須磨アルプス(鉢伏山[260m]、旗振山[252.5m]、鉄拐山[212.2m]、栂尾山[274m]、      
       
横尾山[312.1m]、東山[253m])
 
       
所在地:兵庫県神戸市   地形図:1/25000 神戸南部、須磨     
ルートMAP 



< イントロ >


  紀伊半島南部などに集中豪雨をもたらした台風12号と同タイプの迷走台風である15号が接近中だが、阪神地方は今日の夕刻まで雨にはならないとの予報が出ているので、9/13に歩いた高取山を通る六甲全山縦走路の前段部分になる「須磨アルプス」(p1)を歩いてみることにする。全山縦走路は、その昔はJR山陽本線の塩屋駅が起点だったが、現在は山陽電鉄の須磨浦公園駅がスタート点の由で、須磨浦公園から妙法寺まで歩くことにする。


 
日時:2011年9月19日(月)[祝日:敬老の日]    天候:「晴れ」のち「曇り」

 コース:山陽電鉄 → 鉢伏山 → 旗振山 →  鉄拐山  → 栂尾山 → 横尾山 → 東山 → 横尾南 → 地下鉄

     須磨浦公園駅                                         公園   妙法寺駅

      12:10   12:44   12:51  13:11/13:35   14:20   14:40  15:14  15:36   16:10


   
    p1 高取山からの須磨アルプス


< ゴーイングアップ >

■須磨浦公園から鉢伏山へ

 神戸電鉄の谷上駅近くの駐車場に車を停めて北神急行と地下鉄で、板宿経由山陽電鉄の須磨浦公園駅に向かう。谷上駅で電車待ちをしていると、土砂降りの「にわか雨」となる。

須磨浦公園駅の西側にある公園のベンチで支度を整え、西方向に回ると遊歩道(p2)の標識があり、道路脇の階段(p3)を登る。さらに道標(p4)に従って鉢伏山頂を目指す。この辺りは「にわか雨」が無かったようで登山道は乾いている。強い日差しが背中に降り注ぐ。

      
       p2 道標          p3 登山道入口の階段         p4 鉢伏山への道標
                                    

 一頻り登ると南側の展望が開けて眼下に明石海峡大橋(p5)や美しい須磨の浦の海岸線(p6)が見えてくる。汗を拭きながら一息入れる。祝日で、しかも人気コースの故か大勢のハイカーが繰り出している。ハイカーが群がる展望休憩所をやり過ごしてロープウェーの鉢伏駅まで上がる。カーレータ駅(p7)の横を通って須磨浦展望閣(p8)の北側のこんもりした鉢伏山の山頂(p9)で小休止する。山頂付近は家族連れの行楽客で溢れている。

      
 
     p5 明石海峡大橋          p6 須磨の浦          p7 鉢伏山のカーレータ駅

    
     p8 須磨浦展望閣        p9 鉢伏山の山頂表示


■鉢伏山から旗振山へ

旗振山への道標(p10)に従って、歩きやすい幅広の遊歩道(p11)を進む。10分弱でアンテナ塔と旗振茶屋(p12)がある旗振山の山頂(p13)に到着する。山頂からは明石海峡(p14)や須磨の浦の海岸線(p15)が違った角度から遠望できる。

      
    p10 旗振山への道標         p11 旗振山への遊歩道       p12 旗振山の電波塔

      
    p13 旗振山の山頂表示          p14 明石海峡         p15 須磨の浦の海岸線

  
■旗振山から鉄拐山へ

旗振山から鉄拐山へは、いったん下ってまた登る。なだらかな遊歩道(p16)や雰囲気の良い稜線の登山道(p17)を進む。勾配は比較的緩やかで今回のルートで最もノンビリできる区間である。所々で西側が大きく開け、南西方向には明石市街と明石海峡大橋(p18)が望め、北西方向には神戸市西区の住宅街の向こうに三木の雄岡山/雌岡山(p19)が頭を出している。分岐が多いが標識(p20)を確かめながら六甲全山縦走路のルートを外さないように進む。鉄拐山の山頂(p21)(p22)には、ベンチが二つ置かれており、これに腰掛けて昼食とする。空を厚い雲が覆い始める。

      
   p16 鉄拐山への遊歩道         p17 稜線の登山道           p18 明石海峡


      
   p19 雄岡山(右)と雌岡山(左)     p20 鉄拐山への道標         p21 鉄拐山の山頂表示           
 
   

    p21 鉄拐山頂のベンチ


■鉄拐山から栂尾山へ

 高倉台への道標(p23)に従って、鉄拐山を下りて高倉台団地に向かう。灌木の間を抜ける登山道(p24)を進むと、鉄筋コンクリートの「おらが茶屋」が建つ公園広場に出る。広場の北端にかってここに存在した高倉山の記念碑(p25)がある。眼下の高倉台団地の向こう側にこれから登る栂尾山、横尾山、東山の山塊(p26)が見える。ここからは長いコンクリート製の階段(p27)を一気に降りる。どんよりと曇った空からパラパラと雨が落ち始める。馬の背のガレ場まで本降りにならないように・・と山の神様にお願いする。

      
     p23 高倉台への道標         p24 登山道           p25 高倉山の記念碑
  
    
   p26 栂尾山、横尾山、東山      p27 高倉台への階段道


 階段道を降りて、高倉台団地の小規模なショッピングセンターを抜ける。道標(p28)で左折して歩道橋(p29)を渡り、歩道橋の下を走る道路に沿って西に進んでから、右手の栂尾山の山壁に造られたこれでもかと言うほどに長いコンクリート製の階段(p30)を登る。踊り場で息を整えながら焦らずにゆっくり登る。太陽光が厚い雲で遮られ、パラパラと落ちる雨も熱くなった体には心地良く、予報より半日早い雨模様の天候が却って幸運をもたらしてくれたようだ。階段の踊り場からは、いま歩いてきた鉄拐山、旗振山(p31)や明石海峡(p32)が見渡せる。

      
    p28 栂尾山への道標          p29 歩道橋           p30 栂尾山への階段道

    
    p31 旗振山、鉄拐山          p32 明石海峡


■栂尾山から横尾山へ

 栂尾山頂(p33)には展望台があり、旗振山の右後方に雲が低く垂れ込めた明石海峡(p34)が見える。栂尾山からは、少しガレて勾配のきつい登山道(p35)をいったん下って、また登る。横尾山頂(p36)は、四等三角点のはずだが、三角点の石柱(p37)は何故か「二等三角点」と読める。

      
    p33 栂尾山の山頂表示      p34 雲が垂れ込める明石海峡     p35 横尾山への登山道

    
    p36 横尾山の山頂表示         p29 三角点


■横尾山から東山へ

 神戸方面(p38)はすっかり霞んでいる。パラパラ雨は止んだようだが、少し風が出てきた。汗に濡れた体には心地良い。東山へのガレ場に関する注意表示(p39)を読んでから、きつい下り坂(p40)を下りる。前方に高取山(p41)が見えてくる。登山道を少し外れて東側の崖の上に出ると、風化した露岩が続く「馬の背」(p42)を上方から眺めることができる。ここで若いハイカーに追いつかれ、先行してもらう。
  
       
    p38 霞む神戸方面         p39 ガレ場の注意表示        p40 横尾山の下り
  
    
  p41 横尾山の下りからの高取山     p42 上から見た馬の背  
   

 慎重に露岩帯(p43)(p44)(p45)を下って、登り返す。稜線部に「馬の背」の表示柱(p46)が立てられている。ここを越えると東山の山頂(p47)である。

      
   p41 露岩の登山道(1)         p42 露岩の登山道(2)        p43 露岩の登山道(3)
 
      
   p44 「馬の背」の表示柱         p45 東山の山頂


■東山から妙法寺駅へ

 東山からは階段道(p48)を一気に下る。妙法寺駅への道標(p49)に従って進むと住宅街にある横尾南公園(p50)の横に出る。六甲全山縦走路(p51)の標識に従って歩くと、見覚えのある十字路に出る。妙法寺小学校の南側に位置する国道22号線の十字路で、先日(9/13)、高取山を目指して歩いたときには、この十字路を北に折れたことを思い出す。

      
  p48 東山から妙法寺への階段道     p49 妙法寺への道標         p50 横尾南公園

  
    p51 妙法寺駅への道標


 国道を西に進んでセブンイレブンで飲料を調達し、飲みながら妙法寺駅に向かう。丁度4時間の山歩きでした。



< エピローグ >

 
 眺望が素晴らしい、変化に富んだ好いコースです。「栂尾山への登り」など太陽光を遮るものが無いコース区間がありますので、日差しが厳しい盛夏は、熱射病に要注意です。手軽にアクセスできる人気のコースだけあって休日には大勢のハイカーが繰り出すようですので、「人嫌い」のハイカーにはお薦めできません。



                      Top Page



inserted by FC2 system