高御位山(299.8m)/鷹ノ巣山(264.2m)
所在地:兵庫県高砂市/姫路市/加古川市     地形図:1/25000 加古川     ルートMAP



< イントロ/アクセス >


 笠松山を下りて高御位山に向かう途中で、善防山から笠松山に至る稜線を写真に収めたくなり、剣坂町あたりから逆光条件下で写真を撮る。


  来た道を県道43号で山陽自動車道の加古川北ICまで戻り、さらに県道43号を南下し、加古川西ランプで加古川バイパスに入る。高砂北ランプで降りて、国道2号線を西へ進み、阿弥陀の交差点で右折して北上する。前方に高御位山(p1)と東西に延びる稜線が広がる。右手に鹿嶋神社の看板を見て左折し、石造りの大鳥居の西側にある駐車場(p2)に車を停める。大鳥居の東側にも大駐車場がある。

時 : 2010年11月5日(金)     天候 : 晴れ

コース :鹿嶋神社 駐車場 → 百間岩  → 反射板 → 鷹ノ巣山 →  東峰 →  高御位山頂 → 長尾 → 鹿嶋神社

       12:00              12:30    12:52   13:02/13:20  14:00/14:15  14:50  15:15



  
 p1 長尾地区からの高御位山     p2 大鳥居の東側の駐車場


< ゴーイングアップ >

◆ 登山口へ

 山歩き用のシューズに履き替えて、参道を神社に向かう。鳥居(p3)をくぐるあたりから、左手に百間岩が見えてくる。たくさんの燈篭が立ち並び、楓が色づき始めた参道(p4)をさらに進む。本殿に参拝してから左手の石段(p5)を登り、神社の西側を南北に通る登山道と合流し、北上する。大きな岩に書かれた青い○印(p6)のところで左手に入ると、「高御位山まで90分」の道標(p7)がある。

        
p3 鹿嶋神社の鳥居、左手奥に百間岩    p4 鹿嶋神社への参道        p5 本殿横の石段

  
   p6 山道への入り口           p7 道標
 


◆ 鷹ノ巣山へ

 まず右手眼前の百間岩(p8)を登る。急勾配だが、一気に高度が稼げる。日差しが強く、汗が噴き出す。一息入れて振り向くと、鹿嶋神社の森から南東側に広がる田園地帯が一望できる。#32鉄塔近くまで登ると、鷹ノ巣山から高御位山に延びる稜線(p9)が鮮やかに見えてくる。

 稜線を降りてくるハイカーとすれ違う。もう三人目だ。反射板を越えて稜線の下り、登りを繰り返す。ウィークデイのはずだが、大勢のハイカーとすれ違う。中学生の大グループまで登場する。

 午後になっても稜線上の見通しは改善せず、遠くは霞んでしまうが、南北に展望が開けて、南側は阿弥陀周辺の田園地帯から高砂市街、瀬戸内海沿岸の工場群まで見渡せる。海面に太陽が反射してまぶしい。

 
鷹ノ巣山の三角点(p10)を通過し、東峰で大休止。昼食とする。握り飯を頬張っていると、シニアのハイカーが「おお、しんど」と目の前を通る。そして下界からは、生活騒音が聴こえてくる。農耕機のエンジン音、緊急車両の警報音(ピーポとサイレン)、学校のチャイム、列車の走行音、工場群からの金属音・・。

 デザートのチョコレートを舐めていると、中年の女性三人のグループが現れ、座るのに都合の良い場所を探している様子。やはり私が腰掛けている岩場が休憩場所としてはベストなのか三人の視線が私の回りに集中する。やむを得ずつかの間の我が家を明け渡す。


    
     p8 百間岩          p9 高御位山への稜線        p10 鷹ノ巣山の三角点       


< トップ 高御位山 >

 東峰から40分ほどで高御位山の山頂に着く。鹿嶋神社の登山口から山頂に到達するまでに団体の中学生を除いても30人ほどのハイカーと遭遇したが、山頂にはシニアの皆さんばかりで、さらに20人ほどが先着している。

 高御位山の名物である奇岩(p11)がある山頂には祭壇状の石碑(p12)や神社(p13)の他、トイレまで設置されている。すっかり「人あたり」してしまったことに加えて、高御位山の東側稜線上の小高御位山にカラスの大群が集まっているのを目撃してしまい、北山鹿嶋神社まで歩く気力が完全に萎えてしまう。神社に参拝した後、円形駐車場(p14)が見える長尾に下りることにする。


    
  p11 高御位山頂の奇岩      p12 高御位山頂の石碑        p13 高御位山頂の神社             


< ゴーイングダウン >

 反射板の横から岩道の急勾配を一気に下る。途中、山頂付近(p15)や鷹ノ巣山からの稜線(p16)が鮮やかに見渡せる。露岩上で降りる方向の選択に迷いそうなポイントには矢印が表示されていて助かる。山頂から実動30分ほどで長尾の登山口(p17)に到着する。下山路で遭遇したハイカーは一人だけ。

 円形駐車場(p14)は、長尾の登山口の直ぐ南側の阿弥陀新池の横にあり、長尾から登るときにはここに駐車すると便利かも知れない。

 長尾から鹿嶋神社の駐車場までは、静かな田園地帯をノンビリと西方向に歩いて30分ほどである。不思議なことに、下山すると生活騒音は、ほとんど気にならず、すれ違った車の運転者を除くと、鹿嶋神社までの道中で遭遇した人間は、散歩中のお父さんとバイクに乗った郵便配達のお嬢さんだけだった。


        
  p14 長尾の円形駐車場      p15 高御位山の頂上付近       p16 鷹ノ巣山からの稜線


  p17 長尾の登山口の道標
  

< エピローグ >


 荒々しい岩稜が露出する稜線は播磨アルプスと呼ぶに相応しいかもしれない。しかし、市街地に近すぎると同時にハイカーの数が余りに多すぎて、私のような静けさを楽しみたい登山者には不向きな山です。



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