2021年 桜(サクラ)めぐり(その1) 2021/3/29 〜 3/30


 暖冬の影響で今年の桜(ソメイヨシノ)の開花宣言は早く、東京は3/16、大阪は三日遅れの3/19だった。 "兵庫県のシベリア"と揶揄される三田盆地でも日中20℃を超えるバカ陽気になった3/20、自宅近くの小学校の通学路脇で桜花が開き始めた。
 この2月、武漢肺炎(以下、コロナという)による喧噪の最中に不覚にも大腸ESDで8日間入院する羽目になった。幸い院内感染には遭遇せず、懸念された足腰周りの筋力低下も術後8日目からウォーキングを再開したこともあって、3月初めには六甲山クラスであれば何とか登れるくらいまでに回復した。

 昨春は未だ得体の知れなかったコロナへの懸念から "世間の動き" に同調して公共交通機関を使用しての "遠征" は自粛した。しかし、この一年の所謂ウィズ・コロナの生活によって、公共交通機関を使用する場合の自分なりの対処法(行動様式)も出来上がったので、今春の「桜めぐり」は、昨年断念した「二上山(奈良県葛城市)の花見登山」でスタートすることにした。


【 二上山 (3/29月) 二上神社口駅→ 加守神社→ 雄岳・雌岳→ 岩屋峠→ 當麻寺→ 当麻寺駅
 4ヶ月ぶりに近鉄電車に乗り、南大阪線の二上神社口駅から舗道を西方向に歩いて登山口にあたる加守神社を目指す。舗道沿いの桜並木(p1)は既に満開。後方の二上山の山腹も彼方此方がヤマザクラによるピンク色に染まっている。

 加守神社
(p2)に今日の山行の安全を祈願してから神社南側の山道(p3)を往く。厳しい上り勾配の登山道は、やがて二上山駅からのルートと合流する。神社から30分ほどで南側が開けて岩橋山や大和葛城山(p4)が望める。期待していたヤマザクラは頭上高くに咲いており、周囲の木枝に邪魔されて登山道から楽しむのは無理なようだ。


p1 桜並木(後方は二上山)   p2 加守神社の石段   p3 勾配の厳しい山道    p4 南方向が開ける


 右手の大津皇子の墓所
(p5)に手を合わせてから、さらに登ること約5分で、2年ぶりの二上山(雄岳)山頂(p6)に到着する。登山口の加守神社から丁度45分である。ここからは満開が近い桜木が群生する "馬の背"(p7) まで一気に下る。周囲の桜を眺めながら一息入れて、さらに厳しい勾配の階段道(p8)を上ると二上山(雌岳)の山頂である。
 
 
p5 大津皇子の墓所    p6 雄岳の山頂表示    p7 馬の背の桜並木    p8 雌岳への階段道


 山頂の桜
(p9)は八〜九分咲きだろうか。既に20〜30人ほどのハイカーが休憩中だ。まずは一頻り山頂の桜(p10)(p11) (p12)を眺める。

     
   
p9 雌岳山頂の桜(1)    p10 山頂の桜(2)    p11 雌岳山頂の桜(3)


              
p12  雌岳山頂の桜(4)


 忌々しい黄砂の襲来で山頂からの展望は期待はずれ。東側のベンチで弁当を広げて大休止したいところだが、人が多すぎてノンビリできそうなベンチが見つからない。山頂での昼飯(ヒルめし)は諦め、昼食ポイントを岩屋峠に変更して早々に下山することにする。

 二上山(雌岳)から岩屋峠に向かう山道
(p13)を降りると、南西側の神山方向に延びる稜線の山肌(p14)にヤマザクラが美しい。岩屋峠周辺の登山道沿いも風情のある桜木(p15)(p16)が並ぶ。
 
     
 
p13 岩屋峠への山道  p14 山腹にヤマザクラのピンク  p15 岩屋峠付近の桜木   p16 岩屋峠の桜木


 竹ノ内峠へ向かうダイヤモンド・トレイルとの分岐ポイントに置かれたベンチで弁当を広げる。保冷剤を巻いて担いできたノンアルビールが美味しい。

 岩屋峠からはスギ木立を抜ける沢筋の山道
(p17)を祐泉寺(p18)まで一気に降りる。さらに下った大龍寺近くの舗道沿いの桜(p19)も美しい。帰路は當麻山口神社から北上して二上神社口駅に戻る予定だったが、農林漁業体験実習館の東側の桜並木(p20)の美しさに誘われて神社から南に折れて、桜の名所としても知られる當麻寺に向かうことにする。


  
p17 山道を下る      p18 祐泉寺      p19 大龍寺付近の舗道  p20 体験実習館付近の桜 


 當麻山口神社の一の鳥居
(p21)を潜った辺りから眺める當麻寺北側の桜並木(p22)は圧巻だ。黒門(p23)から當麻寺の境内に入ると、桜は満開だが不思議に人出は少ない。暫し、東塔(p24)周辺で静かな桜を楽しむ。仁王門(p25)から出て當麻寺をあとにすると、近鉄当麻寺駅までは15分弱である。


p21 當麻山口神社一の鳥居  p23 當麻寺の黒門     p24 當麻寺の東塔    P25 當麻寺の仁王門


                 
p22  當麻寺北側の桜並木


 昼食休憩を含めて3時間20分余の花見登山、山で眺める桜は格別でした。



【 武庫川桜回廊  (3/30火) フラワータウン → 新三田駅
 開花宣言から11日目、三田盆地の桜もいよいよ満開を迎えた。ふくらはぎに未だ心地よい疲労感が残る3/30の午後、自宅から遊歩道を歩いて武庫川堤に向かう。私の定番の観桜ポイント
(p26)(p27)で脚を止めてから、三田谷公園(p28)を抜けて天神公園へ。コロナの今年は公園の芝生広場(p29)で家族連れなどが弁当を広げることは禁止になっているようだ。


 
p26 マンション横      p27 街路沿い      p28 三田谷公園      p29 天神公園


 天神公園から総合庁舎前交差点まで下りて武庫川堤を眺める。今年も武庫川桜回廊
(p30)は健在だ。福祉センターの横から武庫川の西岸(p31)を北方向に歩いて橋を渡り、今度は東岸(p32)を北上する。黄砂は昨日に比べて "襲来二日目" の今日の方が酷く、北方に座る虚空蔵山の輪郭はぼやけ、南方向の六甲山はほとんど見えない。


            
p30  総合庁舎西側交差点付近から武庫川桜回廊を望む

        
   
p31 武庫川西岸(上深田付近)    p32 武庫川東岸(大原付近)


 例年、宴会用のシートが敷かれる桜並木
(p33)の傍らには飲酒自粛の掲示(p34)が立てられ、辺り(p35)は一人ジョギングや一人ウォーキングを楽しむ人ばかりだ。

      
   
p33 桜並木(大原付近)    p34 "飲酒自粛"の掲示    p35 東岸を往くジョガー


 この春もう一度お世話になる予定の三田市民病院の桜
(p36)も満開の様子。この素晴らしい桜(p37)が "人生の見納め" にならなければ良いのですが・・。

 本日の終点は新三田駅。駅西側の "桜のこみち公園" にある開店1年半を迎えるスターバックスコーヒー
(p38)は相変わらず盛況のようです。この時季には、テラスでコーヒーを啜(すす)りながらこの桜(p39)が眺められるのですから人気も出るのでしょう。

          
     
p36 三田市民病院     p37 武庫川東岸(工業団地付近)   p38 スタバ(茶色の建屋)


                
p39   スタバ北側の桜並木


 殺風景だった新三田駅の東西エリアには、一昨年このスターバックスができたのを皮切りに、今年は東側に激安スーパーの "ラ・ムー" が、そして西側には "コメダ珈琲" が進出して賑やかになりそうです。

 三田駅に向かうJR線の車窓から線路の西側に並行して延びる淡いピンク色の帯を眺めながら、"来年も楽しめますように・・" と祈念する。



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