土壌の除染を急げ(原発事故と菅無能政権)          2011.6.13



東京大学医学部付属病院で放射線被爆の治療が専門の中川恵一准教授は、6/8付産経新聞で「今、大気中に放射性物質はほとんどない」、被爆地で観測されている放射線量は、「3月15日までに放出され・・土の表面に蓄積したセシウムからのガンマ線が原因」であると述べている。テレビのワイドショーやニュースショー番組でコメントを求められた原子力の専門家の皆さんも中川准教授と同様の趣旨の発言をしている。確かに都立産業技術研究センターが毎日発表している「都内における大気浮遊塵中の核反応生成物の測定結果」(http://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.jp/whats-new/measurement.html)をみると大気中の放射性物質の飛散量は3月中旬をピークに激減しており、上記の推論を裏付けることができそうだ。

 福島第一原発からの新たな放射性物質の放出がほとんど無く、各地で観測されている放射線量は表土に蓄積したセシウムによるものであるなら、さっさと土壌の除染処置を進めるべきではないか。除染が済めば、原発周辺の避難地域や自主的避難地域の皆さんも帰宅できるし、学校に子供たちを預けている父兄の懸念も和らぐ。ところが、素人でも分かるこんな単純な理屈がこの無能政権には通らない。飯舘村の菅野典雄村長は、5月6日に農水省を訪ねて鹿野農水大臣に対して国家プロジェクトとして土壌浄化を進めるよう要請している(5/7付朝日新聞)が、対策は遅々として進まない。農水省は5月28日になって福島県と共同で放射性物質を農地から取り除く技術の実証実験を始めると発表したが、再び耕作ができる水準まで土壌を改良できる技術かどうかを見極めるには、8月一杯かかる(5/25付朝日新聞)という。福島県内の土壌汚染度の地図作りも始めたらしいが、完成は8月末になる(6/7付朝日新聞)ようだ。国内外の専門家から「飯舘村の土壌汚染の深刻さはチェルノブイリを上回る。早急な除染が必要」との見解が示されてから既に3ケ月近く経過している。この無能政権のスピード感の欠如には呆れるばかりである。


 私にとっては、まず除染すべきはこの無能男なのですが・・。


       
     除染対象


 



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