弥十郎ケ岳(715m)   所在地:兵庫県篠山市   地形図:1/25000 福住     ルートMAP 



< イントロ >


  ヒノキ花粉の飛散は未だ衰えをみせていないが、ここ数日は抗ヒスタミン剤のお世話にならずに過ごせているので、思い切って山に入ることにする。昨秋、猪ハンターの季節と重なったため登山を回避した兵庫50山の弥十郎ケ岳(篠山市)
(p1)を歩いてみることにする。ネット情報では畑市の薬師野ケ原キャンプ場跡に駐車スペースがあるようなので、ここからピストンする。篠山市域は「午前中が弱雨、午後は曇り」の天気予報が出ているので、昼頃から歩き始める算段で出発する。


日時:2011年4月26日(火)   天候:曇り→晴れ

コース:篠山市畑市 薬師野ケ原 → 吹越峠 → 岩場 → (洞穴) → 稜線 →   山頂   →  薬師野ケ原

        キャンプ場跡                               キャンプ場跡

      11:50     12:10   12:40       13:05   13:15/13:40     14:40         

  


<アクセス>


舞鶴・若狭自動車道を北上し、丹南篠山口ICで降りて県道306号を東進する。県道77号を経て国道372号線に入りさらに東進する。八上地区に入ると右手前方に弥十郎ケ岳のどっしりとした山塊(p1)が姿を現す。日置地区を経て、さらに曽地から後川へ抜ける県道12号への分岐を通過し「宮ノ前交差点」(信号機あり)で右折して南方向に進む。狭い舗装道路をひたすら山の方向を目指して進むと車一台がやっと通れる道幅となり、さらに進むと前方の橋の手前に猪鹿避けの「門扉」(p2)が現れる。開放厳禁の表示板が置かれており、門扉を開けて車を通して、門扉を閉じる。さらに100m
ほど進むと現在は閉鎖されている薬師野ケ原キャンプ場の跡地に出る。案内板の前のスペースに駐車する(p3)。先着車は無し。今日も一人だけの山を楽しめそうである。

    
  p1 八上地区からの弥十郎ケ岳       p2 猪鹿避けの門扉    p3 薬師野ケ原キャンプ場の駐車スペース 


<ゴーインングアップ>


  南方向に進むと登山道脇(左手)に最初の道標(p4) がある。未だ花弁が残っているヤマザクラの下を抜け、右手に堰堤を見ながらヒノキの植林帯を通る沢筋の登山道に入る。「午前中は弱雨」の予報は外れたようで、道は濡れておらず木漏れ日も差してくる(p5)。道は良く踏まれていて、分岐には地元の畑市自治会のものと思われる小さな道標が設けられている。落葉が堆積して道を失い易い箇所では、木幹に赤や黄色のテープが巻かれていて心強い。
  
   p4 登山口の道標          p5 登山道


20分ほどで曽地への分岐(p6)となる吹越峠に出る。やせ細った尾根筋を抜けると辺りは自然林に変わり、弥十郎ケ岳の北側を西に延びる稜線の南側を巻くように進む。登山道の周りはツバキやミツバツツジが咲き乱れて花のトンネルの雰囲気(p7)右手に沢が現れ道は沢筋に変わる。ガレ場を上がると右手の大きな岩肌に沿って沢水が落ちている(p8)。これがキャンプ場の案内板にあった「大岩」だろうか? 青黒い岩肌にツバキの赤が映える。

      
 p6 曽地方面への分岐    p7 ミツバツツジの道        p8 滝とツバキ 


  苔むした岩が転がる沢道(p9)を進むと、前方にトラ模様(黄色と黒)のロープが垂れた岩場があり、直進すると「岩場道」、右は「迂回路」と表示した道標がある。とりあえずは無理をせずに・・と迂回路に進む。岩場の上に出て、沢のトラバースを繰り返しながらさらに登ると右手岩壁にこのコースの名物?の洞穴(p10)が現れる。さらに一頻り登ると山頂から北に伸びる稜線に出る(p11)。稜線のヒノキの樹林帯を南に辿ると10分ほどで山頂に到達する。

      
  p9 沢筋の登山道        p10 洞穴         p11 稜線の道標



<トップ>

  
二等三角点と頂上表示板がある山頂(p12)は、北西から西方向だけが開けており、多紀アルプスの小金ケ嶽、三嶽、西ケ嶽(p13)が望める。生憎、見通しが悪く、三尾山、夏栗山など西方向の山々は霞んでいる。白髪岳、松尾山(p14)は木枝の間から微かに確認できる。南風が異常にきつく薄手のヤッケを着込む。三嶽が何とか見えたことに満足して昼食とする。

        
p12 山頂表示と二等三角点  p13 小金ケ嶽(右)、三嶽(中央)、西ケ嶽(左)   p14 白髪岳(中央左)と松尾山(右)



<ゴーイングダウン>


  帰路は例の岩場(p15) で迂回路を行かずにロープを伝って降りることにする。ロープを掴んで足場をしっかり確保すれば、あっと言う間に難なく下りてしまう。


 p15 ロープと岩場


<エピローグ>

コースの大半が沢筋の道で心地よく、ヒノキ林、花、ガレ場、岩場、洞窟と道中も変化に富んで面白いコースです。山頂から南側の眺望も開けていれば・・・と願うのは贅沢でしょうか?

 



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