菊水山(458.8m)/鍋蓋山(486.2)

  所在地:兵庫県神戸市   地形図:1/25000 神戸首部       
  ルートMAP 



< イントロ >


  この時季には珍しい豪雨が去って、週末の13日金曜日は朝来地区の山を歩く計画だったが、再び忌々しい黄砂が襲来するという。已む無く13日はパス。今日も黄砂が残るとみて遠出を避けて、近場の兵庫100山の菊水山(p1)に登ることする。菊水山は六甲全山縦走路上にあり、20〜30代の頃に勤務先の山岳部などが主催する六甲縦走大会で何度か登ったことがある。25年ぶりに神戸電鉄の鵯越(ひよどりごえ)駅から菊水山と鍋蓋山(p1)を縦走し、帰路は市ケ原経由でトエンティクロスを北上し、森林公園を抜けて山田道で神戸電鉄の谷上駅に下りることにする。


 日時:2011年5月14日(土)     天候 : 晴れ

 コース:神鉄  → 菊水山頂 → 鍋蓋山頂  →  市ケ原 → (トエンティクロス) → 森林公園 → (山田道) → 神鉄

          鵯越駅           (昼食)                  東門  /  正門            谷上駅

          10:42   11:05   13:10/13:25  14:20/14:30         15:40  16:05/16:15          17:15



< アクセス >


  今回は神戸電鉄の箕谷ではなく、谷上駅前の有馬街道(県道15号)沿いのダスキンの東側にある一日最大500円の駐車場(p2)に車を預けて神戸電鉄で鵯越駅に向かう。鵯越駅で下車し、駅の東側に設置された案内図(p3)で、六甲全山縦走路がホームの裏手(東側)を通る小道であることを確認してから出発する。
    
p1 帝釈山からの菊水山(右)と       p2 谷上駅前の駐車場         p3 鵯越駅の案内板 
  鍋蓋山(左)



< 菊水山へ >

  鵯越駅からは、瀬音を聴きながら雰囲気の良い山道を一頻り歩いたあと舗装道路を行く。早朝登山の帰りと思われるシニアのハイカーチームと何度もすれ違う。旧菊水山駅の横を抜けると前方に電波塔がある菊水山頂(p4)が見えてくる。石井ダム(p5)を左手に見ながら鳥原川にかかる橋を渡ると山道になる。写真を撮っていると数名の若いハイカーに追い抜かれる。土曜日なので大勢のハイカーが繰り出しているようだ。

   
p4 旧菊水山駅の東側からの菊水山       p5 石井ダム


  登り勾配が厳しくなる。今日は道中が長いので体力の消耗を避けなければ・・と息を整えながら焦らずに進む。陽射しは厳しいが湿度が低く、日陰で受ける風は心地よい。時折、西方向が開けて高取山が見える。「菊水山へ900m」の道標からは、心臓破りと呼べそうな階段道が繰り返し続く。展望の良い階段デッキで小休止。西方向に高取山と須磨アルプス(p6)が見え、南方向の眼下には神戸市街と神戸港が広がる(p7)。頂上へはあと一息。


   
p6 菊水山頂下からの高取山と     p7 菊水山頂下からの神戸市街  
  須磨アルプス


< 菊水山頂 >
 三等三角点(p8)がある山頂広場には大勢のハイカーが休憩している。30人はいるだろうか・・。人が少ない電波塔(p9)の下の展望台で西方向を眺めながら一休みする。ここからは、先ほど上りの階段デッキから眺めた高取山と須磨アルプスが望める。
 

   
     p8 三等三角点              p9 無線塔



< 鍋蓋山へ >

 菊水山からの下り道は勾配が急峻の上に大きな岩が突き出して歩きにくい。古傷の左膝を痛めないように慎重に下る。一頻り下ると東方向が開けてこれから登る鍋蓋山が見える(p10)。堰堤の横を抜けて国道428号を跨ぐ天王吊橋(p11)を渡ると鍋蓋山の西側の山腹に取り付く。昔はこの吊橋は無かったはずだ・・便利になった。鍋蓋山への登山道は木立の中。勾配は急だが太陽光の直射が避けられて幾分救われる。一頻り上ると西側が開けて今降りてきた菊水山頂が見える(p12)。吊橋から35分ほどの登りで鍋蓋山頂に着く。

    
    p10 鍋蓋山           p11 天王吊橋             p12 菊水山



< 鍋蓋山頂 >

 四等三角点(p13)がある鍋蓋山頂は雑木に囲まれて南方向の一部を除いて展望はない。佇まいは静かだが、団体のハイカーが昼食を摂っている。神戸市街や神戸港(p14)が眺められるスポットに手ごろな丸太を見つけたので、これに腰掛けて昼食とする。

  
   p13 四等三角点        p14 神戸市街と神戸港


< 市ケ原へ >
 鍋蓋山の東側の下りは勾配が緩やかな尾根筋の道で歩き易い。ノンビリ歩いて30分ほどで大竜寺の山門(p15)に到着する。保育園児のハイキングと思える一団が先行しているので、山門前で小休止する。ここから市ケ原までは舗装道路を歩く。砂防ダム工事のセメントミキサー車が入って来るのに驚く。市ケ原(p16)には大勢のハイカーが繰り出してバーベキューや水遊びを楽しんでいる。

  
   p15 大竜寺の山門           p16 市ケ原


< トエンティクロス >

 茶屋の前を抜けて北上し、天狗道への分岐をパスして六甲全山縦走路とお別れし、左手に高雄山(p17)を眺めながら雰囲気の良い生田川の川沿い(p18)に下る。ガイドブック(注)によると、トエンティクロスとは川を「20回(twenty)横切る(cross)」に由来しているという。大雨の後で水量が増えた川を、飛び石(p19)を伝って対岸に渡るのはスリルがあって面白い。川沿いの道の勾配は緩やかだが、堰堤がある場所では、これを高巻くように登山道がつけられていて疲れた脚にはきつい。市ケ原から1時間ほどで森林植物園の東門(p20)に着く。     (注)兵庫県の山(山と渓谷社)

      
     p17 高雄山        p18 トエンティクロスの河原        p19 飛び石 


< 森林植物園から山田道を経て谷上へ >
 森林植物園から神鉄の谷上駅へのルートは、前回(2010年末)の摩耶山の山行記録を参照下さい。


< エピローグ >
 鵯越駅から菊水・鍋蓋と縦走するコースは、私にとっては昔も今も「体力試しコース」です。休日は「人だらけ」ですから、残暑が去った秋から5月の新緑までのウィークデイがお勧めです。

 



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