能勢妙見山(660.1m) 所在地:兵庫県川西市/大阪府能勢町 

                               地形図:1/25000 広根、妙見山               ルートMAP
 



< イントロ >


 昨日「尖閣侵略糾弾デモin神戸」に参加して、フラワーロードでのデモ行進で大声を出しすぎたためか、喉の調子が今ひとつの上、季節はずれの黄砂が飛散しているらしく見通しも良くないが、予定どおり山に入りたい。自宅から車で1時間以内にある近場の「兵庫50山」で歩いていない山は、弥十郎岳、摩耶山、能勢妙見山の三座だけになった。弥十郎岳は、この季節、猪ハンターが多いらしいので、紅葉が残っていることを期待して能勢妙見山(p1)を歩いてみることにする。能勢妙見山は、川西市に住んでいた1980年代の前半に家族一緒にケーブルとリフトを乗り継いで山頂まで上がったことがあるが、特徴が少ない山なのか、当時の記憶は、ほとんど残っていない。妙見ケーブル黒川駅から新滝道を登ることにする。


時 : 2010年12月6日(月)
    天候 : 晴れ

コース :妙見ケーブル                              稜線コース     妙見ケーブル

     黒川駅前駐車場 →(新滝道)→  山頂  (稜線[上杉尾根]コース)→ 登山口  →  黒川駅前駐車場

      12:15       13:1514:00              14:55             15:15




< アクセス >
 

 県道68号(川西三田線)で、猪名川に出て県道12号を南下、紫合北ノ町で右折して東進。日生ニュータウン前を通過して、国道173号を経由して県道604号に入って北上する。光風台団地の西側から団地を抜けて国道477号に入り、北上する。「ケーブル黒川駅」の道標で右折して、駅前の駐車場に車を停める。駅前には9台分の駐車スペースがある(p2)。駅員のお母さんに駐車場代金500円を払って出発する。

   

 p1 三草山頂からの能勢妙見山    p2 ケーブル黒川駅と駐車場


< ゴーイングアップ >

 黒川の駅舎前に、妙見ケーブルは、本日(12/6)から年始(1/1〜1/10)と「お火焚きまつり」の2/11を除いて3/18まで運休という表示が出ている。駅員は看板のメインテナンス作業に忙しい。駅舎の右側(駅前の土産物屋さんの向かって左手)を奥に入り、紅葉の名残りを楽しみながら狭い舗装された沢沿いの道路(p3)を進む。立派な石造りの鳥居(p4)を抜けて、暫く進むと右手に雄滝の行場(p5)がある。

    
  p3 秋色が残る登山道        p4 石造りの鳥居           p5 雄滝の行場


 舗装道路が終わり、沢筋の登山道となる。道路沿いには楓が多く、未だ十分に秋色を楽しむことができる(p6)。岩混じりのゴツゴツ道が石を埋め込んだ階段道に変わる。いっぺんに暑くなり、額から汗が落ちる。息切れをしないように、「立ちんぼ」を繰り返しながら登る。流行の軽量型ダウンジャケットを格好よく着こなしたペアルックの若いお二人とすれ違う。こっちは汗だくなのだけれど・・。登山道の行く手には、タイプが異なる階段道が次々に出現する。大汗をかきながらひとつづつ消化していくと、ようやく山頂の手前のリフト乗り場への分岐(p7)に出る。

  
  p6 新滝道沿いの楓の紅葉       p7 山頂手前の道標


< トップ >

 
 山頂にはシニアの数名の登山グループが先着している。大駐車場があるが、駐車している車は、ほんの4,5台だけ。鳥居をくぐり、土産物屋が並ぶ参道を本堂に向かって進む。珍妙な形状をしたガラス造りの大きな建屋の前に設けられたテラス状のスペースから南側と西側の展望が開ける。見通しは最悪のようだが、逆光の中、大峰山(p8)くらいまでは見える。本堂の手前の山門が丁度、大阪府と兵庫県の県境になるらしい。本堂(p9)は、大阪府側にある。参道や珍妙な建屋、本堂などの雰囲気に、信仰よりも優越した商業主義を感じてしまい参拝する気分にならない。駐車場に引き返し、南側の誰もいない駐車スペースで昼飯とする。

  
    p8 大峰山(最後方)             p9 能勢妙見宮の本堂


< ゴーイングダウン >


 上杉尾根を下る稜線コースの下山口(p10)は、大駐車場の南端にある。南斜面がスギ林で北側が自然林の登山道を一頻り下ると、落葉が堆積した自然林の中の雰囲気の良いなだらかな道に変わる。振り返ると木立の間から妙見山頂が望める。上杉尾根からは南側の展望が開ける。ときおり北側の黒川地区も望める(p11)

 上杉尾根の下りは、勾配が厳しく、下界が近づくにつれて登山道はU字型に深く削られ、丸太を打ち込んだ階段状の道の段差が、厚く堆積した落葉で隠れてしまって足を踏み外しやすく、また滑りやすい。足下の落葉を勢いよく蹴り上げて登ってくる単独行の若いハイカーとすれ違う。登山口の近くで立ち木の一部を倒して登山道を塞いだ場所(p12) があり、分岐を見失ってしまう。直ぐに異常に気が付いて「塞がれた場所」まで戻り、その左側を進むと正規の登山道に出た。誰かが何らかの目的で意図的に道を塞いだようだ。

 登山口には立派な道標(p13)が設置されている。登山口からさらに西方向に進むと国道477号に出て、北上すると妙見ケーブルの黒川駅である。

    
   p10 下山口の道標             p11 尾根道からの黒川地区     p12 登山道を塞いだ木枝


 p10 稜線コースの登山口の道標


< エピローグ >


 新滝道は、眺望は望めないが、渓流沿いの変化に富んだコースで、道沿いに楓も多く、紅葉の季節のピークに合わせて歩きたいルートである。稜線コースは、新滝道に比べてやや退屈な感じがするが、そこかしこで眺望に恵まれ、気持ちの良い尾根歩きができる。

  帰宅すると、普天間問題での軋轢で社民党から離縁されたはずの民主党が、予算関連法案を通すための衆議院での数合わせを目的に、その社民党と縁りを戻すという呆れたニュースが流れている。スッカラ菅さんは、「私がぶち切れなくてすむように・・」と凄む瑞穂オバサンに脅かされて、防衛大綱に武器輸出三原則の緩和について明記することを断念した由です。防衛大綱は今後10年間に渡って日本の防衛政策の基本となるものです。現実から遊離した狂信的ともいえる理念を掲げ、衆議院に僅か6議席しか持たない泡沫政党に媚を売るために、この防衛大綱を捻じ曲げてしまうというのです。政権維持のためには何でもやってしまうこの政権の恐ろしさを、これでもかという程に見せつけられますね。





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