2020年 紅葉めぐり[その2]( 氷ノ山 10/26[月] )

 
 ネットの紅葉情報で兵庫県最高峰の二百名山 "氷ノ山" が「見頃」になった。NOAA(アメリカ海洋大気庁)の予想天気図によると、10/26(月)は冬型が和らいで北但馬エリアは快晴が見込めるようなので昨秋に続いて日帰りの紅葉登山を決行することにした。冠攣縮の発作回数は4日に一度の頻度にまで減少。10月に入って、4〜5日おきのペースで西六甲や三田市域の山々を歩いているのも良い結果に繋がっているのかも知れない。

   日時:2020年 10月 26日(月)   天候:晴れ
  コース(時間): 東尾根登山口(8:50)→ 休憩小屋(9:15)→ 神大ヒュッテ(10:30)→ 山頂(11:00〜11:40)
          → 氷ノ山越(12:30)→ 親水公園駐車場(13:40)→ 東尾根登山口(14:10)
  山行時間(休憩・昼食を含む):5時間20分



【 アクセス 】
 自宅を6:30AMに出発して舞鶴自動車道を北に向かう。春日から北近畿豊岡自動車道に入り、八鹿氷ノ山ICからは国道9号/県道87号を西に走って、8:20に福定親水公園に到着する。ところが、ウィークデイであるにも拘わらず駐車場は既に満杯。

 やむなく氷ノ山国際スキー場のゲレンデを抜けて東尾根登山口の北側にある駐車スペース
(p1)に車を停める。先着車両は2台。東尾根(p2)は素晴らしい秋色で、北方向にはススキの穂先の後ろに茶褐色に染まった鉢伏山(p3)が座る。

      
   
p1 登山口の駐車スペース     p2 秋色の東尾根      p3 ススキの背後に鉢伏山


【 東尾根を往く 】
 好物の "どら焼き" と "チョコバー(1本250Kcal)" を胃袋に詰め込んでから登山用シューズに履き替え、8:50東尾根登山口(p4)から山に入る。氷ノ山登山はこれが4回目だが、東尾根から時計回りでの山行は初めてだ。

 スギの植林帯を抜ける急登
(p5)をゆっくりとペースを造りながら往く。25分ほどで東尾根休憩小屋(p6)前を通過。辺りは色づいたブナが続く尾根道(p7)に変わる。


  
p4 東尾根登山口    p5 植林帯の急登を往く   p6 東尾根休憩小屋    p7 ブナ林の尾根道


 小屋から25分ほど歩くと黄色に囲まれた尾根道
(p8)は、ドウダンツツジの赤(p9)(p10)が混じって一際賑やかになる。"一面黄色"が氷ノ山の醍醐味だが、東尾根はこれに "赤色" のアクセントが加わって愉しい。東方向が開けた(p11)一ノ谷休憩所で小休止。


p8 黄色に囲まれた尾根道    p9、p10 ドウダンツツジの赤色が混じる      p11 東方向が開ける


 谷側の凄まじい紅葉
(p12)(p13)を眺めながら、水場が続く滑り易い登山道を往く。やがて登山道周りの樹木の背丈が一遍に低くなり(p14)、周囲はササ藪(p15)に変わる。


  
p12 谷側の紅葉(1)    p13 谷側の紅葉(2)   p14 背丈の低い樹木    p15 ササ藪が続く


 東方向が大きく開けて神大ヒュッテ
(p16)の前に出る。登山口から丁度100分である。幅広のササ道(p17)を往くと、北側が大きく開けて鉢伏山(p18)や但馬妙見山(p19)が望める。


  
p16 神大ヒュッテ    p17 幅広のササ道      p18 鉢伏山       p19 但馬妙見山


【 山頂 】
 古千本を抜け、みたらしの池を右手にパスすると、ササ原の向こうに山頂の避難小屋(p20)が見えてくる。古生池の標識を通過して避難小屋への山道(p21)を登り切ると、一等三角点の石柱(p22)が埋まる山頂である。登山口から2時間10分を要した。ササ原に侵食され極端に狭くなった山頂スペースでは十数人のハイカーが昼食休憩中である。

 昨年はガス、一昨年は雨にそれぞれ祟られて途中撤退を余儀なくされたので、山頂を踏むのは2011年以来9年振りである。山頂からの眺望
(p23)はまずまずだが、ハイカーの数が尋常ではないので避難小屋の裏で昼食を済ませ、早々に山頂をあとにして氷ノ山越へ向かう稜線を下る。

      
    
p20 ササ原を往く     p21 山頂の避難小屋      p22 一等三角点

  
             
p23  東から南方向の眺望


【 氷ノ山越を経て福定親水公園へ 】
 北側の秋色に染まったハチ高原のゲレンデ(p24)を眺めながら滑り易い石畳の登山道を往く。コシキ岩の横を抜け、仙石分岐を通過して稜線を北に一気に下ると、ブナの原生林が見事に紅葉したエリア(p25)(p26)(p27)に突入する。

   
p24 ハチ高原のゲレンデ          p25、p26、p27  ブナ原生林の紅葉


 やがてご婦人ハイカーグループの賑やかな声が聞こえて、氷ノ山越の避難小屋
(p28)の前に出る。山頂から丁度50分である。避難小屋の周辺はハイカーだらけ。ザッグを下ろして喉を潤しただけで先を急ぐことにする。

 ここから親水公園への "下り" は紅葉三昧だ。"木地屋跡" の標識あたりまでブナの凄まじい紅葉
(p29)(p30)(p31)が続く。興奮し過ぎると足下が危ない。転倒すると一大事だ。


 
p28 氷ノ山越避難小屋          p29、p30、p31  ブナの紅葉


 高所恐怖症のオッサンにとっては、少しばかりスリルがある梯子場
(p32)を通過すると、秋色と緑が同居した面白い景色(p33)(p34)になる。雌滝(p35)は今年も黄色に囲まれて美しい。
 
   
p32 梯子場        p33、p34  秋色と緑が混在した風景        p35 雌滝


 親水公園駐車場
(p36)の手前では真っ赤になったドウダンツツジ(p37)が迎えてくれる。今回は東尾根登山口に車を駐めたので、ここからもう一歩き。氷ノ山国際スキー場のゲレンデ(p38)を抜けて駐車場所に戻る。

        
  
p36 福定親水公園駐車場     p37 ドウダンツツジの紅葉     p38 氷ノ山国際スキー場


  昼食休憩を含めて5時間20分。この時季の氷ノ山では珍しく "快晴" でのブナ三昧の紅葉登山でした。



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