2020年 紅葉めぐり[その6]( 西六甲、摂津峡 )


< 西六甲  11/21(土)  鈴蘭台駅→再度公園→再度東谷→二本松→大師道→諏訪神社
 東京で534人/日、兵庫132人/日など全国8都府県で過去最多の感染者が確認された二日後、西六甲の二本松エリアと大師道(再度谷川沿いの登山道)周辺の紅葉状況の偵察を主目的に10日ぶりに六甲山に入ることにした。

 神鉄鈴蘭台駅のイオンで買い込んだ女子栄養大学監修の弁当とデザート用の "おはぎ" を収納したプラ袋をぶら下げて西六甲の再度公園に向かう坂道を往く。

 神戸聖地霊園近くの舗道は、いよいよ晩秋の装い
(p1)だ。再度公園まで登ると北風が強く、昼食休憩中のハイカーの多くはダウンジャケット姿。公園の紅葉(p2)(p3)は既にピークを過ぎているが未だ見ごたえがある。修法ヶ池のベンチで昼食を摂ってから蛇ヶ谷を抜け、再度東谷に下りて六甲全山縦走路を西に向かう。再度東谷の紅葉(p4)は見頃までにあと一週間は必要なようだ。


 
p1 神戸聖地霊園付近    p2 再度公園(1)      p3 再度公園(2)      p4 再度東谷


 大龍寺の駐車場まで登って善助茶屋跡に出ると、渋い秋景色
(p5)が迎えてくれる。私の好きな二本松の一本カエデ(p6)は今年も綺麗に色づいている。二本松林道の紅葉(p7)は見ごろまで10日以上は必要だろうか。大師道のカエデ(p8)も未だ緑が支配的で紅葉のピークまでにはあと二週間は必要なようだ。

  
 
p5 善助茶屋跡の広場    p6 一本カエデ     p7 二本松林道       p8 大師道



< 阿武山 → 摂津峡  11/24(火) 安威バス停→阿武山→月見台→摂津峡→塚脇バス停
 高槻市を流れる芥川の上流に広がる渓谷「摂津峡」は紅葉名所として知られているが、この時季に未だ歩いたことがない。西側に位置する阿武山に三年ぶりに登ってから摂津峡に降りて紅葉を楽しむことにする。

 阪急茨木市駅からバスに乗り、安威バス停近くの登山口から武士(もののふ)自然道を北に歩いて阿武山の山頂
(p9)を踏む。阿武山はほぼ全山が自然林の山だが、登山道の周辺にカエデの類は全く存在せず、秋色を楽しむ機会が得られないまま北側の登山口にあたる変電所前まで降りてしまう。秋色探しに敗れた爺ハイカーにとっては、この山の楽しみは山頂の南側にある展望ポイントからの眺望(p10)と北側稜線から眺める竜王山の秀麗な山容(p11)だろうか。

         
  
p9 阿武山頂の三等三角点   p10 山頂南側からの展望   p11 北側稜線からの竜王山 


 月見台住宅地を経て芥川沿いに降りるが、色づき始めたばかりの数本のカエデ
(p12)を確認しただけで、摂津峡の核心部に位置する白滝(p13)の前まで降りてしまう。紅葉狩りには時期的に早すぎたのか・・八畳岩付近(p14)まで下っても鮮やかな紅葉には遭遇できない。そもそも摂津峡は西六甲の再度谷川沿いなどに比べるとカエデの数が圧倒的に少ない。結局、摂津峡公園の入り口近くまで降りた川岸の老舗旅館(山水館)へ向かう鋪道沿いのカエデ(p15)が一番風情があった。

     
 
p12 芥川沿いのカエデ     p13 白滝       p14 八畳岩付近     p15 山水館付近


 運良く摂津峡公園の案内板の地図に「もみじ谷」の表記を見つけて、峡谷沿いではなく公園内の山道を北方向に登って狭いカエデ群生エリア
(p16)に辿り着き、何とか紅葉狩りの雰囲気に触れることができたが、何とも言えない敗北感に包まれたまま塚脇バス停から高槻市駅行きのバスに乗る。

   
     
p16  もみじ谷



< 西六甲  12/2(水) 鈴蘭台駅→再度公園→再度東谷→二本松→大師道→諏訪神社
  11/29から続く冬型の気圧配置によるこの秋一番の冷え込みが若干緩んだ12/2、定番になった女子栄養大監修の弁当とデザートの羊羹を入れたポリ袋をぶら下げて鈴蘭台駅から山に入る。鍋蓋北尾根道との合流ポイント近くの山道(p17)は早くも冬の装いだ。

 昼食休憩地の再度公園ではこの時期、今まで陽光に恵まれていなかったカエデ群
(p18)(p19)が朱色に輝く。艶やかさとは無縁と思われた蛇ヶ谷にもカラフルな秋色(p20)が目立ってくる。


 
p17 鍋蓋北尾根道付近   p18 再度公園(1)     p19 再度公園(2)      p20 蛇ヶ谷


 蛇ヶ谷を抜けた六甲全山縦走路との合流点近くの秋色
(p21)は例年どおりの華やかさだ。再度東谷に降りると、漸く見頃を迎えた全山縦走路沿いの紅葉(p22)(p23)(p24)が美しい。


p21 全山縦走路との合流点   p22 再度東谷(1)      p23 再度東谷(2)     p24 再度東谷(3)


 再度ドライブウェイ沿いのカエデ
(p25)もここ数日の冷え込みで一気に色づきが進んだようだ。大龍寺の駐車場から南側に折れた善助茶屋跡の広場は派手な秋色(p26)に包まれている。ドライブウェイ沿いの狭い山道(p27)を二本松に降りると"民論社の碑" が立つエリアも凄まじい秋色(p28)だ。二本松林道(p29)(p30)(p31)(p32)も11/4の下見から約一ヶ月を経ていよいよ見頃を迎えたようだ。


 
p25 再度ドライブウェイ    p26 善助茶屋跡広場    p27 二本松への山道    p28 "民論社の碑"前


  
p29 二本松林道(1)    p30 二本松林道(2)    p31 二本松林道(3)    p32 二本松林道(4)


 猩々池の東屋で一息いれてから大師道に降りる。谷筋で日照が制限されるためか登山道周りのカエデ
(p33)(p34)は未だ緑が支配的だ。それでも灯籠茶屋付近(p35)は確実に色づきが進んでおり、諏訪神社近くの登山道周りでは素晴らしい秋色(p36)が楽しめる。数日後にもう一度このルートを歩くことに決めて諏訪神社に降りる。


  
p33 大師道(1)      p34 大師道(2)      p35 灯籠茶屋付近    p36 諏訪神社の手前 



< 西六甲  12/7(月) 鈴蘭台駅→再度公園→再度東谷→二本松→大師道→諏訪神社
 冬型の気圧配置が緩んだ12/7、5日ぶりに鈴蘭台駅から再度公園に向かう。今回は"焼きサバ弁当"にデザートは"きんつば"。弁当を喰らう再度公園の紅葉はいよいよ終幕を迎え、ハイカーの数もめっきり減ったが、このカエデ(p37)は未だ精気を保っている。

 地味で素朴な風情が特徴の蛇ヶ谷もこの時季には黄色や朱色が溢れる
(p38)。東側のトゥエンティクロスの登山道の一部が一昨年の集中豪雨で崩落して、この蛇ヶ谷が "迂回路" とされているためか大勢のジジババハイカーとすれ違う。

      
     
p37 再度公園          p38 蛇ヶ谷


 再度東谷に降りて六甲全山縦走路をまずは市ヶ原方向に往く。12月に入って漸く見頃を迎えた東谷の紅葉
(p39)は黄色だった領域の一部が朱色に変わり、さらに日陰になる谷側のカエデも色づいて一層華やかになった。高雄山の南側登山口あたりまで下ってから反転して今度は凄まじい紅葉(p40)(p41)を眺めながら大龍寺方向に歩く。

        
    
p39 再度東谷(1)       p40 再度東谷(2)      p41 再度東谷(3)


 再度東谷沿いの舗道を再度ハイウエイまで登ると、大龍寺の山門横のカエデ
(p42)も漸く色づき始めている。大龍寺の駐車場まで登ってから南に折れる。善助茶屋跡を抜けて二本松へ降りる狭い山道の周りも素晴らしい秋色(p43)に変わった。再度ドライブウェイ沿いの紅葉(p44)もいよいよピークを迎えつつあり、二本松のバス停横のカエデ(p45)も真っ赤になった。

  
p42 大龍寺の山門    p43 二本松への山道    p44 再度ドライブウェイ     p45 二本松バス停


 ここからは今日のお楽しみ。二本松バス停から猩々池まで二本松林道沿いの圧巻の紅葉
(p46)(p47)(p48)を眺める。最近は二本松エリアの紅葉の見事さがSNSなどで良く知られるようになったのか・・、林道を歩く(ご年配の)女性ハイカーグループも増えているようだ。

         
     
p46 二本松林道(1)       p47 二本松林道(2)      p48 二本松林道(3)


 複数の女性グループが休憩をとっている猩々池の池畔をパスして大師道を下る。この数日の冷え込みで大師道でも紅葉が一遍に進んだようだ。前回の山行で未だ緑が支配的だった日陰のカエデ群も独特の色のグラデーション
(p49)を見せており、灯籠茶屋付近では例年通りの「山が燃える」ような紅葉(p50)(p51)(p52)が続く。


  
p49 大師道(1)      p50 大師道(2)     p51 灯籠茶屋付近(1)    p52 灯籠茶屋付近(2)


 下山ポイントの諏訪神社
(p53)の南側にある諏訪山公園の紅葉(p54)も漸く見頃を迎えたようだ。来年もまた素晴らしい紅葉を楽しむことができますように・・と祈念しながら諏訪神社の参道(p55)を下る。

         
    
p53 諏訪神社       p54 諏訪山公園       p55 諏訪神社参道


 団塊世代の先陣が70代半ばに近づきつつあるこの秋、山中にシニア男性の3人以上から成るハイカーグループの数が激減しているのに気が付く。一方で、一見して気難しそうな単独行の爺ハイカーの姿が異様に増えた。山好きの仲良し爺グループは「元気な3人」を揃えるのが難しくなったのだろうか。お陰で山中は未だに "管理職" を気取って「こんにちわ・・」の一言も容易に発しない偏屈なジジイばかりになりつつある。

 45年以上も昔、奈良大峰山(山上ヶ岳)のテント泊山行での下山途中、通りすがりに「今日の新聞だよ」と投げてくれた同年輩のあの明るい兄ちゃんは今でも山に入っているのだろうか・・。気のいい昭和のオッサン達、コロナ禍にめげずにもう一息頑張ろうよ。



                   
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