2018年 秋の紅葉めぐり(木曽駒ヶ岳、兵庫/京都/大阪/奈良)その1


千畳敷カールから木曽駒ヶ岳
(10/2)
 10/1 列島を縦断した台風24号を追い掛けるように高速バスで駒ヶ根市へ移動する。 翌朝一番バスで "しらび平" まで入って、ロープウェーに乗る。 眼下の中御所谷の沢筋(p1)は、すでに秋色だ。 台風一過の千畳敷カール(標高2,612m)には、一面のダケカンバの黄色に、ナナカマドの赤とハイマツの緑がアクセントを添えた秋景色(p2)が広がる。振り返るとナナカマドの向こう側に、甲斐駒ヶ岳とこの夏登り損ねた仙丈ヶ岳 (p3)が見える。

      
 
  p1 中御所谷の秋色    p2 千畳敷カールの秋色      p3 甲斐駒と仙丈


 剣ヶ池の横に出て、山頂にガスが掛かった宝剣岳
(p4)を正面に眺めながら遊歩道を登る。勾配がきつい八丁坂は大勢のハイカーで大渋滞だ。 乗越浄土から中岳への稜線(p5)は猛烈な寒風が吹き荒れる別世界。この秋初めての「ウインドブレーカに手袋」の重?装備で中岳を越える。 岩だらけの木曽駒への登攀路を登り切ると南方向に大パノラマが広がる(p6)。遠く南アルプスの塩見岳の左手に山頂を突き出した富士の姿はまさに "感動" 。

     
  
p4 宝剣岳(正面)     p5 乗越浄土からの稜線

  
             
p6  木曽駒ヶ岳の山頂から南方向を望む


 下山時には、風も和らぎ陽射しも暖かく、穏やかなハイキング日和になる。秋色に染まった宝剣岳の岩肌
(p7)を間近に眺めながら千畳敷カール(p8)に降りる。ガスが晴れた宝剣岳(p9)は一段と美しかった。

      
    
p7 宝剣岳の岩肌      p8 秋色の千畳敷カール    p9 千畳敷からの宝剣岳



北生駒
(10/16) 田原台 → 飯盛霊園 → ほしだ園地 → 吊り橋(星のブランコ) → JR河内磐船駅
 同期入社の皆さんとの山行の下見で、四条畷市の田原台住宅地から生駒山系北部の「ほしだ園地」に登る。途中の飯盛霊園では、いちょう並木(p10)と桜並木(p11)の見事な紅葉に遭遇。天空の吊り橋と呼ばれる「星のブランコ]の周り(p12)も、しっかりと色づき始めている。カエデの紅葉(p13)も間もなく本番となりそうだ。
 
  
p10 いちょう並木     p11 桜並木       p12 星のブランコ   p13 カエデの紅葉



武奈ヶ岳
(10/21)  坊村 → 御殿山 → 山頂 → コヤマノ岳分岐 → 八雲ヶ原 → 北比良峠 → イン谷口
 武奈ヶ岳の南東に位置するコヤマノ岳はブナに覆われて秋には全山が黄色に輝くという。しかし、この山域のブナは日本海からの強風に晒されて10月下旬までには、 ほとんどが落葉してしまう。今年こそブナの紅葉を愉しみたいと、昨秋に比べて山行を2週間早め、葛川坊村から山に入る。 スギ林の登攀路は、この秋に相次いで襲来した台風による倒木(p14) (p15)でズタズタだ。迂回を繰り返しながら標高差約500mを登り切ると、右手の口ノ深谷側にようやく色づき始めた樹林帯が広がる(p16)(p17)


p14 台風による倒木(1)   p15 台風による倒木(2)  p16 口ノ深谷側の紅葉  p17 口ノ深谷側の紅葉


 御殿山に上がると、武奈ヶ岳へ続く山稜
(p18)はすっかり秋色だ。息を切らしながら南西稜を登ると、右手のブナに覆われたコヤマノ岳(p19)は期待どおりの黄金色。振り返ると、ドウダンツツジの「赤」の向こう側にいま降りてきた御殿山(p20)が美しい。登山道周りが賑やかな一画(p21)を抜けて振り向くと、南西稜(p22)もカラフルだ。


 
p18 武奈ヶ岳への山稜  p20 御殿山からの稜線   p21 武奈ヶ岳への登山道   p22  南西陵


              
p19  秋色のコヤマノ岳


 山頂からの眺望
(p23)を愉しんだあと、真っ直ぐにコヤマノ岳を目指す。やはり強風に祟られてブナの落葉は激しいが、北側斜面でも色づいた葉が辛うじて残っている(p24)(p25)。「来て良かった」の満足感が溢れる。北比良峠からカモシカ台に向かう下山路(ダケ道)も台風の影響でかなり荒れているが、時折現れる秋色(p26)(p27)に癒やされる。


       
p23  武奈ヶ岳山頂から南方向を望む
   
 p24 コヤマノ岳のブナ(1)   p25 コヤマノ岳のブナ(2)     p26 ダケ道(1)     p27 ダケ道(2)



有馬富士
(10/31) (11/14)
  兵庫100山にも選定されている有馬富士(標高374m)と羽束山(標高524m)は、私にとっては体力維持が目的の足慣らし登山に最適の山で年間に20〜30回ほど登っている。 羽束山は山頂の東側と六丁峠付近(p28a)を除くと登山道周りは、ほとんどがスギ・ヒノキを主体にした常緑樹で覆われていて紅葉が楽しめる山とは言えないが、有馬富士は東側の山裾以外はほぼ全山が自然林であり、10月下旬から秋色が目立ってくる。

   
  
p28a 羽束山六丁峠付近


 10月末になると、有馬富士公園の紅葉した桜
(p28)が落葉する一方で、駐車場近くのカエデ(p29)が色づく。福島大池の周りのドウダンツツジ(p30)もこの時季には鮮やかな赤に変わり、登山道沿い(p31)も秋色が支配し始める。


p28 有馬公園の桜の紅葉   p29 カエデの紅葉   p30 ドウダンツツジと有馬富士  p31 登山道沿いの秋色


 11月中旬には山
(p32)全体が黄褐色に変わり、登山道周りも素晴らしい秋色(p33)が覆う。自然林に覆われた山頂付近の登山道(p34)(p35)も紅葉のピークを迎える。

  
  p32 秋色の有馬富士   p33 登山道の紅葉  p34 山頂付近の紅葉(1)  p35 山頂付近の紅葉(2)



氷ノ山
(11/2)  福定親水公園 → 布滝 → 地蔵堂 → 氷ノ山越 → 親水公園
 7年振りに「氷ノ山」のブナの紅葉を楽しもうと、この秋一番の冷え込みとなった朝、6:30過ぎに自宅を出発する。舞鶴若狭自動車道を北に走り、北近畿豊岡自動車道の遠坂トンネルを抜けると、予報に反して何故か外は「雨」。

 9:00前にカエデ
(p36)が真っ赤に色づいた福定親水公園の駐車場に到着。車の中で30分ほど「雨宿り」するも雨は上がらず、やむなく小雨の中を出発する。 布滝(p37)を眺めてから、ブナが紅葉のピークを迎えつつある「曲がり坂」(p38)を登る。不動滝近くの紅葉(p39)は圧巻だ。


 
p36 親水公園の駐車場   p37 布滝の紅葉     p38 曲がり坂を登る    p39 不動滝付近の紅葉


 「曲がり坂」が終わって、上り勾配が緩やかになってもブナの紅葉
(p40)(p41)は延々と続く。地蔵堂の横を抜けて、木地屋跡を通過する辺りからは、登山道周り(p42)(p43)は黄色一色の凄まじい景色になり、思わず "ウオー" の声が出てしまう。

 
p40 ブナの紅葉(1)    p41 ブナの紅葉(2)     p42 ブナの紅葉(3)    p43 ブナの紅葉(4)


 「一口水」を始めとする水場が登山道脇に次々と現れる辺りまで登ると、ブナ
(p44)はすっかり落葉しており、冬期の豪雪の影響で木幹が根本付近で曲がったブナ(p45)が目立ってくる。結局、11:00過ぎに氷ノ山越の避難小屋(p46)に到着するも雨は上がらず、山頂に向かう稜線道はガス(p47)に煙っている。下山してきたご夫婦と思えるシニアのハイカーも
「何んも見えんわ・・」の嘆き節。「ブナの紅葉を楽しむ」という所期の目的は、十分に達しているので、今回はここで撤退することにする。


 
p44 落葉が激しいブナ  p45 木幹が曲がったブナ  p46 氷ノ山越の避難小屋   p47 山頂への稜線道


 下山時もまた違った角度からこの秋一番のブナの紅葉
(p48)(p49)(p50)を楽しむ。期待どおりの黄色三昧の山行でした。
      
   
p48 ブナの紅葉(5)      p49 ブナの紅葉(6)      p50 ブナの紅葉(7)



金剛山
(11/5)  金剛山登山口 → (千早本道) → 山頂広場 → (千早本道) → 登山口
 もう一度、圧巻の「ブナの紅葉」を楽しみたいと、近鉄富田林駅からバスで金剛山登山口に向かう。登山口近くのベンチで昼食を摂り、身支度を整えてから出発する。 出遅れたため既に13:45を回っている。金剛登山のメインルートである千早本道は、7.5合目(p51)あたりから登山道脇にブナの巨木(p52)が目立ってくる。 紅葉は丁度、見頃だ。8合目を過ぎると、ブナの黄色にカエデの赤が添えられて、賑やかになる(p53)。妙見谷側は目映いばかりの紅葉(p54)だ。

  
 
p51 7.5合目の標識    p52 ブナの巨木    p53 8合目付近の紅葉   p54 妙見谷側の紅葉


 この辺りから山頂広場までは凄まじい紅葉
(p55)(p56)(p57)が続く。広場横の茶店前のヤマモミジ(p58)も見頃になっている。15:00の山頂(p59)ライブカメラ映像に収まってから、紅葉(p60)(p61)(p62)の中、同じルートを下山する。結局、実働時間は上りが1時間5分、下りは45分。山頂近くでもう少しノンビリすれば良かったか ・・と少しばかり後悔する山行でした。
  
 
p55 山頂近くの紅葉(1)   p56 紅葉(2)    p57 山頂近くの紅葉(3)  p58 茶屋前のヤマモミジ

    
 
p59 山頂広場の標識   p60 山頂近くの紅葉(4)     p61 紅葉(5)      p62 紅葉(6)



西六甲
(11/8) 神鉄鈴蘭台駅 → 再度公園 → 仙人谷 → 洞川湖 → 森林植物園 → 神鉄谷上駅
 11月に入ってから暖かい日が続いているがネット情報では神戸市立森林植物園の紅葉はすでに見頃を迎えている様子、昨秋よりも二日早く西六甲に入ってみることにした。

 有馬街道の鈴蘭台東口交差点から再度公園を目指す。20分強で再度公園の駐車場へのアクセス道路に出る。道路沿いのカエデ
(p63)(p64)(p65)は既に見頃になっている。修法ヶ池を囲むカエデ群も程よく色づいて(p66)、池の周回道路沿い(p67)(p68)も艶やかだ。


 
p63 再度公園の紅葉(1)  p64 再度公園の紅葉(2)  p65 再度公園の紅葉(3)   p66 秋色の修法ヶ池


p67 周回路沿いの紅葉(1)  p68 周回路沿いの紅葉(2)   


 再度公園から仙人谷へ向かう登山道周り
(p69)も素晴らしい秋色で仙人谷の広場(p70)は、紅葉がピークを迎えている。北側の洞川湖畔は、カエデ(p71)が植生しているほか、メタセコイヤによく似たラクウショウ(p72)の群生エリアもあって楽しめる。
  
 
p69 仙人谷への登山道   p70 仙人谷の紅葉    p71 洞川湖と紅葉   p72 ラクウショウの紅葉


 学習の森
(p73)を抜けると、西六甲の定番紅葉スポットである神戸市立森林植物園(p74)の横に出る。西門から入園し、見頃になったカエデ(p75)の前を抜けて長谷池に向かう。池(p76)の周囲のカエデも見事に紅葉している。

  
 
p73 学習の森の紅葉  p74 森林植物園西門前   p75 西門横のカエデ    p76 秋色の長谷池

 池を周回する遊歩道脇
(p77)(p78)(p79)も素晴らしい紅葉だ。一頻り長谷池周りの紅葉を楽しんだあと、正門に向かう。今年も美しく色づいた正門横のメタセコイヤ(p80)を眺めながら暖かいココアで一息入れる。下山は山田道を歩いて神鉄の谷上駅に降りる。11月初旬にしては贅沢な紅葉狩りでした。

      
  
p77 長谷池の紅葉   p78 長谷池周りの紅葉   p79 長谷池周りの紅葉   p80 メタセコイヤの紅葉



再度公園 ⇔ 仙人谷(11/11)
 11/8の山行で再度公園の紅葉が "見頃" であることが確認できたので、今度はN子と車で出かける。有馬街道沿いのコメダ珈琲鈴蘭台店のモーニングで腹ごしらえしてから、 西六甲ドライブウェイを経て奥再度ドライブウェイを南に走る。3日振りの再度公園の紅葉(p81)(p82)は、一層鮮やかだ。仙人谷の広場に降りてみるが、昨日の強風が祟ったのか紅葉のピークを迎えていたカエデは、無惨に落葉して見る影もない。その上「神戸8 マスターズウォーク」に参加した1000人を越えるハイカーが仙人谷から再度公園に向かうルート上に溢れて、ハイキング道は大混雑。早々に退散する。

     
    
p81 再度公園の紅葉(4)   p82 再度公園の紅葉(5)



鳥見山公園→長谷寺
(11/20)  近鉄榛原駅 → 鳥見山公園 → 初瀬ダム → 長谷寺 → 近鉄長谷寺駅
 同期入社の皆さんとの秋定番の「紅葉狩り」。今秋はSさんの案内で近鉄榛原駅から鳥見山の中腹にある紅葉の名所
「鳥見山公園」を目指す。駅の北側に広がる住宅団地を北方向に向かうと、正面に鳥見山
(p83)が見えてくる。近くの公
園のカエデ
(p84)は紅葉のピークを迎えており、「鳥見山紅葉まつり」の幟(p85)が風に揺れる。 東海自然歩道となっている林道(p86)を歩いてから鳥見山への登攀路に入る。
  
 
p83 鳥見山が見える   p84 近くの公園の紅葉   p85 紅葉祭りの幟  p86 鳥見山の登山道へ


 榛原駅から丁度1時間で鳥見山公園の駐車場
(p87)に到着する。台風による激しい南風に繰り返し晒されたためか既に落葉したカエデも多く、残念ながら 例年の紅葉の華やかさは見られないようだ(p88)。それでも登山道脇の斜面には色づいたカエデ(p89)(p90)が残っており、展望台からの南方向の眺望(p91)も素晴らしい。


                
p87  鳥見山公園の駐車場

      
   
p88 匂玉池周辺の紅葉    p89 登山道脇の紅葉(1)    p90 登山道脇の紅葉(2)


             
p91 鳥見山公園の展望台から南方向を望む


 鳥見山からは、東海自然歩道を西に歩く。高束城跡を経て初瀬ダム
(p92)に降りると、ここも秋色。長閑な初瀬川沿い(p93)を歩いて長谷寺に向かう。 朱塗りの連歌橋(p94)の周囲の紅葉は鮮やかで、本堂周り(p95)もカラフルでした。

      
     
p92 初瀬ダム      p93 初瀬川沿いの紅葉     p94 連歌橋と紅葉

  
      
p95 長谷寺の本堂周りの紅葉



有馬温泉 瑞宝寺公園
(11/21)
 有馬温泉にある瑞宝寺公園の紅葉が「散りはじめ」であることをネット情報で知り、遅ればせながらN子と車で出かける。確かに落葉は激しくなっているようだが、 2500本といわれるカエデの紅葉(p96)(p97)(p98)は未だ見応えがある。一頻り公園内(p99)(p100)を散策してから駐車場に戻る。振り返ると、射場山(p101)もカラフルでした。

      
  
p96 瑞宝寺公園の紅葉(1)   p97 瑞宝寺公園の紅葉(2)   p98 瑞宝寺公園の紅葉(3)

      
  
p99 瑞宝寺公園の紅葉(4)   p100 瑞宝寺公園の紅葉(5)   p101 秋色の射場山


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