高取山(328m)   所在地:兵庫県神戸市   地形図:1/50000 神戸      ルートMAP 



< イントロ >


  今年もいつの間にか中秋の名月を迎える。TIAらしい症状が出たため近くの脳神経外科で検査を受け、さらには貯め込んだ仕事を消化している間に山歩きに絶好と思えた9/4 〜 9/8の涼しい数日を失ってしまった。先週末から残暑がぶり返し、連日酷暑が続いている。今日も午後には33℃を超えるとの予報が出ているが、来週は台風15号の接近で連日の雨が予想されるので、近場の兵庫100山で未だ山行記録を残していない高取山に上がることにした。約三ヶ月ぶりの山歩きになる。高取山は、30年以上前に六甲全山縦走の予行演習で塩屋から摩耶山まで歩いたときに通過した山であるが、当時の記憶は全く残っていない。今回は地下鉄の妙法寺駅から高取山へ向かう六甲全山縦走路に入り、神戸電鉄の鵯越駅まで歩くことにする。

 日時:2011年9月13日(火)    天候:晴れ

 コース:地下鉄   → 登山道入口道標 → 高取山 山頂 → 長者町 → 神戸電鉄

      妙法寺駅    (児童公園)                   鵯越駅

      12:00       12:50     13:25/14:25   14:40    15:30


 


< ゴーインングアップ >


妙法寺駅で下車。駅北側の阪神高速31号神戸山手線のガード下を抜けて最初の信号機のある十字路で右折する。東方向に目指す高取山(p1)が姿を現している。暫く進んで国道22号に合流し、さらに東進する。道路左側のコンビニ「セブンイレブン」の前からは高取山の山頂が見える。国道22号をさらに進んで、妙法寺小学校南側の信号機のある三叉路で左折して登り勾配の対向二車線の道路を北上する。道路脇の電柱に六甲全山縦走路であることを示す標識(p2)が確認できる。

    
  
   p1 妙法寺駅北側からの高取山      p2 電柱の「六甲全縦」表示 



 さらに進んで道路が右にカーブする手前の電柱にある『右折を示す矢印標識「→」』で右手の住宅街を抜ける細い道路に入る。炎天下のきつい登り勾配を暫く登ると左手に「六甲全山縦走路」と書かれた標識(p3)がある。年配のご婦人から「気をつけて・・」と声を掛けられながら左折して住宅街の東側を通る小道を北上する。遊具が置かれた小さな児童公園の角にある道標(p4)の脇で一息入れる。汗がいっぺんに噴き出す。道標(p4)を高取山方向に進むと、いよいよ木立の中の山道になる。

木枝が太陽の直射を遮り、涼しい風もある。熱中症の危険は避けられそうだ。無理をしないペースで、ゆっくり歩く。一頻り登ると南西方向に須磨アルプス(p5)の横尾山、東山が姿を現す。風の涼しい日陰で「立ちんぼ」休みを繰り返しながらさらに進む。やがて南西方向に須磨アルプスの全容が眺められ、南側に神戸市内が望める絶景ポイントに至る。Tシャツ一枚だが、すでに汗でビショビショだ。

         
       p3 道標         p4 登山口の道標       p5 須磨アルプス
                                     横尾山(右)と東山(左) 

< トップ >

 NHKのアンテナがある高取山頂には、「ここは須磨・高取山の頂上です。三角点は下の境内に移設されています」と書かれた表示板(p6)が設けられている。確かに山頂下の荒熊神社(p7)の境内に三等三角点(319.9m)と表示板(p8)が置かれている。須磨アルプスや淡路島(p9)が鮮やかに遠望できる神社横の日陰で昼食とする。横尾山の後方には明石海峡大橋の橋脚も確認できる。不思議なことに山中で未だ誰とも遭遇していない。

    
    p6 表示板        p7 荒熊神社        p8 三角点      p9 須磨アルプスと淡路島                
                                                   (後方)

荒熊神社の東側にある高取神社(p10)[328m]の石段を上がると南側に素晴らしい眺望が開ける。明石海峡大橋から淡路島、四国、神戸市街はもちろん、神戸空港から大阪湾、和歌山方面、紀伊半島まで見渡せる(p11)。日陰があれば、しばらくノンビリしたい場所である。地元の人と思われる雰囲気のシニアのハイカーが階段を登ってくる。そろそろ下山するタイミングか・・。

           
         p10 高取神社        p11 神戸空港から和歌山方面


< ゴーイングダウン >


 高取神社からの下山路を一頻り歩くと全山縦走路の左折表示があり、狭い空き地の奥に「丸山を経て菊水山」の道標(p12)がある。山道を一気に下ると15分ほどで長者町の住宅街に降りられる。東方向には菊水山の山頂(p13)が遠望できる。丸山町の南側の道路沿いに設置された道標(p14)に従って北上する。炎天下で灼熱地獄となった住宅街の勾配のきつい登り道を約40分歩いて神戸電鉄の鵯越駅に到着する。このルートの最難関ポイントは、源平町を抜けて鵯越駅に至る住宅街の登り坂かも知れません。

            
     p12 下山路の道標         p13 菊水山頂       p14 丸山町南側の道標



< エピローグ >

 山頂付近、特に高取神社(石段の上)からの眺望は格別です。山頂付近の一部を除いて山道のルートは、樹木に覆われて太陽光の直射が回避でき、涼しい風もありますが、市街地を抜ける高取山へのアクセス道と鵯越駅へ向かう帰路は、日差しが強い盛夏には街路からの照り返しが加わって灼熱地獄になりますので、それなりの覚悟と備えが必要です。



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