大野山(753.6m)  所在地:兵庫県川辺郡猪名川町  地図:1/25000 木津、福住  ルートMAP 



<イントロ>


  大野山(p1)(おおやさん)は、川辺郡猪名川町と篠山市の境界近くに位置する猪名川の源流となる山で、ガイドブック(ふるさと兵庫50山)によると、その昔、山頂に多くの宿坊を持つ日光寺と呼ばれる山岳寺があった由。現在は、山頂付近の稜線上に天文台や無線塔があり、猪名川町柏原から山頂直下まで車道が設けられていて車で登ることもできる。「西軽井沢バス停」横から沢筋のコースを辿ることにする。
 
 

日時 : 2010年10月1日(金)     天候 : 晴れ

コース : 川辺郡猪名川町杉生 西軽井沢バス停前 → 稜線(アンテナ塔横)→  山頂  →  西軽井沢バス停
                                  11:30         12:45      12:55/13:30     14:40


<アクセス>


  車で有馬富士公園線(県道570号)を東に進んで有馬富士公園口から県道68号(三田川西線)に入り、猪名川町を目指す。「道の駅いながわ」の信号で左折し、県道17号(川西篠山線)に入って北上する。関西軽井沢ゴルフ場入口の看板を右手に見て暫く進むと、「西軽井沢」のバス停の手前で「大野山頂へ」と表示された登山口の道標(p2)が確認できる。バス停先の左手の道路脇に
設けられた広いスペースに駐車する(p3)
 
  
p1 軽井沢ゴルフ場からの大野山     p2 登山口の道標         p3 駐車スペース


<ゴーイングアップ>

 道標に従って、舗装された狭い車道を暫く進むと、
心地よい瀬音の渓流が左手に現れる。一帯は広葉樹と常緑樹が混在した自然林で、道路沿いには民家もある。舗道が終わったところの道標から山道に入る。湿気が多く、岩に苔が生えた幅広の沢筋の登山道を進む。昨日、雨が降ったが、右手の登山道脇の沢に水はほとんど無い。倒れ木を跨ぎ、くぐりながら進む。私が今日はじめての登山者らしく、油断をすると道の真ん中に作られたくもの巣に顔を
突っ込んでしまう。途中で拾った杖代わりの棒で払いながら進む。

 
明け方は涼しかったが、予報では、日中は28℃にまで達するという。ほど良い勾配なのにかなり汗をかく。木立に遮られて眺望は全くきかないが、その分、日影の中を歩くことができる。登山口から40分ほど登ると、ようやく木立の間から軽井沢ゴルフ場の鮮やかな黄緑のゴルフコースが見えるようになる。時折、吹き降ろす風が心地よい。道はところどころでかなり荒れている。右回りで山を大きく巻くようにして進むと、稜線が近い。朽ち掛けた丸太の道標からの急登を上がると稜線に出る。山頂まで600mの標識(p4)があり、稜線を北に進む。頭上に現れた無線塔の横を抜けて山頂に向かう。


<トップ>


  山岳寺があったという山頂は、ゆったりとした広さの草原(p5)
で、方位盤を載せた石柱の他に、東経の表示柱と三等三角点がある。近くの西側の稜線上には、天文台(p6)が見える。

      
      p4 稜線の道標         p5 山頂 [方位盤と東経表示柱(後方)   p6 天文台(後方の稜線上)
                        と三角点(手前)]


  山頂からの展望は素晴らしく、樹木に遮られる南北方向の一部を除いて、雄大なパノラマが楽しめる。南西方向には大船山(p7)や羽束山、その後方には六甲の山並み、大船山の右手奥に千丈寺山(p8)、西には三国ケ岳など三田/篠山の市境の山々が確認できる。南東方向は関西軽井沢ゴルフ場、川西の団地群は後方の山並み隠れている。

 
壊れかけた木製のテーブルに腰掛けて、ノンアルコールビール片手に握り飯を頬張る。バイク好き?の若者一人と、車で登ってきたのだろうか、年配の三人連れと山頂で遭遇。さすがに今日は、山を独り占めとはいかないようです。

 
p7 大船山(中央)と羽束山山頂(左側    p8 千丈寺山(後方)
   の山頂部分)

(山頂での携帯電話[ドコモ]の電波強度表示は「3本」) 



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