大峰山(715m)   所在地:兵庫県宝塚市   地形図:1/25000 武田尾      ルートMAP 



< イントロ >


  4日、5日は丹後・若狭への小旅行を計画しているため、3日に山に入る予定を立てたが、忌々しい黄砂が襲来するとの予報が出ている。黄砂が邪魔して眺望を楽しむのは無理ということであれば・・と、山頂が雑木に囲まれて展望が利かないという大峰山(p1)[兵庫100山]を歩いてみることにする。ネット情報によると東側の登山口近くには駐車スペースが無く、路上駐車せざるを得ないようなので、JR線で宝塚に出てバスでアクセスし、大宝塚ゴルフ場側から山に入ってJR武田尾駅方面に下ることにする。

 日時:2011年5月3日(火) 祝日   天候:晴れ(酷い黄砂あり)

 コース:十万辻 → 登山口 → 七番鉄塔 → 山頂 → 桜の園 → (昼食)    桜の園 → 武田尾駅

     バス停                  への分岐 

     10:25   10:40    11:05    11:25   12:05               13:15      13:40 
  


<アクセス>


  阪急宝塚駅からAM10:15発の波豆方面行きの阪急田園バスに乗り「十万辻」バス停で降りる算段で、駅北側のバス停にAM10:00に到着する。ところがバス停にはすでにシニアのハイカーが溢れている。人数をカウントすると45人以上いるようだ。女性ハイカーが圧倒的に多い。エライことになったと動揺している間に、新手のシニアの男性チームが5人ほど現れる。この数のハイカーを乗せたバスが急峻なカーブの繰り返しの県道33号を走ったら、車内は阿鼻叫喚の状況に陥るかも・・。足は自然にバス停の東側のタクシー乗り場へ。「十万辻」(ドライバーさんに聞くと、「じゅうまんのつじ」と読むようです)のバス停までタクシーを走らせる。何と、2,180円。予期せぬ出費。バス停(p2)前の三叉路からは、トンネルを正面に見て右手方向(東方向)の大宝塚ゴルフ場へ向かう。道路沿いに八重桜が綺麗に咲いた対向ニ車線の舗装道路を進み、ゴルフ場の門の前で左に入り、さらに左へとU字型に進んで、今度は西方向に向かって歩く。道路右側は、ゴルフコース。10分ほど歩くと左側道路脇に「大峰山」と表示された登山口の道標(p3)がある。登山口付近にはハイカーのものと思われる乗用車3台とバイク1台が路上駐車していた。

     
  p1 大岩ケ岳からの大峰山     p2 十万辻バス停(看板の→方向に進む)    p3 登山口の道標 


<ゴーインングアップ>


 鮮やかな新緑(p4)の中の小道を、441mピークを時計の針方向に巻くようにして、沢筋を暫く進むと分岐がある。右手の木幹に手書きで「大峰山頂」と書いたプラスチック板(p5)が留められているので右に折れて尾根筋の登山道を進む。暫く自然林に囲まれ、ゆったりとした起伏の雰囲気の良い稜線を歩く。アカマツだらけの一帯(p6)を抜けると、このコースで唯一?の展望ポイントとなる関西電力の「新神戸線七番鉄塔」の下に出る。酷い黄砂のために黄色っぽく霞んだ北西方向に古宝山とその左手後方に羽束山が何とか見える(p7)。古宝山の後方に大船山らしい山形が存在するが写真に撮ると見えない。このあたりからハイカーの数が急に増えてくる。顔の周りには何匹ものハエが纏わり付いて離れない。タオルを振り回しながら進むと雑木林の中の山頂に出る。

    
   p4 新緑の登山道        p5 大峰山頂への道標         p6 アカマツの群生地 


p7 黄砂に霞む古宝山と羽束山(後方左)


<トップ>

 絶妙のタイミングで誰もいなくなった静かな山頂(p8)を味わう。石積みの横に三等三角点がある。雑木に囲まれて確かに眺望は全く無い。ハエが多く昼食を摂るのに適した場所ではないようなので写真だけ撮って先に進むことにする。
 


  p8 大峰山頂と三角点 



<ゴーイングダウン>


■稜線を歩く

 再びノンビリと起伏の緩やかな稜線を歩く。大峰山の好さは、自然林に囲まれたこの穏やかな稜線歩きにあるのかも知れない。やがて下りが始まるが、辺り一面は素晴らしい新緑(p9)となる。やがて分岐。左下の広場には大勢のハイカーが自然講習会でも開いている様子。ここから地形図に記載されている登山道を外れて「桜の園」に向かうことにする。


  p9 新緑に溢れる登山道



■桜の園

 道標がやたらと多くなる。隔水亭と書かれた表札がある建屋(p11)の横から「もみじの道」を経て親水広場に降りることにするが、ヤブツバキの群生地(p10)から「もみじの道」へ向かう入り口に通行禁止の表示がある。しかし、真新しい踏み跡があるのでそのまま進んでみると、山肌にへばり付いた落葉に覆われた道がどんどん狭くなり左の崖下に落ちそうになったため、途中から引き返す。隔水亭(p11)の前の表示板には、「もみじの道」は通行禁止で、武田尾へは「城が丘」を経由するように指示がある。隔水亭の前の石段を上がると、木幹に「城が丘経由武田尾」の表示テープ(p12)が巻かれている。城が丘へ向かう途中の沢(p13)は、ハエが少なく、ここで昼食とする。頭上を覆うモミジの緑(p14)が素晴らしい。一汗かいて城が丘に出ると、桜の園の入り口の親水広場(p15)は直ぐである。

    

  p10 ヤブツバキの群生地        p11 隔水亭           p12 城が丘への道標

    
 p13 城が丘の下の沢にかかる橋     p14 一面の楓の新緑             p15  親水広場の道標(階段を上がると
                                      桜の園) 

■武田尾駅へ

 大勢の家族連れで賑わう親水広場から武田尾駅へはJR福知山線の線路跡のハイキングコースを北に辿る。長尾第二、第三の二つのトンネルを抜けるが、親水広場側の長尾第二トンネル(p16)はやや長く、中央付近で足元が見難くなったため持参した懐中電灯を取り出す。トンネルを抜けると初夏を思わせる陽射し。25分ほどで武田尾駅に到着する。


  p16 長尾第二トンネル


<エピローグ>

 大峰山の魅力は自然林の中の穏やかな稜線歩きにあるように思います。武田尾側の山裾にはモミジが多く、紅葉の季節のウィークデイに最高の山歩きが楽しめるのではないでしょうか。

 



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