度東谷(8)


 二本松林道沿い
(p76)も相変わらず美しく、メタセコイヤとカエデのツーショット(p77)に今年もめぐり会えた。猩々池の手前の紅葉(p78)も圧巻だ。

         
     
p76 二本松林道(7)      p77 二本松林道(8)       p78 二本松林道(9)


 大師道沿いの山肌
(p79)は息を呑むほどの美しさ。灯籠茶屋付近でも今年も燃えるような紅葉(p80)(p81)を見ることができた。
         
    
79 大師道沿いの山肌      p80 灯籠茶屋付近(4)      p81 灯籠茶屋付近(5)


 諏訪神社のカエデ
(p82)も漸く赤色に変わり、東側の諏訪公園も紅葉のピーク(p83)を迎えた。石段横のカエデ(p84)も漸く見頃を迎えたようだ。
         
     
p82 諏訪神社(1)        p83 諏訪公園        p84 諏訪神社(2)


 今年も再度川沿いの圧巻の紅葉を愉しむことができました。気候変動の影響による豪雨で近畿圏の山々の沢沿いは、ここ数年で大きく姿を変えています。再度川沿いの自然が末永く維持されることを祈りたいと思います。



                   
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