竜ヶ岳(817m)  所在地:兵庫県多可郡多可町加美区  地形図:1/25000 大名草、丹波和田  ルートMAP 



< イントロ >


  週末は久しぶりに「晴れ」の予報が出ているので、「兵庫50山」のひとつで、前回歩いた青倉山/行者岳の南側に位置する生野の三国岳と加美の竜ヶ岳に登ることにする。13:00迄に下山する予定で、まず竜ヶ岳(p1)を目指す。

 日時:2011年6月3日(金)    天候:晴れ

 コース:多可郡多可町 竜ヶ岳(登山口)→(非正規ルート)→ 稜線 → 竜ヶ岳 → 清水坂 → 登山口

     加美区清水   11:00                    12:00  12:30/12:50  13:25    13:45


< アクセス >


■バンパーを擦って・・

舞鶴・若狭自動車道から北近畿豊岡自動車道に入って北上し、青垣ICで降りて国道427号を西進する。雲が低く垂れ込めて、周りの山々の山頂は見えない。播州トンネルを抜け、南下して道の駅「かみ」を左手に見ながら暫く進むとカーナビが左折を指示する。ガイドブックにあった「雲門寺」の標識が無いが、とりあえず進むとかなり狭い林道になる。どうも様子がおかしい。信号待ちをしながら急いでカーナビ操作をしたため、位置設定を誤ったらしい。バックで元の場所まで戻る羽目になる。ところが、もう少しで方向変換ができるスペースに到達するという地点で後部のバンパーをガードレールで擦ってしまう。「何でこんな場所にガードレールがあるのか?」 責任転嫁の愚痴を発しても後の祭り。「4年間かすり傷ひとつ付けなかったのに・・」 こういう精神状態のときが、一番事故を起こしやすい。気を取り直して国道427号に戻ってさらに南下する。

■車底をあてて・・

「清水下」のバス停の少し先の左手道路脇に「雲門寺」の標識(p2)がある。道路の向かい側(右手)には「竜ヶ岳/大井戸山」の標識(p3)がある。左折すると前方右手に大井戸山(p4)の秀麗な山塊がどっしり。雲門寺の北側を抜けて、狭い舗装された林道に入る。林道は砂利道に落葉が堆積した道(p5)に変わる。「竜ヶ岳」と書いた標識がある分岐で左手に進むが、行き止まりで失敗。標識まで引き返して今度は右手に進む。轍が深く掘れて、時折車体の底が林道の中央部にあたるので慎重に進む。やがて前方に車4、5台は停められそうな駐車スペース(p6)が現れる。姫路ナンバーの四輪駆動の軽自動車が先着している。

    
 p1 加美区清水からの竜ヶ岳   p2 雲門寺の標識(設置位置が高い)  p3 427号脇の竜ヶ岳の標識

      
 p4 加美区清水からの大井戸山     p5 登山口への林道        p6 登山口の駐車スペース


< ゴーイングアップ >

■道を間違えて・・

駐車スペースの奥に登山口の標識(p7)がある。左手に瀬音を聴きながらスギの落葉が大量に堆積した登山道を進む。しかし、頭の中はガードレールに擦ったバンパーのことで一杯。清水坂への右折の道標(p8)を見ていながら、何と直進してしまう。左手に涼しい沢が流れる沢筋の道(p9)は伐採作業に使われていたらしく良く踏まれている。かなり進んだところで我に返って、登山道は沢筋から外れて東側の稜線に向かって急登を進むはずだったことを思い出す。そういえばこの道にはテープもリボンも無い。引き返すと、沢側の木幹に黄色のテープが巻かれているが、道標らしきものは無い。道を間違えたことは確かだが、清水坂から竜ヶ岳へ向かう稜線の直ぐ西側の沢筋を登っており、道も歩き易いのでそのまま進むことにする。

        
    p7 登山口の道標          p8 清水坂への道標          p9 沢筋の道 


■ヤマビルに噛まれて・・

沢の分岐で右手の沢筋に進んで、稜線が右手に迫ったところでスギ林の中を稜線に延びる斜面に取り付く。両手を使って這うように上がっていくと、突然左腕の内側にヤマビルが吸着する。前回の青倉山のヤマビルで懲りた(注)ので、今回はズボンの裾を古いソックスを切断して作った脚絆で覆って対策したが、手をやられるとは・・。それもそのはず木枝に掴まりながら這うように進んでいると、汗だらけの両方の腕は地表とほぼ同じ高さに位置しているのだ。噛みついたヤマビルは「ライターの火を近づけたり、塩をかけたりして取れ」とネット情報でみたことがあるが、そんな余裕は全くない。右手の指でヒルを弾いて飛ばすが、すでに出血している。

(注) ステロイド入りの薬剤を使用しないと傷跡が消えません。

■見通しは最悪で・・

 稜線に出ると、目の前に竜ヶ岳への道標がある(p10)。途中で引き返したせいか既に出発して1時間が経過している。この山は稜線まで植林帯が延びている。西側が植林帯で東側が自然林の稜線の道(p11)を、上り下りを繰り返しながら進む。ときおり西側が開けるが、千ヶ峰方面の稜線は霞んでいてほとんど見えない。

  
      
    p10 稜線の道標         p11 稜線の登山道    


< トップ >

 南北に延びた山頂(p12)(p13)は、東側から植林帯が延びてきている。西側は開けているが、生憎、見通しは最悪のようで、千ヶ峰もこの有様(p14)。北側の三国岳は何とか見える(p15)が・・。ここもクマバチの斥候が哨戒しているので、タオルを被って昼食とする。

    

   p12 竜ヶ岳山頂          p13 山頂表示板           p14 千ヶ峰(中央)

 
  p15 三国岳(中央後方)


< ゴーイングダウン >

稜線を清水坂(p16)まで下って、さらにスギ林の登山道(p17)を降りる。今日は全くツキに見離されたようなので、「三国岳」行きは中止して早々に帰宅することにする。  

  
   
  p16 清水坂の道標         p17 植林帯の中の登山道


< エピローグ >


 この山の魅力は、山頂から眺める千ヶ峰や笠形山の姿にあるのだろうと思います。見通しの良い日の登山をお薦めします。スギ山ですからヤマビルも大いに繁殖しているようです。夏期の雨後や、沢筋ではご注意ください。



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