黒尾山[1025m]  所在地:兵庫県宍粟市  地形図:1/25000 安積       ルートMAP    



< イントロ >


  10/17,10/18,10/20, 10/21と山に入り続けて仕事をため込んでしまったが、うまい具合に10/21の夜半から10/22にかけて大雨になったので10/25まで「仕事日」とすることにした。月末の土・日のいずれかは氷ノ山に登りたいので、10/26に山行を計画することにし、2011年の西播磨山行の締め括りに兵庫県で最も南側に位置する1000m超の山である黒尾山(p1)に上がることにする。


  ガイドブック(注1)によると、国道29号線沿いの一宮町三林から乗取を経由して林道黒尾線に入って西進し、東側から山に入るルートが一般的なようだが、ネット情報では、林道黒尾線の路面状況が酷く悪いという。西側の「野々隅原」の大国農場までは舗装道路が延びているので、大国農場近くに車を置いてピストンすることにする。

(注1) ふるさと兵庫50山(2003年4月30日 第1刷 兵庫県山岳連盟)


  日時:2011年10月26日(水)    天候:晴れ

 コース:  山崎町野々隅原 大国農場  →  黒尾山登山口 →  尾根道 →   山頂   → 駐車スペース 

            林道の駐車スペース                     

               11:15          12:00/12:07     12:15      12:33/13:45       14:30  


 


     p1  鉾立山頂からの黒尾山



< アクセス >

 カーナビを「山崎町上ノ下」に設定して中国道を西に走る。社ICの手前から見える笠形山は今日も鮮やかである。山崎ICで降りて、国道29号を北進し、今宿で左に折れて直ぐに右折し、県道429号を北上する。伊沢川沿いの「山崎町上ノ」の宮の北の集落を抜けてから道路脇の標識/表示に注意しながら進むと、上ノ下地区に入ってから左手道路脇に「ペンション 空とさんぽ →」の看板(p2)があり、右手道路脇には、直進すると「岩上神社5km」、右折すると「河原山渓谷 4km」と表示した木製の古い標識(p3)がある。その標識の横の電柱が立つ小さなコーナに右手に入る狭い舗装道路があり、入り口に県道546号の表示(p4)がある。ここが河原山川沿いの渓谷を野々隅原まで入る県道の入り口(p5)である。ここで右折する。(田園地帯を抜ける見通しの良い道路区間を暫く走ってから、道幅が狭く、道路端まで民家がせり出した道路区間が前方に現れたところにこの「入り口」(p5)があるので、直進方向の安全確認に注意が向けられてしまって、この右折箇所を見逃しやすい。そのまま直進すると岩上神社まで走ってしまう羽目になります。)

    
   
  
   p2  ペンションの看板      p3 河原山渓谷への道標     p4 県道546号線の標識      p5 野々隅原への入り口 


 県道546号線(p6)は、道幅は狭い(車1台分+α)が舗装された路面の状態はまずまずである。待避スペースの設置箇所も少ないが、幸いなことに対向車は来ない。一頻り走ると、左手の木枝の間に大国農場の西洋風の建屋(p7)が見えてくる。建屋(p8)の北東側の橋(p9)を渡ってさらに進むと舗装道路の終点(p10)に至り、道路脇に「黒尾山」の矢印型表示板(p11)がある。道路脇のスペースに車を置く。先着車は無し。


   
    p6   県道546号線        p7 大国農場の建屋     p8 大国農場の建屋(北東側から)  p9 大国農場の建屋近くの橋     

 
  p10 舗装道路の終点       p11 黒尾山への道標


< ゴーイングアップ >


 鎖が掛けられて車輌は通行止めになっている右手の林道(p12)に入り登山口を目指す。林道は舗装された区間(p13)もあり、スギの植林帯を抜けて東方向に延びている。右手下に沢の音を聴きながら秋色に囲まれた林道(p14)を進む。背丈ほどもあるススキ(p15)が道路脇に現れ、谷が狭くなってくる。振り返ると北西方向に日名倉山(p16)が見える。ここからの日名倉山は三角錐だ。その右手には、後山/船木山(p17)がどっしりとした姿を現す。日名倉山と後山のツーショット(p18)が眺められると、左手道路脇に「黒尾山」の矢印表示板(p19)が現れる。県道546号の終点からノンビリ歩いて45分。ここが登山口のようだ。

   
p12  鎖が掛けられた林道入り口  p13 林道の舗装された区間       p14 林道脇の秋色     p15 ススキが伸びた林道

   
 p16 林道からの日名倉山(中央)  p17 林道からの後山(中央右)    p18 日名倉山と後山      p19 林道沿いの登山口の道標


  木枝に赤テープが巻かれた堰堤脇の山道(p20)から山に入る。いきなり鮮やかなカエデの紅葉(p21)で歓迎を受け、10分弱の登りで尾根道(p22)に飛び出す。尾根道(p23)を東進すると南から東方向が開けて明神山(p24)も見える。赤リボンを頼りに、背丈以上あるススキが覆い繁った一画(p25)を抜けると、自然林で囲まれた気持ちの良い登山道(p26)になる。登山道を北上し、秋色の自然林(p27)を抜けると、廃墟になった電波塔の裏手から山頂に到達する。

   
   p20  山道の入り口      p21 カエデの鮮やかな紅葉    p22 尾根道から南方を望む    p23 東に延びる尾根道       

   
    p24  明神山(中央)      p25 ススキに覆われた登山道   p26 自然林に囲まれた登山道  p27 北に延びる自然林の尾根道


< トップ >

誰もいない山頂(p28)(p29)からは、電波塔の残骸や樹木で隠れる西側を除いて素晴らしい眺望が開ける。北側は三室山、陣鉢山、氷ノ山(p30)、鉢伏山、藤無山(p31)、但馬妙見山、須留ヶ峰など、東側には千町ヶ峰、段ヶ峰、焼晴山、雪彦山や遠く千ヶ峰(p32)や笠形山(p33)など、南東方向には七種山、明神山など播磨、但馬の山々が一望できる。地形図を広げ、缶ビールを開けながら「千町ヶ峰(10/20)」、「とんがり山(10/21)」、「黒尾山」と三連チャンの山頂独り占め大展望(p34)(p35)を楽しむ。

  
 p28 電波塔の残骸がある山頂   p29 山頂表示、三角点、方位板    p30 山頂から氷ノ山方面を望む 

  
  p31 山頂から藤無山方面を望む       p32 千ヶ峰(後方)       p33 笠形山(後方)



                p34  山頂から北方/北東方向を望む


                p35  山頂から東方向/南東方向を望む



< ゴーイングダウン >


 往路と同一ルートで駐車場所まで戻る。山中で遭遇したハイカーは無し。下山時に山頂付近で西側のパノラマ写真の撮影を試みるが木枝が邪魔をしてとても無理。帰路、黒尾山の山容を写真に収めるため一宮町三林まで走るが、これも逆光で失敗する。



< エピローグ >


 黒尾山頂から南方向/西方向に延びる尾根道を辿るこのルートは眺望が良く、何より距離が短い。僅か1時間程度の山行で1000m超の山頂からの大展望を楽しむことができます。登山口のある林道に舗装道路でアクセスできるのも大きな魅力です。大展望大好きの横着ハイカーさんにお薦めのコースです。



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