三国岳(855m)  所在地:兵庫県朝来市/多可町加美区  地形図:1/25000 大名草     ルートMAP



< イントロ >


  9/13に久しぶりに山(高取山)に入って足のふくらはぎに未だ痛みが残っているが、迷走台風が沖縄に接近して来週は雨模様になるとの予報が出ているので、6月の「竜ヶ岳」登山時に登り損ねた三国岳(p1)に上がることにする。三国岳は、播磨・丹波・但馬の三国の境界に位置し、山頂の南側にある三国峠を経て、古(いにしえ)の時代から多くの旅人が行き来したと伝えられている。

  ネット情報にあたると、国道427号沿いの「道の駅かみ」から林道に入って西に進むと駐車スペースがあるようなので、ここに車を駐めて山頂までピストンすることにする。


 日時:2011年9月15日(木)    天候:晴れ

 コース:国道427号 → 砂防ダム手前→ 登山道入口→ 山寄上ルート→ 三国峠 →    山頂   → 駐車スペース

         道の駅かみ   駐車スペース  の道標   との合流点            

                   11:55     12:00    12:50        13:10   13:35/13:55  15:20


 


< アクセス >


  舞鶴自動車道の春日ICから北近畿豊岡自動車道に入り、青垣ICから国道427号を西に走って、さらに播但トンネルを潜って南下し、道路左手の「道の駅かみ」の向かい側(国道を挟んで西側)にある青玉神社の手前で、右手(西側)の舗装された道幅の狭い林道に入る。道の駅かみの第二駐車場(国道427号の直ぐ西側)の前を通過して直進し、1kmほど進んだ道路脇の駐車スペース(p2)[注]に車を置く。

[注]山歩きのネット情報などで紹介されている林道分岐点周辺(砂防ダム付近)の駐車スペースは、2011.9.15現在、砂防ダムが工事中であるため工事関係車両に占拠されていて使用できません。上記の駐車スペース(p2)は、林道分岐点の手前300〜400mほどの林道両脇に設けられています。青玉神社から登山口に向かう道幅が狭い(車一台分+α程度)舗装道路は、砂防ダム工事に関係したコンクリートミキサー車が往来しているため注意が必要である。

       
    p1 竜ヶ岳からの三国岳        p2 駐車スペース 


<ゴーイングアップ >

 駐車スペースから5分ほど歩くと左手に工事中の砂防ダムが現れ、少し進んだ杉林の中に登山口になる分岐がある。道路右手の「三国岳登山コース」と記された道標(p3)に従って、右に折れて沢に沿って杉林の中の登山道(p4)を進む。ここ数日雨は降っていないが、沢の水量は豊かである。涼しい雰囲気の沢沿いの登山道を進む。沢は、道中で三度ほど分岐するが、水量が最も多い本流に沿って進んでいく。そこかしこの木幹に赤のテープが巻かれているほか、ポイント毎に分かり易い道標(p5)が設置されていて不安はない。

         
      p3 登山口の道標        p4 登山道            p5 道標 


 沢が奥まったところで、沢から離れて右手のZ字型の急登(p6)を登りきると尾根筋の道になる。下から吹き上げてくる沢風が汗に濡れた体に心地良い。一息入れて、さらに一頻り登ると「山寄上部落への下山コース」と表示された標識(p7)があり、大玉林道からのルートと合流する。汗を拭いながらさらに進むと「ここは三国峠です」の標識(p8)がある三国岳から千ヶ峰方面に延びる稜線に出る。植林用の新道を造成中らしく稜線直下の西側の植林帯からけたたましいブルトーザの音が聞こえてくる。

         
   p6 沢から離れて急登を進む    p7 分岐の道標         p8 三国峠の案内表示


 比較的なだらかな傾斜の稜線の道(p9)は、東側がヒノキの植林帯。西側は植林帯が欠けた一部に自然林が形成されており、マツやクリなどの大木も混じっている。ときおり南側が開けて、南東方向には6月に登った竜ヶ岳がどっしり。その右手後方に大井戸山、両山の後方に篠ヶ峰が頭を出している。(p10) また南方向には千ヶ峰(p11)が鮮やかに遠望できる。山頂手前で西方向が大きく開けて、段ケ峰や笠杉山方面(p12)が見渡せる。

         
     p9 稜線の登山道     p10 竜ヶ岳(後左)、篠ヶ峰(中央後)    p11 千ヶ峰(後方右)
                     大井戸山(後右)
  
   p12 段ヶ峰、笠杉山方面


< トップ >

 山頂(p13)はなだらかで、南東方向が開けているが、「50000分の1福知山」の地形図を自宅に忘れてしまい同定作業ができない。切り株に腰掛けて氷上町方面(p14)を眺めながら昼食とする。林道(p15)は頂上直下まで延びてきている。今日の登山者は私一人だけのようです。

           
      p13 山頂         p14 氷上町方面       p15 山頂直下の林道


< エピローグ >

 このルートの魅力は、三国峠から山頂までの稜線歩きにあると思います。南から西側に開ける眺望の素晴らしさは、三国峠までのスギとヒノキの植林帯を抜ける道中の退屈さを十分に相殺できると思います。日差しが厳しく、国道沿いの気温表示も30℃を超えていましたが、登山道は樹木に覆われて太陽光の直射を回避でき、風も涼しく、盛夏の時期でも大きな疲労感を感じずに山歩きが楽しめると思います。この山も基本的にスギ・ヒノキ山ですから湿気が多い沢筋にはヤマビルが大いに繁殖していると思われますので、それなりの対応が必要です。



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