国連大使の「シャラップ」騒動、またもや陰謀の臭い?   2013.6.15    



 国連の人権条約に基づく拷問禁止委員会の対日審査が行われた5/22、日本の上田秀明・人権人道担当大使が英語で「黙れ」を意味する「シャラップ」と大声で発言した様子が youtube に動画アップされて、世界中から激しいバッシングを受けているという。確かに6/14深夜、ネット上は「クビだ!」「こんな国連大使を雇うのは税金の無駄遣いだ!」「日本人として恥ずかしい」など、上田大使を批判する書き込みで溢れている。

 この事件については毎日新聞と産経新聞の電子版が6/14午前に共同通信の配信記事をそのまま掲載した。読売新聞は6/14深夜に現地ジュネーブからの石黒特派員の署名入り記事でこの事件について次のように報じている。

 『(拷問禁止委員会の)出席者によると、委員の一人が日本の司法制度は自白偏重で「中世のようだ」と指摘。上田大使が「日本は中世などでなく、刑事司法が最も進んだ国の一つだ」と反論した際、日本のNGOメンバーらが座る傍聴席などで苦笑が広がり、大使が「笑うな。なぜ笑うんだ。シャラップ、シャラップ」と声を上げた。大使が、英語で複数形の「ミドル・エイジズ(中世)」とすべきところ、単数形で「ミドル・エイジ(中年)」と発音したために、「日本は中年ではない」と言ったと受け取って笑った人もいたとみられる。英語のシャラップは乱暴で非礼な表現。外務省の総合外交政策局長が上田大使に対して口頭による注意を行った』

 事件当日に、この拷問禁止委員会による対日審査を傍聴していたという日弁連所属の小池振一郎弁護士の5/29付のブログによると、審査中にアフリカのモーリシャスのDomah委員(元判事)から「日本の司法制度は、取り調べで弁護人の立ち会いがない・・ 自白に頼りすぎではないか・・・中世のようだ・・」というコメントがあり、最後に挨拶した上田大使がこのコメントを受けて「日本は中世ではない・・」と発言しようとして、この騒動が生まれたようだ。


 話題になっているyoutubeの動画( 
http://www.youtube.com/watch?v=hkoQjIBA_3U )は、Yoshihiko Tomita というコード名で 6/9付でアップされており、6/14深夜(24:00)の時点でアクセス数は102,828回であった。動画は、上田大使が既に喋っているところから始まり、


      
Certainly Japan is not in the Middle Age(Ages). We are one of the most advanced country(countries) in this field

   (日本はもちろん中年ではない。この分野では最も先進的な国のひとつだ)


と言ったところで笑いが起こり、上田大使は、さらに 


      
Don't laugh!  Why you are laughing? Shut up! Shut up! 

   (笑うな! 何故笑うんだ? 黙れ! 黙れ!)


このShut up! が、かなり厳しい口調だったためか、会場は静まりかえる。さらに上田大使は、


   
We are one of the most advanced country(countries) in this field. That is our proud. Of course, there are 
            still shortages, of course, 
shortcomings. Every country has shortages and shortcomings, but weare 
            trying our best to improve our situation.  

(我々はこの分野で最も進んだ国のひとつだ。これは我々の誇りである。もちろん、未だ足りないところや
      欠点がある。しかし、我々は状況改善のために最善を尽く
している。)


 と発言している。確かに下手くそな英語で、発言内容も「ぶっきらぼう」、態度も国連大使としては、いささか傲慢・無礼な雰囲気が漂うが、上田大使の真意は『「rule of law (法による支配)」という観点で言えば、日本は決して「中世」ではなく、少なくとも先進国家のひとつだ。確かに未だ不十分な点はあるが、真摯に改善のための努力を続けている』と言いたかったのではないかと推察する。日本の司法制度の是非をここで論ずる気はさらさらないが、上田大使は、鎌倉・室町の封建時代の昔から綿々と築き上げてきた日本の司法制度をインド洋に浮かぶ独立して50年にも満たないアフリカの小国の委員からクソミソに批判されて理性を失い、同時通訳に任せればよいところを原稿もないままに下手な英語で精一杯の反論を試みて失敗してしまったのだろう。私はこの上田氏を批判する気分には全くならない。


 この拷問禁止委員会は、慰安婦に関する橋下大阪市長などの発言を受けて5/31付で、旧日本軍の慰安婦問題で「日本の政治家や地方の高官が事実を否定し、被害者を傷つけている」とする勧告をまとめた(朝日新聞 ジュネーブ前川浩之記者)いわくつきの委員会である。6/1付の私の記事「哀れ毎日新聞・・」で書いたが、委員会のメンバー国は、モロッコ、イタリア、モーリシャス、アメリカ、セネガル、チリ、スペイン、ノルウェー、グルジア、中国の10カ国で、日本はメンバー国に含まれていない。国内の人権活動家や、チベット/ウイグルの反体制運動家に対する過酷な処罰で、この委員会から何度も是正勧告を受けながら、完璧に勧告を無視してきている中国が、こともあろうにこの委員会の副委員長を務めている。この一点だけでもこの委員会の「いい加減さ」が理解できる。日本の司法制度に正面切ってイチャモンをつけられるほど公平で充実した司法制度を持つ国は、このメンバー国にどれだけ存在するというのか?


 私が問題視したいのは、シャラップと言い放った上田大使ではない。日本の国益を損なう危険分子は、このような得体の知れない国連の委員会を利用して日本を貶め、日本に「外圧」を加えて、自らの目的を達成しようとする売国奴どもである。「慰安婦問題で日本を貶めた弁護士・・」でも書いたが、慰安婦問題で「Sex Slave(性奴隷)」の呼称を世界的に定着させた売国弁護士の
戸塚悦朗は、1992年から1995年の4年間で18回の海外渡航実績があり、うち訪欧14回あることから、国連機関が集中しているこのジュネーブやパリを本拠に活動していたであろうことが容易に推察できる。傍聴していたという小池振一郎弁護士は前出のブログで、2007年のこの拷問禁止委員会による第一回目の対日審査の際に、周防政行監督の映画「それでもボクはやっていない」の英語版をジュネーブで上映して、この委員会の委員の何人かに見てもらった結果、素晴らしい対日勧告が出されたと自慢げに書いている。日本の弁護士が、日本を貶める情報発信を海外で意図的に行ってシンパを募り、外圧の形で自分の意向に沿った処置を日本政府に要求させる。慰安婦問題と全く同じ構図だ。国内の自称人権団体と朝日新聞などの反日メディアが結託してやってきたことと全く同じだ。読売新聞の石黒特派員が書いている「(上田大使の発言に対して)日本のNGOメンバーらが座る傍聴席などで苦笑が広がり・・」のNGOメンバーとは、この小池弁護士など日弁連の活動家を指しているのだろう。


 5/22に起きた「事件」の映像が6/9になって日本の恥をさらす形で公にされたのも陰謀の臭いがプンプンである。Youtubeに投稿したYoshihiko Tomita も意図的に実名を装う嫌らしさだ。上田大使の発言を意図的に笑いものにして、日本政府を貶めて自らの主張に沿った処置を促すような手法は、まるでチャイナやコリアのやり方だ。「美しい日本」を信奉する私としては、決して容認できない。主張すべきところがあれば、堂々と直接日本政府に対して行うべきだ。破廉恥な真似はするな!!



      
   反日集団が「日本叩き」に活用する国連の委員会



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